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VOL.43 MAY 2007

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平成18年度通信制大学院修了者からのメッセージ

憧れの遠藤克子先生や良き友に支えられて

社会福祉学専攻 H.K.

 私の人生設計の中で,全く想定外だったのが,この大学院への進学であった。母校である東北福祉大学を25年前に卒業し,その後は精神科病院をはじめ,精神障がい者社会復帰施設のソーシャルワーカーとして従事していた。また,仕事では,特に精神障がい者の社会復帰(地域支援のあり方)をテーマに病院から社会復帰施設へと転職しライフワークとして取り組んでいたので全く大学院については考える余地もなかった。
 しかし,そんな時に,大学の非常勤教員の話が舞い込み,後継者育成や実習教育のあり方などにも興味関心があった私は容易に引き受けてしまったのである。ところが,大学で講義することは思った以上に大変なことであった。臨床現場の話は十分にできたとしても学問的知識や技術のなさは否めず,不全感の続く毎日が過ぎていき,そうした矢先に母校の通信制大学院を新聞記事で知り,早速資料を取り寄せ,自分自身の資質を上げることを目的に通信制大学院への進学を決意したのである。
 進学後は,仕事とレポート課題の両立にとても苦労した。職場が家から車で一時間の道のりであり,仕事を終えてからレポート課題に取り組もうと夜10時過ぎからパソコンに向かうのだが,睡魔には勝てず毎朝後悔の念に苛まれていた。
 こうした状況下,いよいよ遠藤克子先生の演習のスクーリングを迎えることになる。スクーリング当日は,不安と期待の入り混じった感情で,どういう方々が参加されるのだろうかとか,事前の演習課題レポートの内容は合っているのだろうかなど気持ちがめまぐるしくゆらぎながら参加したのである。
 スクーリングが始まる前の時間では,古参の受講生から各先生方の情報やレポートの書き方等々教えていただいたり,現職の話題になったりととても和やかな雰囲気であった。
 さて,憧れの遠藤克子先生の演習は,ソーシャルワークの原則をはじめ,面接技法など正に現場や大学教育で必要としている内容を非常にわかりやすくご教授してくださった。なかでもグループディスカッションでは,積極的な発言とその発言内容のレベルの高さに驚き,自分の考えの稚拙さを痛感したのである。そして,このスクーリングを契機に当初,3年で修了することを考えていた私は,改めて2年で修了することを決意したのである。
 スクーリング終了後は,やる気の熱が冷めないうちに,1年目で22単位を取得できるよう計画を立て直し,夜型の勉学から,朝型に切り替え,4時には,起床して毎日課題レポートをパソコンに直接打ち込んだ。もちろん,気持ちが萎えてくる時もあったが,そうしたときには,不思議とスクーリングで知り合った友人からメールが届き,何度も何度も救われた。そして,この友らが最後の最後まで支えとなったのである。
 修士論文の作成では,途中体調を崩すというアクシデントもあったが,遠藤先生の励ましや,適切なご指導により,なんとか書き上げることができた。しかし,論文を書き上げるには,書くための事前の準備を十分にすることの大切さを学ばさせていただいた。
 最後に,いま,大学院を2カ年で修了したことが夢のようであり,また私の人生の中で遠藤先生をはじめ,多くの方々と出会い,ふれあい,共に学ぶことができたことに心から感謝申し上げたいと思う。本当にありがとうございました。

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