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VOL.44 JUNE 2007

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平成18年度通信制大学院修了者からのメッセージ2

 昨年度通信制大学院での学修を終え,修了された方々より学生生活の思い出,後輩の方々へのメッセージをいただきました。
 修了された皆様の今後のご健康?活躍を祈念しております。


「修了」は新たなスタート ?在学中のみなさんへのエール

福祉心理学専攻 J.K.

 「毎日の業務はこなしているけれど,これでいいのだろうか……」大学を卒業してかなりの年月が経つのに,まとまって勉強する機会もないまま仕事をしている自分に対して,焦りや疑問を感じていました。そんな時,通信制大学院の存在を知り,いい機会だと思ってそこで学ぶことにしたのです。長男が小学校に入学し,子育てにちょっとゆとり(?)ができたこともきっかけになりました。在学中のみなさんのお役に立つことがあれば……と思い,私が経験したことや思ったことを書いてみることにします。

○インターネットと図書館を活用しよう

 いろいろな通信講座を受講しても,最後までやりとげたことのなかった私。その私が通信制大学院を修了できたのは,インターネットのおかげといっても過言ではないと思っています。調べ物はもちろんですが,レポートの提出や先生方への質問,それに何といっても,疑問や困ったことについての問い合わせや相談がインターネットでできたおかげで,途中,挫折することなく勉強を続けられたのだと思うからです。
 もうひとつたいへんお世話になったもの,それは大学図書館です。東北福祉大の図書館には,私に必要な文献がたくさんあったので,修士論文だけでなくレポートを書くときにも宅配便で文献を送っていただき,活用させていただきました。私は大学からは遠隔地に住んでいたので,しばしば大学図書館に行くことはできませんでしたが,近くの方はぜひいろいろな文献を手にとってみるといいと思います。それと,図書館では,家でできない論文の検索や閲覧もできるので,おおいに活用すべきです。

○レポートは1年次で終わらせておくといい

 本格的にレポートというものを書いたことのなかった私は,1年め,ほんとうにレポートに苦しみました。指定されたテキストを読んでいるだけで時間が過ぎるばかり。私は夏ころまでまったく書いてなかったのですが,これではいけないと思い,いくつものレポートを併行して書きました。書くためには指定されたテキストだけでなく,いろいろな文献にあたることが必要ですが,文献を集めるのにもけっこう時間がかかるので,ひとつのレポートを書き上げてから次のレポートに取りかかるよりは,併行して作業を進める方がよかったように思います。1年めで修士論文以外の単位を取ってしまっておくと,2年めに修士論文に専念することができ,気分的にも楽だと思います。
 レポートが「再提出」で返ってきたときにはショックを受けましたが,そこには先生方の「もっと深く勉強して欲しい」というメッセージがこめられているという話を聞きました。落ち込まずにがんばってください。

○修士論文には,思った以上に時間がかかる

 私の場合,第1段階として調査を行うことにしたのですが,その調査を受けてくださるところが見つからず,とても困りました。また,統計についての知識が足りなかったので,統計について勉強しながら処理をしなければならず,そこにもだいぶん時間をとられてしまいました。文献も,最初のうちはなかなか見つからなかったのですが,後半になって次々と出てきて,最後の方は十分に読むことができなかったことが悔やまれます。とにかく修士論文には,思った以上に時間がかかるものですから,ぜひ時間に余裕を持って取り組んでください(こう言っている私は,やっぱりいつもギリギリですが)。
 入学から2年。次男の保育園卒園の年に,なんとか修論を書き上げ,修了することができました。これも修士論文の指導をしてくださった渡部純夫先生,スクーリングなどでお世話になった先生方,事務室の菅野さん,そしていろいろなアドバイスをくださった同級生や先輩のおかげです。この紙面をお借りしてお礼申し上げます。いつの日か,仙台を,大学を訪れることを夢見つつ,大学院で学んだことを生かして勉強を続けていきたいと思っています。ありがとうございました。

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