保育の心理学Ⅱ

教科名:保育の心理学Ⅱ
教員名:木村進先生、利根川智子先生

講義の内容について
保育の場で生じる諸問題について、子どもの発達援助のために必要な理論をもとに、子どもの発達援助として望ましい保育者の働きかけ、保育者同士の連携と協働、他機関との協働?連携等も知り、保育の実践者としてのあり方についての理解を、事例等を用いて深めていくことを目指します。授業の内容は次の通りです。子ども理解という観点からの発達の把握、個人差、環境とのかかわり、保育者や仲間との相互作用、子どもの生活?遊びにおける学び、就学に向けた取り組みなどについて学びます。また、現代社会において特徴的な子育てのあり方が影響する子どもの発達上の課題、保護者支援等についても学びます。

講義の行う上で大切にしていること
事例を考えるとき、その事例に自分が関わるとするならば、何に着目するか、どのように考え、解決していこうとするかを想定することを大切に、そして、これまでに身につけてきた保育に関する知識、特に発達に関する知識を実践に活かすように考えるとはどのようなことかといったことを理解することを大切にしています。

学生にどのような姿勢で講義を受けてほしいか
演習で検討する事例について、自分が責任をもって担当するクラスでおきたことであると想定し、何に着目してどのように考えるのか、乳幼児の発達についての知識を確認?利用すること、受講仲間の考えなどから自分にはなかった考えや価値、着眼点等を知ること、子どもの心について理解することなどを意識して受講していただけると良いと考えています。

講義を受けている学生に伝えたいこと
人の育ちにかかわることや子どもの立場と保育者の立場の両方の視点を持って捉えていくことの、楽しさや難しさ、保育者に求められている責任等について感じることです。