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VOL.49 JANUARY 2008

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スクーリング講義概要

 ビデオ?スクーリングの講義概要は,『試験?スクーリング 情報ブック2007』p.51?58をご覧ください。ただし,「社会福祉援助技術論II VTR」は下記をご覧ください。


教育実習の事前事後指導(事前) 佐藤 暢芳?吉井 宏

 平成20年度に教育実習を行う方に向けての事前スクーリングです。
 1日目
  (1) 教科「福祉」の内容について(講義)
  (2) 指導案の書き方(講義)
  (3) 指導案の検討(演習)
 2日目
  (4) 教材,教具について(講義)
  (5) 指導案をもとにした教材,教具の活用について(演習)
  (6) まとめ(講義)
  (7) 実習ガイダンス
 事前指導スクーリングの前にとくに提出課題はありませんが,各自で指導案や教材?教具についての予習を行っておくとよいでしょう。模擬授業も行っていただきます。そのため「福祉科の指導法」の教科書『福祉科指導法入門』を読み,また当日必ず持参してください。なお,申込み者に3月19日ごろ発送予定の『教育実習の事前事後指導』も教科書ですので,事前に読んでおいてください。また,スクーリング当日必ず持参してください。
 交通機関の遅延(当日)が理由であろうとも遅刻?欠席すると,5月以降20年度の実習の受講ができなくなりますので,余裕をもってご来校ください。


障害児(者)教育実習の事前(?事後)指導 荒川 圭介?庭野 賀津子

 特別支援学校における教育実習は,特別支援学校教員免許状取得のための学習の一部である。しかし,別の面からすれば,これまで大学において履修してきた障害児(者)教育に関する理論や技術等を実際の場で活かし,確かめ,深める機会でもある。
 教育実習者は,学生の身分としての実習ではあるが,現実には特別支援学校の一教員と同様の勤務を行うものであり,教育者としての責任ある言動をもって実習に臨まなければならない。
 実習にあたっては,現場で戸惑うことのないように,事前に,障害者への接し方や学習指導案の作成のしかた等の最小限の必要事項を学び,確認しておく必要がある。また,終了後は,実習の成果を,“理論と実践”の統合の視点からまとめる必要がある。
 1日目
  (1) 知的障害者を主として指導する特別支援学校の理解
  (2) 肢体不自由者を主として指導する特別支援学校の理解
  (3) 病弱者を主として指導する特別支援学校の理解
  (4) 障害者の実態把握の方法
  (5) 実習ガイダンス
 2日目
  (6) 学習指導案の作成
  (7) 授業分析
  (8) 観察記録の書き方?実習日誌の書き方
  (9) 生徒指導?実習の心得
 諸注意
 1)申込み締切日3月7日(金)の時点で
  ?旧法履修者=『レポート課題集2007(3?4年次)』p.170?171
  ?新法履修者=『レポート課題集2007(3?4年次)』p.257
  の条件を満たしている方のみが受講できます。
 2)教科書『障害児教育実習の手引き』(3月19日発送予定)を事前に読んでおいてください。また,スクーリング当日必ず持参してください。
 3)事前指導スクーリング受講後4月21日必着(ただし実習を5月16日以前に開始する方は4月3日必着)での課題=『障害児教育実習の手引き』p.214?217の作成資料に基づき,指導案を作成することが必要です。
 4)新法履修者で「聴覚障害者」の領域の免許の取得を希望する方で,実習を旧法でいう「ろう学校」(聴覚障害者を主たる対象とする特別支援学校)で実施予定の方は,スクーリング申込みハガキにその旨記載してください。授業の一部時間は,分かれて授業を行い,指導案も別の課題に取り組んでいただくことになります。
 5)交通機関の遅延(当日)が理由であろうとも遅刻?欠席すると,5月以降の実習の受講ができなくなりますので,余裕をもってご来校ください。


重複障害教育総論 前田 泰弘

 重複障害児の教育では,個々の知覚,認知,運動等の特性に応じた指導に加え,日常生活における動作?活動への援助や医療的ケアなど,教育実践を進める上でさまざまな配慮が必要になります。本講の前半では,そのような重複障害児の特性を広く理解し,個々のニーズに応じた教育的配慮の設定と,それに基づく指導を行っていくための知識と技術について解説します。また,後半では,重複障害児の豊かな日常生活を保障するための医療?保健的,社会福祉的援助の実際について解説します。これらを通じて,受講者の方々には,重複障害児のライフコースにおける教育の役割について考えていただければと思います。


障害者福祉論 阿部 正孝

 障害者の生活では,その援助に医療,保健,福祉,教育などの分野が包括的にかかわってきます。スクーリングの前半では,そのような領域の中で福祉的援助が有機的に実働するために修得すべき知識や考え方を,障害者の理解と援助に関する内容を中心に解説します。これをもとに,後半では,障害者福祉を実践していく上で必要な知識や技法,ならびにその実際を解説します。


心理学概論 佐藤 俊人

 心理学の基礎を学び,自分や他者の心を理解することは日常生活の多くの場面で有効なものです。今回のスクーリングでは,心理学の研究対象になっている諸現象の基本について概観しながら「人間らしさ」を考えてみたいと思います。
 研究をはじめて間もない方にとっては心理学の全体像をイメージしていただき,また,すでに研究が進んでいる方にとっては,その再確認をしていただけると思います。


福祉と経済 小松 洋吉

 講義内容は大きく2つに分かれます。1つめは1?4単位の課題に沿って進めます。すなわち,経済学の考え方の流れ(学説)の解説,国民生活の安定とその政策についてです。2つめは,構造改革期における福祉の役割と方向についてです。平成以降,福祉は大きな改革の波の中にあります。これからの福祉がどのような道をたどるのか,「福祉の力」「福祉のあり方」によって社会の質が決定するといっても過言ではないと考えます。「生命のリスク」「生活不安」に応えるのが「福祉」ともいえると考えます。これまで学んだ集績をこのスクーリングで表現し,よりサプライズな講義に努めます。みなさんとぜひお会いしましょう。


生涯発達心理学 木村 進

 一人の非行少年がいるとする。友達が悪いから非行するようになったと言う人もいるし,親の育て方に問題があったのだろうと考える人もいる。現在の状態をこれまでの積み重ねの結果と見るのが,発達的視点である。生涯発達心理学は,人は絶えず変化するものととらえ,その変化の様相とその変化をもたらす要因を明らかにしようとするものである。
 講義では,人の一生をいくつかの段階に区切って説明するが,それぞれの段階は,有機的な関連性をもって積み重なっていくということを理解してほしい。そのためには,受講生一人一人が,自分の中の発達ということに目を向けて,自分の経験としての発達を踏まえて理解することが効果的であろう。
 教科書p.1?115を読んでくるなど,予習をきちんとしてくること。

◆ビデオ?スクーリング

社会福祉援助技術論II 都築 光一

 主な講義内容は,(1)社会福祉調査のこれまでの史的展開について学びながら社会福祉調査の現代的意義について考えてみよう,(2)実際の調査にはどのような方法があり,どんな長?短所をもちあわせているのか,なかでも面接調査の技法について学習する,(3)調査を行う場合の標本をどのように抽出するのか,標本抽出の意義と方法についての基本を学習する,さらに標本の大きさの決定について学ぶ,(4)調査票作成の基本とは何か,(5)調査したデータをどのように整理?分析するのか等について講義する。

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