東北福祉大学 同窓会

カンボジア王国に「東北福祉大学 同窓会」の名前を刻もう!

本学社会福祉学部、大学院を卒業?修了し、現在、母校で教員として勤務している同窓会員の赤塚俊治先生。2017年8月、本学と社会福祉省共催で開催された「高齢者福祉セミナー IN カンボジア」にパネリストとして参加して以来、毎年春にカンボジア王国社会福祉省(MoSVY)から招かれ、カンボジア初の高齢者ケアセンターの開設準備や関連法案作成のために取り組んできました。
社会福祉省高齢者福祉センターの正門
社会福祉省高齢者福祉センターの正門
センター敷地内。左から介護棟、食堂、事務棟
センター敷地内。左から介護棟、食堂、事務棟
北叡会から寄贈された介護用品に感謝するカンボジア王国社会福祉省のスタッフ
北叡会から寄贈された介護用品に感謝するカンボジア王国社会福祉省のスタッフ
2017年高齢者セミナー IN カンボジア。 右から5人目が赤塚先生
2017年高齢者セミナー IN カンボジア。 右から5人目が赤塚先生
そんな赤塚先生から切実なお願いがあります。お願い文は以下に掲載しました。開設を目の前にした高齢者ケアセンターの水と備品の確保に約900万円の資金が必要であり、世界の最貧国に数えられる同国のために、先生が頼みの綱とするのが同窓生とのネットワークです。

ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

なお、寄付先は「アジア福祉基金」の口座になります。
振り込み先:北海道銀行北広島支店 普通 口座番号0885743
(北海道銀行からの振り込みの場合は、手数料免除)

問い合わせ先:東北福祉大学 赤塚俊治研究室
TEL 022-301-1158 / E-Mail akatsuka@tfu-mail.tfu.ac.jp

基金についての詳細は「アジア福祉基金」設置規程をご覧ください。

東北福祉大学同窓会会員の皆さまへ

カンボジア初の高齢者ケアセンターへの寄付のお願いについて

私は東北福祉大学を卒業し、母校で後輩たちにわが国の社会福祉領域と国際的視点から社会福祉に関する教鞭を取っている赤塚と申します。

現在、カンボジア王国社会福祉省(MoSVY)から招聘要請を受けて、カンボジア初の高齢者ケアセンターの開設準備と関連法案の草案作成に携わらせて頂いています。

カンボジアと関わるようになってから、これまで研究活動や社会福祉セミナーを実施してきましたが、カンボジア国内は社会問題が山積しています。とくに貧困層の高齢者問題は深刻な状況です。社会福祉省は20数省庁中、予算が最も少ないにもかかわらず、国民生活の向上の施策を展開しています。

高齢者ケアセンターの建設は、2017年に「高齢者福祉セミナー IN カンボジア」を東北福祉大学と社会福祉省が共催で実施したことが大きなきっかけになり、本格的な高齢者福祉政策が始まりました。その一環として、国家政策の『国家高齢化政策2017-2030』がスタートしました。計画では全州に1カ所の高齢者ケアセンターを建設する予定になっています。それゆえに首都プノンペンで初めて建設された高齢者ケアセンターは、カンボジア型モデルとして成功させなければならない使命があります。

この間、同窓生である北海道の社会福祉法人北叡会理事長をしている親友からご協力を賜り、2018年に「アジア福祉基金」を設立しました。さらに2019年11月に高齢者ケアセンターに介護用備品などの寄贈品を届けて頂きました。また、社会福祉省の要請を受けて北叡会からスタッフを派遣して頂き、介護研修を実施しています。そうしたご支援の下で、建物は完成いたしました。

しかし、ここにきて難問を抱えることになりました。その一つが、井戸水の水圧が低いために全館に水が流れない状態なのです。省としては、水を通すために、現在の井戸をあらたに60mから80mまで掘り起こし綺麗な水を汲み上げ、さらには6mの高さにタンクを設置し、水圧を上げる計画をしています。問題は、それを実施するための予算不足です。また、食堂に設置するテーブル、椅子、冷蔵庫など細かな設備品を購入することができません。部局の見積もりでは、約900万円(タンク費約800万円、その他100万円)の費用を必要としています。

カンボジアは、東南アジア諸国のなかでも最貧国です。そうしたなかで世界の国?地域に脅威をもたらしている365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@は、カンボジアでも罹患者が出たことで3月に入り、365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@対策のために各省庁の予算を50%%削減することが確定し、計画がストップした状態です。このような現状にあってもカンボジアは苦難の時代を乗り越え、未来に向けた国造りをしています。高齢者ケアセンターは、カンボジアにとって一つのシンボルであり、社会福祉発展の第一歩になります。カンボジアは、貧しい国ではありますが、しかし、カンボジア人の心は豊かだと思います。

東北福祉大学の教員という立場ではなく、一人の同窓生として皆さまにお願いしたいと思います。どうかカンボジアの社会福祉を発展させるために、ご寄付金をお願いします。未来に続く道にお力をお貸しください。なお、タンクには「寄贈者 東北福祉大学同窓会」と大きな文字で書いて頂くことになっています。プノンペン国際空港に近い場所にありますので、上空から見えるかと思います。カンボジアの高齢者の笑顔が見たいのです。

是非ともご協力をお願い申し上げます。
同窓会会員
赤塚 俊治
東北福祉大学総合福祉学部
社会福祉学科 教授