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VOL.57 JANUARY 2009

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芹沢銈介美術工芸館

企画展「芹沢銈介のデッサン」
 2009年1月20日(火)?3月20日(金)

 芹沢銈介は88年の生涯に,驚くほど多様な作品を制作しました。着物,帯地,のれん,風呂敷,卓布,うちわ,扇子,カレンダー,屏風,軸装作品,額絵,本の装丁,挿絵,蔵書票,マッチのラベル,包装紙,のし紙,商標などの商業デザインの分野にも及びます。また,鉄行灯,緞帳,寺院の荘厳布,家具,ステンドグラスのデザイン,建築物の設計を含む工業デザインにも挑戦し,さらには肉筆画,ガラス絵,板絵,陶器の絵付けと,その作品数は膨大です。総合的な生活美のデザイナー,アートディレクターと呼ばれるのもうなずけます。

 こうした芹沢の仕事は,どれも自由な伸びやかさと,温かさに溢れていてそばに置きたくなるものばかりです。それがそばにあると平和な,潤いのある世界が作り出されます。用いたり,鑑賞する私たちがそのような感覚になるのはなぜなのでしょうか。

 芹沢は幼いころから絵が得意で,画家になりたいと夢見ていたとのことですから,日頃からデッサンを欠かしませんでした。野菜も果実も魚も食する前にモデルとなり,来客を待つ間にも身の回りのものが,包装紙の裏などに描きとめられました。人や動物も草木も花も,日常の暮らしや旅先の風景もスケッチブックに収められました。私たちを魅了し続ける作品の秘密は,モチーフの選び方が誰のそばにもある風物であること,そして日々のたゆみないデッサンにあったのです。

 今回の展覧会は,多彩な芹沢文様が出来上がる源泉となった画稿?デッサンを約70点紹介します。

展示内容

  • 着物,屏風,のれんなどの型絵染作品
  • のれんの草稿,小もよう下絵,スケッチブック,ステンドグラスの下絵,ガラス絵の画稿,画稿ノートなど

併設展示:宮城県のやきもの 堤焼?切込焼

      (※今回の展覧会は1Fと5Fのみの展示)

○学芸員によるギャラリートーク(展示解説):2/28(土),3/14(土) 各13:30?

○ワークショップ:「ガラス絵の描き方を体験しよう」

  毎週土曜11:00?15:00 参加費無料

 休館日:1/29?2/1,2/19?22,3/12?13(大学入学試験のため)
 開館時間:10:00?16:30(入館は16:00まで)

本学学生は無料です。受付に学生証を提示し入館してください。

 1Fにはミュージアムショップ,5Fにコーヒーラウンジ「可否館」があります。スクーリングの空時間などにご利用ください。

お問い合わせ 芹沢銈介美術工芸館 TEL022-717-3318
ホームページ /kogeikan/

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