第29回企画展「東北?北海道を走ったブルートレイン」

2016年12月6日(火)~2017年3月4日(土)

昭和39年(1964)10月、東北ではじめての寝台特急「はくつる」が走りました。夕方の18:30に上野駅を出発した列車は夜の帳を駆け抜けて、青森駅に到着したのは早朝の6:10。使われた客車は、昭和33年(1958)に特急「あさかぜ」でデビューし「動くホテル」と呼ばれ羨望の的だった青いボディで固定編成の20系客車でした。このころから「ブルートレイン」という言葉は寝台列車の代名詞となりました。

以来、東北の地にも数々の寝台列車が登場。青い寝台客車をさまざまな機関車が牽きつなぎながら長距離を行く夜行列車は鉄道全盛時代の旅情と憧憬の象徴でした。しかし時代の変化と車両の老朽化などが相俟って、2015年の「北斗星」、2016年の「カシオペア」を最後に寝台特急は定期列車としては姿を消しました。

この企画展では、東北を走った「ブルートレイン」—すなわち、東北本線で上野?青森を往復した「はくつる」、常磐線経由の「ゆうづる」、奥羽本線等経由の「あけぼの」、あるいは関西から日本海側を通って青森に抜けた「日本海」、さらに青函トンネル開通後に札幌へと達した「北斗星」—を中心に、その歩みをたどり、魅力を紹介します。

なお、一般的に「ブルートレイン」と呼ばれる寝台列車は、どの範囲までを指すかとなると、いろいろな捉え方があります。この企画展では、東北および東北から北海道を走った機関車が牽くオール寝台列車を指すことにし、一部に寝台車輌がついていた列車や電車寝台特急については大きく扱いません。また、「カシオペア」についてもここでは補足的に含めることにしました。

【主な展示内容】
?「はくつる」「ゆうづる」「あけぼの」「日本海」「北斗星」(本州型?北海道型?ラストラン運行時)の各列車のヘッドマーク
?牽引機関車のナンバープレート
?乗務行路表など時刻表
?切符や関連グッズ
?模型
?時々に写された鉄道写真など

主催:東北福祉大学?鉄道交流ステーション
協力:鉄道博物館?JR東日本東京支社田端運転所?JR北海道?JR北海道文化財団
後援:宮城県教育委員会、仙台市教育委員会、河北新報社、東北鉄道協会、(社)交通環境整備ネットワーク、みちのく鉄道応援団

この記事に関するお問い合わせ

地域創生推進センター 生涯学習ボランティア支援課内(「鉄道交流ステーション」資料係)
住所:〒981-8523 仙台市青葉区国見1丁目19-1
TEL:022-728-6612