2021/07/01 医療経営管理学科

【教員インタビュー】佐藤達也准教授

2020年に着任された、佐藤達也准教授のインタビューです。

担当科目と専門分野について教えて下さい

実験中の佐藤先生
実験中の佐藤先生
医療概論や人体構造機能論の細胞生物学の分野と、医療統計学とリエゾンゼミを担当しています。
なかでも、前期に開講している「医療統計学Ⅰ」は、難しいですけれども、医療を志す人たちだけじゃなくとも、一般的な統計学の知識が身につきますので、面白いと思います。

研究は神経発生学で、脊椎動物の脳はどのようにして出来上がるのかを遺伝子の言葉で説明しようとしています。その脊椎動物には人が含まれます。ゲノム(DNA) に記されている脳の設計図を明らかにしたい、という理学的な立場が基本ですが、応用面では再生医療とつながる研究です。脳の設計図が明らかになれば、脳で損傷を受けた細胞を人工的に作成して補うことができると思います。私の研究がその一部でも貢献できたらいいなと思っています

具体的な成果としては、中脳と小脳の発生を制御する遺伝子の機能を明らかにしてきました。例えば最近だと、IPS細胞から分化誘導して、神経細胞を作ったりとか、そのような分野の基礎研究につながるものです。




専門の分野と関わるようになったきっかけは?

研究室の仕事机で微笑む佐藤先生
研究室の仕事机で微笑む佐藤先生
小さい時頃の自然科学には興味を持っていました。例えば宇宙の果てはどこにあるのかとか、そういったことをよく考える子供でした。

高校卒業後の進路選択については、非常に悩みました。
生命現象を分子レベルで明らかにする学問があるというのを知って、面白そうだなと思って、思い切って、大学入学の時に生命関係の学部を選びました。ただ大学では、音楽、特にジャズが好きでピアノ練習ばっかりしてました。大学院に入ってから研究をするようになりました。

大学院を出たあと、東北大学の加齢医学研究所で2年ほど研究しました。その後、恩師の勧めもあり、研究するからには世界と勝負するべきだと思い、アメリカで研究をしました。アメリカでの生活は大変でしたが、今思えば楽しかったです。

学生へのメッセージ

佐藤ゼミの様子
佐藤ゼミの様子
大学での学習は、高校までと違って、研究の要素が含まれています。
研究では常に疑問を持つことが大事です。疑問を持つということが、今までにない新しい価値を生み出すきっかけとなると思います。

新しい価値を生み出そうとする姿勢は、社会が、大学を卒業して「学士」となるみなさんに、期待していることだと思います。

常識を疑って、新しい価値を生み出して、よりよい社会を作っていってほしいと思います。

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