【夏期週末スクーリングのご案内】
スクーリング講義要項
現代社会を見る眼
生田目 学文
「現代社会を見る眼」は共通基礎科目の一つとして学生の身のまわりの社会を見る「眼」,そして「見方」というものを養うことに重きをおくものです。本授業では一般的な社会理論の歴史的な学習ではなく,我々が毎日眼にしている事象について理解することを目的とします。まず,そのための視点?視座を定めるための「社会科学」的な見方を学習し,国内外で現在進行中の諸問題(高齢化?環境問題?情報化?グローバリゼーションなど)について考察します。
博物館概論
梶原 洋
博物館は,美術館,歴史博物館,科学博物館,動物園,水族館などを含む人類文化や人類の住む地球環境全体について,資料を収集し,保存し,展示し,調査?研究を行い,また我々の疑問に答え研究をも助けてくれる公共の施設である。人類の知的営為により集積された数限りない資料が,私たちを圧倒し楽しませてくれる。本物の持つ迫力,科学が明らかにしたさまざまな成果,それらを直接見ることのできる場所が博物館だといえよう。
講義では,博物館がいつ,なぜ,どのようにして作られたのかを振り返るとともに,代表的な博物館についても紹介する。また,東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館を見学しながら,博物館の実際の仕事についても具体的に学ぶ予定である。
社会福祉援助技術論II(社会福祉調査法)
三浦 俊二
社会福祉調査は,社会のもつニーズをいかに捉えるかというところにポイントがあります。ここでは,社会福祉調査の必要性を述べ,社会福祉における調査の理論と技術への理解を深めることに主眼をおきたいと思います。
(1) 調査の方法
(2) 調査の手順
(3) 標本と母集団
(4) 質問紙の作成と手順
(5) 簡単な統計手法の理解
(6) 調査結果の整理と分析
(7) 社会福祉調査と地域福祉計画のもつ課題
社会調査は,経験のないかたにはイメージしにくいところもあります。想像性を働かせて受講してください。
社会福祉援助技術論I
山川 敏久
社会福祉の専門援助技術の一つとしてケースワーク(個別援助技術)がある。ケースワークは,個人や家族を対象に生活上の困難や基本的ニーズの充足のための援助技術である。
ここでは,ケースワークの歴史的展開,さまざまな学派や理論などの定義,原則,展開過程,援助者の基本的態度(ケースワーク関係),倫理などを中心に講義する。
また,実践においてどのように展開されているのかなど,事例をあげながら展開する。さらに関連機関との連携などについても考察する。一部ビデオを使用する予定である。