沿革

東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館は、日本を代表する型絵染の染色作家?芹沢銈介(1895-1984)の作品とコレクションを有する美術館です。設立のきっかけは、芹沢長介本学教授が父である芹沢銈介の型絵染作品と銈介収集による世界の民族造形コレクションを東北福祉大学に寄贈されたことによります。以前より学生の感性教育と地域貢献を目的とした美術館の建設を目指していた大学にとって、芹沢銈介の作品とコレクションは芸術と生活を結びつけるもので、「行学一如」という本学の建学の精神にふさわしいものでありました。また、芹沢の東北に対する愛着は「仙台にも陳列館を」と望むほどであったことも、美術館建設の実現へと導きました。

1989(平成元)年、国見キャンパスに美術館が開館し、芹沢長介教授が初代館長として就任してからは、芹沢銈介の初期作品や代表作の更なる収集に努めるだけでなく、東北地方に残る工芸品収集にも尽力されました。これを「美術工芸館コレクション」と名付けて、当館収蔵品に新たな特色を打ち出しました。特に、東北の仕事着、アイヌ工芸、宮城県の代表的な陶磁器である堤焼と切込焼は、その審美眼によって選ばれた秀逸な資料となっています。現在当館は「芹沢銈介作品」「芹沢銈介コレクション」「美術工芸館コレクション」を3本柱として企画展を開催しています。

1985年   芹沢銈介のご子息で本学教授の芹沢長介氏より芹沢銈介作品100点と収集品1,040点の寄贈を受ける。
1987年 
(昭和62)
4月 美術館開設の準備を開始。
1989年
(平成元)
5月31日 博物館相当施設に指定。
[設置者] 学校法人栴檀学園 [名称] 東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館
  6月23日 開館。初代館長に芹沢長介氏就任。開館記念展を開催。
1997年
(平成9)
10月 10月24日~1998年2月8日、米国リバサイド市のRiverside Municipal Museumにて仙台市?リバサイド市姉妹都市40周年記念「芹沢銈介展」(仙台市より助成)。
2月28日~7月22日にサンディエゴのMingei International Museumにて「芹沢銈介展」を開催。
2001年 
(平成13)
8月 8月11日~ 11月4日、フェスティバルJAPAN 2001の一環として、英国スコットランドのNational Museums of Scotland にて「型絵染の巨匠 芹沢銈介」展を開催。
2005年
(平成17)
  朝日新聞社ほか主催による巡回展「生誕110年芹沢銈介展」を開催(名古屋?横浜?滋賀?山形?福岡)。
6階に芹沢銈介の東京?蒲田自宅広間再現コーナーを設営。
2006年
(平成18)
3月16日 初代館長芹沢長介氏逝去。
2007年
(平成19)
  芹沢銈介作品の型紙10,000点他の寄贈を受ける。
2009年
(平成21)
10月 10月9日~ 2010年1月17日、米国ニューヨークのJapan Society Galleryにて「型絵染の巨匠 芹沢銈介」展を開催。
2011年
(平成23)
3月11日 東日本大震災発生。臨時休館。
  10月5日 1階展示室のみ展覧会事業を再開。
文化財レスキューの一環として、被災文化財の一時保管場所として協力(2015年3月3日返却)。
2012年
(平成24)
4月4日 5?6階展示室の復旧を完了し、全館再開。
2014年
(平成26)
  朝日新聞社?東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館の主催による巡回展「生誕120年記念デザイナー芹沢銈介の世界展」を開催(東京?横浜?京都?大阪?仙台)。
2015年
(平成27)
4月 本学に仙台駅東口キャンパスが開設し、1階のキャンパスギャラリーで当館紹介の出張展示を行う。(Ⅰ期:5/14~7/29、Ⅱ期:7/30~10/13、Ⅲ期:10/14~2/24)
2016年
(平成28)
7月 本学仙台駅東口キャンパス「TFUギャラリーミニモリ」オープン記念展として出張企画展示を開催(Ⅰ期:7/16~7/21、Ⅱ期:8/10~8/29)。
2018年
(平成30)
1月 「TFUギャラリーミニモリ」会場にて出張企画展示を開催(Ⅰ期:1/24~2/12、Ⅱ期:2/21~3/8)。
2019年
(平成31)
1月 仙台駅東口キャンパスに専用の新展示室(1室)と事務室が設置される。
1月25日~3月25日、新展示室と「TFUギャラリーミニモリ」において特別展を開催。
2020年
(365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@2)
4月 365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@感染症拡大防止のため休館
  8月 仙台駅東口キャンパスの展示室と事務室を国見キャンパスに統合。