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【学習サポート】

[生涯学習概論] 自分の「学び」から考えよう
?はじめてのスクーリングを終えて?

教授
荒井 邦昭
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 12月21日から23日の3連休の3日間,「生涯学習論」のスクーリングの講義を初めておこなった。受講生は,まだ10代の若い人から第二の人生に燃えている元気な高齢者まで,14名と人数は少ないがバラエティに富んでいた。「生涯学習概論」という科目は,社会教育主事という社会教育関係の専門職の資格に関係ある科目である。この資格は国家試験があるわけではなく,また,その資格でメシを食うには地方公務員等にならなければならないので,あまり受講生が多くないものと思われる。
 しかし,私たちが今よりもより良く生きようと願うとき,私たちは常に学習をしている。もう少し安定した暮らしがしたい,何かやりがいのある活動に自分を生かしたい,自分の楽しみを創り出したい等々,願いは人により様々であるが,常に私たちは精一杯知恵を働かせ,足りない知識や情報を仕入れながら願いを実現しようと生活をしているのである。「生涯学習」を考えることはとても大切なことと思う。
 この通信教育課程の受講もその一つの,しかも典型的な学習の行為である。だから,「生涯学習」について学び研究するということは,受講生自身が,自分の学びについて考えるということを抜きには考えられない。「私はこんなことを求めて学んでいる,今学んでいるときにこれが足りない,こうであったらもっと学びやすい」というところから出発することが大切なのだと思っている。近代社会に入って,私たち一人一人が人としての平等な存在であることが確認されて,全ての人にとって学ぶことが大切であることは国家的にも国際的にも認められ,ひとつの制度として成り立ってきた。その一人一人の学習を保障する制度や方法を私たちのために生かせるように考え,改善していくことが「生涯学習」研究の目標だと思う。
 私たちの考えを判断し確かめるためにこれまでに積み重ねられてきた知識や方法を学ぶことは必要である。それと同時に,私たちの身のまわりの学ぶための条件?環境を調べていくこと,その不十分なところ改善すべきところを発見し直していくという実践的な学びが求められる。そこのところを是非知って欲しいと思いながら話を進めたつもりであったが,受講生の方々の評価はどうであっただろうか。きちんと聴いてみないとわからないが,「そんなことがやれているところもあるんだ」と知って下さったこともあったようで,次への手がかりになることはあったかもしれない,と甘い「自己評価」をしている。ともあれ,自分の頭で考える,という力を一歩でも高めていくために,役に立つ情報提供ができればと思っている。

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