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VOL.28 JUNE 2005

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【お知らせ】

[学生INTERVIEW] 私の学習体験

 社会福祉学科4年(当時3年)のN.K.さんに日頃の学習方法についてお聞きしました。N.K.さんは,1年生から入学され,3年生の12月の段階で117単位を修得されており,年間では39単位を修得されたことになります。なぜ順調に単位が修得できるのでしょうか? 学習を進める上でのコツはあるのでしょうか?


Q まず本学通信教育部の入学動機について教えてください。
A 私は,これまでプライベートで行っている「読み聞かせ」のボランティア活動,子どもの虐待防止の電話相談活動を通して,高齢者の方のさまざまな問題や児童虐待等の問題に接する機会がありました。どのように接したら良いか悩むことがありました。東北福祉大学で学習することを人と人とのかかわり合いのボランティア活動に活かしたかったことと,仕事上接することのある障害を持ったお子さんに役立てたかったからです。

◆レポート学習について

Q 仕事にボランティアにずいぶんとお忙しいようですが,どうやって学習の時間を確保しているのか教えてください。
A 普段,忙しいからこそ学習ができると思います。もし時間に余裕があったら,明日,あさってとかえって延びのびになるような気がします。忙しいから,今を逃したら次にはできないと思うのでレポートが書けるのだと思います。要は時間の使い方です。
 レポートを書く日は,土曜日か日曜日のあいている日にしています。午後が仕事の場合は午前中の1?2時間をレポート作成にあてています。1カ月に1科目を目標にしています。予定よりも早く終われば次の科目に取りかかるようにしています。
 寒いのが苦手ですので,科目修了試験もなるべく11月以降は受けないようにし,レポートも12月中に終わらせるようにしています。

Q レポートを作成する際,特に心がけていることはありますか?
A 仙台在住なので,参考図書はほとんど福祉大学を利用して探しています。レファレンス質問用紙で確認をして郵送してもらうことが多いです。まず課題をよく読んで,課題が何を求めているのかを把握します。教科書一冊ではわからないことが多いので,参考図書を何冊か読むようにしています。読み方は,それぞれの参考図書の目次から,課題に合うところを探してそこを重点的に読むようにしています。
 また定期的に送られてくる機関誌『With』は,一通り目を通すようにしています。「スクーリング」に参加した学生の感想も参考になります。

Q 参考図書を最初から読まずに,課題に関係のあるところに的を絞って,必要部分を読むというのは効率的ですね。レポートを作成する際に苦労していることはありますか?
A 時として,課題を把握しているつもりでも,勘違いしている時があることですね。
 添削していただいたレポートの所見を読むと,10回のうち2回は「こういう内容について触れて欲しかった」「再提出まではいかないが,さらにこの部分について付け加えて欲しい」という指導を受けます。
 よく機関誌『With』に載っていたり,通信教育部の課長も言われることですが,“レポートは「可」の評価で十分”という言葉に救われています。決して手を抜くわけではありませんが,気分が楽になります。レポートはきちんと添削されてきて「可」の評価の理由も所見に書かれます。所見に指摘された箇所をもう一度勉強すれば「優」になると考えて,もう一度レポートを振り返れば,レポートの結果は「可」であっても「優」レベルの学習が出来たことになります。
 参考図書を借りる場合は,東北福祉大学の図書館を活用した方がレポートの進み具合も早いと思います。

Q レポートを書く手順としては,課題の内容をまず把握してから,次に教科書や参考図書を読みながらレポートの材料を集めていくことになるとのことですが,いつ教科書や参考図書を読んでいますか?
A レポートを書くのは土?日ですが,教科書や参考図書は毎日少しずつ読んでいます。福祉に関係するニュースや新聞記事は,メモしたり,切り抜いたりしています。

◆科目修了試験について

Q 科目修了試験の準備や大変だと感じていることについてお聞かせください。
A レポートの課題や,提出したレポートに一通り目を通すようにしています。レポートは試験の申込みに合わせて提出してしまいますので,提出する前にコピーを取っておきます。試験までにレポートの返却がないものもあります。レポート課題のとおりに出題された場合,自分が書いた内容を答えて良いものか不安になります。大変だと思うことは,範囲があまりにも広く,どこから出題されるのかわからないことです。ある程度範囲を絞って勉強できるよう,事前にわかるようにしていただくと助かります。科目修了試験は,なるべく毎回受けるようにしています。1回の試験で4科目受けることもあります。

