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VOL.17 MARCH 2004

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【春期スクーリングのご案内】

スクーリング講義要項

福祉法学
志田 民吉

 指定テキスト(志田編著『法学』建帛社)に従い講義を行います。旧テキスト(『福祉法学』東北福祉大学)を所持している方はその旨ご了承ください。
1日め(2コマ)
(1)第1章 社会福祉専門職と法学 特に人権理解の前提としての講義
(2)第2章 憲法
2日め(5コマ)
(1)第2章 憲法(つづき)
(2)第3章 行政法
(3)第4章 民法
3日め(5コマ)
(1)第4章 民法(つづき)
(2)第5章 社会福祉の法と関連領域
(3)スクーリング試験


生涯発達心理学
木村 進

 一人の非行少年がいるとする。友達が悪いから非行するようになったと言う人もいるし,親の育て方に問題があったのだろうと考える人もいる。現在の状態をこれまでの積み重ねの結果と見るのが,発達的視点である。生涯発達心理学は,人は絶えず変化するものととらえ,その変化の様相とその変化をもたらす要因を明らかにしようとするものである。
 講義では,人の一生をいくつかの段階に区切って説明するが,それぞれの段階は,有機的な関連性をもって積み重なっていくということを理解してほしい。そのためには,受講生一人一人が,自分の中の発達ということに目を向けて,自分の経験としての発達を踏まえて理解することが効果的であろう。
 教科書p.1?115を読んでくるなど,予習をきちんとしてくること。


精神保健福祉論I
遠藤 克子

 精神保健福祉論はIIIIIIに分かれており,この順に学ぶことが望ましい。精神障害は疾病と併存している障害であり,医療?保健?福祉にまたがる援助が必要である。日本では平成5年障害者基本法において初めて障害者として法的に位置づけられた。障害者福祉領域の新しい仲間であり,社会的入院者は約10万人ともいわれ,国は7万2千人を10年間で地域に戻す方針を立てている。精神保健福祉論Iのスクーリングにおいては,生活者としての精神障害者の理解およびその現状(社会的入院の現状を含む),精神保健福祉の歴史,障害者福祉の理念,3障害の包括的理解,精神障害の概念,精神保健福祉士資格の成立の意義?専門性?倫理?役割?課題を中心に講義する予定である。テキスト持参のこと。なお,ビデオを一部使用し,資料も配布する予定である。テキスト1?3章および5章,7章に目を通してくると,講義内容の理解が深まります。


NPO論
江尻 行男

 今,日本のNPO(民間非営利組織)は各地での活躍によりその365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@性が高まっている。そしてNPOが活発な地域は光り輝いていると言ってもよいだろう。ところでこのNPOとは一体いかなる団体ないし組織で,何をしているのでしょうか。言葉としてはよく耳にするが,よくわからない,あるいは不明な点も多いと思います。そこで本講座では,NPOの理解と研究のために次のような観点からその実像,実態を把握,検討する。
 すなわち,(1)NPOの定義,性格,目的(使命),社会的意義などの基本問題,(2)NPOセクターの構造とNPOの形態(種別),(3)各種活動分野(特に福祉分野)とその動向(事例),(4)NPOの資金調達,(5)NPO事業のマーケティング戦略,(6)NPOの人事,労務問題,(7)NPOのトップマネジメント,(8)外国,特にアメリカのNPOの動向,そして最後にNPOの今後の課題と展望について検討する。


社会心理学
佐藤 俊人

 社会心理学は,専門書を読んだだけではなかなかイメージがわかない心の現象を扱っているものです。今回のスクーリングでは対人認知を中心に,日常生活の中で経験する社会心理学の現象を考えていきたいと思います。心理検査などを体験するほか,受講生の人数によっては簡単な体験,実験も実施したいと思っています。普段私たちが他者に対して感じたり評価したりすることが,その状況や相手によって変化しやすいものであることを実感していただけたらと思います。


高齢者福祉論
田中 治和

 下記の内容について講義する予定。
(1)高齢者問題の背景(高齢者人口の動向?家庭環境の変化)を中心としながら,高齢者福祉の成立要因を多角的に考えてみる。
(2)高齢者の経済状況,および余暇活動等の実施の把握をする。
(3)要介護高齢者(痴呆性高齢者?寝たきり高齢者等)の概念整理をする。
(4)高齢者福祉対策の基本方向を学習する。
 なお,本講義は『老人福祉のてびき 平成14年度版』によるものです。今年度履修登録者で『老人福祉のてびき 平成15年度版』を所持している方には「平成14年度版」を当日貸与いたします。「平成15年度版」では資料が最新のデータになっていますが,講義内容の理解にはとくに影響がないものです。


社会福祉原論(職業指導を含む)
田中 治和

 スクーリングでは,配布資料およびテキストを用いて以下の〈目的〉ならびに〈骨子〉で行います。

〈目的〉

  1. 社会福祉全般の概略的な理解を図る。
  2. 社会福祉の理念(目的論と一般論)を,歴史的社会的観点から考える。
  3. 社会福祉学の対象論および方法論について,吟味する。

〈骨子〉

  1. 日本の社会福祉史について?????全体の輪郭と肝要な細部
  2. 利他的行為について????????その特色と陥穽
  3. 社会福祉の目的と必然性について??社会福祉の存在理由
  4. 社会福祉の思想について??????人間観の創造と再生
  5. 社会福祉学方法論について?????人間理解の要諦

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