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VOL.44 JUNE 2007

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スクーリング講義概要

■夏期スクーリングV

児童福祉論 千葉 喜久也

 豊かな社会といわれる中で,悲惨な子ども虐待が増加し,少年犯罪の凶悪化やいじめの陰湿化,不登校児の増加等,子どもの問題は深刻化している。これらの子どもの問題は現代社会が生んだ病理現象の一つである。都市化,核家族化された現代社会の歪みが最も弱い子どもに向けられたものである。
 本講座では,こうした子どもを取り巻く社会現象の背景に迫りながら,児童福祉の制度やしくみについて学習する。そして児童福祉の新たな理念である「子ども家庭福祉」の潮流について理解を深める。なお,講義では実態の理解を図りながら,受講生が興味と関心をもって楽しく聴講できるようビデオなどを活用した授業を行う。また講義が一方的にならないよう受講生の感想や意見を吸い上げながら行う。テキストは中央法規発行のもの,東北福祉大学発行のもの,どちらでもよい。


コミュニケーション英語 生田目 学文

 スクーリングでは,普段のレポート学習では体得できない英語での実際のコミュニケーション,つまり読む,聞く,話す,書くの中の「聞く」「話す」を中心に学習します。講義では近年特に増加し問題となっているいわゆるカタカナ英語の検証,英会話で日本人が陥りやすい点などについて解説します。受講者同士のグループ演習を行い,日本人が苦手とする発音の練習や,口述筆記,会話練習などに取り組む予定です。授業の進行状態によっては,レポート学習ができていない部分にも進むことがありますが,少なくとも,スクーリング申込期限(8/10)までに1単位めのレポートを提出してから授業に臨むようにしてください。テキストの他に辞書,これまで提出したレポートを含むノートを持参してください。


心理療法 秋田 恭子

 心理療法を講義だけで理解していただくのは難しいことですが,
 (1) 心理療法の基本的な進め方(アセスメント?契約?面接構造?面接過程)についての講義
 (2) 様々な心理療法についての講義
 (3) 面接場面を映したビデオを通しての学習
 (4) 受講者の皆様に実際に面接を体験してもらう
の4点をスクーリング中に行いたいと思います。

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