◆スクーリングについて

Q スクーリングについてお聞かせください。
A スクーリングで仲間の姿を見かけると励みになります。スクーリングの内容について,レジュメを読むだけの講義は全くつまらないです。テキスト以外にも詳しい話を聞きたいです。スクーリング試験は,講義中に範囲を教えてもらえるので助かります。科目修了試験よりは楽しいですね。
 ビデオ?スクーリングを初めて受けましたが,画面から先生が飛び出してこないだけで,ライブと同じ迫力がありました。是非また受けたいと思います。

Q スクーリングでは,どうやって仲間が出来ましたか?
A 1年生のときに受講したスクーリングでグループ発表があり,そのときに知り合った方と,携帯メールなどで「今試験が終わったよ」とか「ビデオ?スクーリングはどうだった」とか頻繁に連絡を取り合っています。

Q スクーリング期間中の講義以外の時間の過ごし方について教えてください。
A スクーリングの前は,受講する科目について『レポート課題集』を読むようにしています。スクーリング期間中は,疲れないよう体を休めて,のんびり過ごすようにしています。

◆学習の計画?管理について

Q 学習のスケジュール管理について工夫されていることはありますか?
A 『学習の手引き』の「学習計画表」や自分でメモに書いて「5月は○○をする」,「第○回の科目修了試験の○月○日の申し込み締め切りに間に合わせるよう,○日までにレポートを完成させる」等,年度の初めにある程度の計画を立てるようにしています。
 履修登録に際しては,年間のうち受けやすい時期にどのスクーリングを受けるのかをまず決めます。次に『レポート課題集』を読んで,(1)取り掛かりやすいもの,(2)難しそうでも興味のあるもの,の基準で履修する科目を決めるようにしています。

Q レポート学習を行っていて,わからないことや疑問にぶつかった場合どのように対処していますか?
A パソコンのメールで質問したり,課題の内容が理解できないときは,スクーリングで知り合った友人に聞くようにしています。

Q 通信教育部に入学されてから今日までを振り返っての感想をお願いいたします。
A ボランティア活動や仕事には,「児童福祉論」や「障害児の心理」から学んだことが役立っています。
 入学して最初の年は,レポート学習への力の配分がようやくつかめるようになった10,11月までは大変苦労しました。
 2年目からは,毎月のペースもつかめるようになり,レポートもほぼ12月の年内に終わらせることができるようになりました。

Q 通信教育部に入学して良かったことは何ですか?
A 若いときに勉強することも大事ですが,今自分が必要なことを勉強していくことも大切だと思います。通信教育部と出会えて本当に良かったと思います。

Q 在学生,新入生の方へメッセージを一言お願いします。
A “評価は「可」でいい”という一言ですね。レポートを出すと返却が楽しみになります。最初の1回目が書けなければずっと書かなくなるが,1回でも出せれば添削が楽しみになります。出だしが遅れるとやる気がなくなります。のんびりしている人は来週来週でチャンスを逃してしまいます。私よりも忙しい方でも,ほとんど単位をとり終えている方がいます。忙しい方ほどレポートの提出率が良いのではと思います。
 “「可」でいいから”どんどん出す。最低でも月に1つは出す。大変かもしれませんが是非やって欲しいと思います。

Q スクーリングの終了直後のお疲れの中,時間を作っていただきありがとうございました。これからもどうぞ頑張ってください。
A ありがとうございました。


(インタビューを終えて)
 お話をうかがって印象深かったことは,ハツラツとして,肩肘を張ることなく心から通信教育部での学習を楽しんでいる様子が伝わってきたことでした。
 「単位を順調に取れている人」と「なかなか取れないでいる人」の違いは,学習が得意,不得意といった個人の差よりも,学習の波に乗る「きっかけ」をつかむことができたかどうかの違いでしかないようです。
 長くレポートや文章を書くことから離れていた方にとって,レポートを作成する要領をつかむためには,実際に書いてみて,何度も書き直す,という繰り返しの努力を避けて通ることはできません。
 是非,一度「レポート学習会」や「スクーリング」に積極的に参加して,「きっかけ」をつかんでください。学習開始に遅いということはありません。木の実が熟して自然に落ちるように,ふとした「きっかけ」で転機は訪れます。学習開始には,その人その人の生活状況や気分に応じた時期というものがあります。いたずらに焦ったり挫折感を抱く必要は全くありません。N.K.さんが学習の波に乗れたのは入学から6カ月経ってからでした。入学後半年であきらめてしまっていたら,今の状態はなかったことでしょう。もしも今,学習が停滞しているとしたら,それはまだ「きっかけ」をつかんでいないだけのことです。
 通信教育部に入学されたことで皆さんはすでに自転車にまたがっています。入学されてから仕事や諸事情から学習を休止せざるを得なかった方も,今までなかなか「きっかけ」がつかめなくて学習が進まなかった方も,心機一転,思い切ってペダルをこぎ出しましょう。

(Y.O)

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