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VOL.30 SEPTEMBER 2005

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スクーリング講義概要


●冬期スクーリングII

障害者福祉論 阿部 正孝

 障害者の生活では,その援助に医療,保健,福祉,教育などの分野が包括的にかかわってきます。スクーリングの前半では,そのような領域の中で福祉的援助が有機的に実働するために修得すべき知識や考え方を,障害者の理解と援助に関する内容を中心に解説します。これをもとに,後半では,障害者福祉を実践していく上で必要な知識や技法,ならびにその実際を解説します。


福祉と経済 小松 洋吉

 講義内容は大きく2つに分かれる。1つめは1?4単位の課題に沿って進める。すなわち,経済学の考え方の流れ(学説)の解説,国民生活の安定とその政策についてである。2つめは,構造改革期における福祉の役割と方向についてである。平成以降,福祉は大きな改革の波の中にある。これからの福祉がどのような道をたどるのか,「福祉の力」「福祉のあり方」によって社会の質が決定するといっても過言ではないだろう。「生命のリスク」「生活不安」に応えるのが「福祉」ともいえるのではないか。これまで学んだ集績をこのスクーリングで表現し,よりサプライズな講義に努める。みなさんとぜひお会いしましょう。


情報英語 生田目 学文

 今日インターネットは,国際的な情報交換の道具として365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@な位置を占めるに至りました。また米国発祥のインターネットは,同時に英語を「国際語」としての地位を不動のものにしました。インターネットを活用するためには日本語だけでは甚だ不十分であることはすでに明らかであり,英語を駆使できることが現在の情報処理には必要不可欠となってきています。今後その傾向はさらに強まることでしょう。
 スクーリングでは,実際にコンピュータを使った実習の中で,英語の読解,聴解,作文などの練習を行います。基本的な英文法などの知識よりもむしろ,自分が必要とする情報をいかに早く確実に獲得するか,という点を重視した授業内容です。


NPO論 江尻 行男

 今,日本のNPO(民間非営利組織)は各地での活躍によりその365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@性が高まっている。そしてNPOが活発な地域は光り輝いていると言ってもよいだろう。ところでこのNPOとは一体いかなる団体ないし組織で,何をしているのでしょうか。言葉としてはよく耳にするが,よくわからない,あるいは不明な点も多いと思います。そこで本講座では,NPOの理解と研究のために次のような観点からその実像,実態を把握,検討する。
 すなわち,(1)NPOの定義,性格,目的(使命),社会的意義などの基本問題,(2)NPOセクターの構造とNPOの形態(種別),(3)各種活動分野(特に福祉分野)とその動向(事例),(4)NPOの資金調達,(5)NPO事業のマーケティング戦略,(6)NPOの人事,労務問題,(7)NPOのトップマネジメント,(8)外国,特にアメリカのNPOの動向,そして最後にNPOの今後の課題と展望について検討する。


史料講読 岡田 清一

 本年度のスクーリングでは『吾妻鏡』の第一巻から,鎌倉幕府の成立過程を中心に講読します。その全てを講読するのにスクーリングだけでは短く,そのため,365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@な箇所を中心に進めていきたいと考えています。源頼朝の挙兵,源義経との再会,一ノ谷の戦い,屋島の戦い,壇ノ浦の戦いなど平家を亡ぼす過程で起こった有名な合戦,幕府の組織である侍所(さむらいどころ)?公文所(くもんじょ)(政所(まんどころ))?問注所(もんちゅうじょ)の成立,東国武士団の動向,頼朝と平泉藤原氏との戦いなどが網羅されているのが『吾妻鏡』第一巻です。
 なお,『吾妻鏡』は原則的に日本的な漢文体です。馴れることが必要です。これらを講読しながら,歴史資料全般についても考えていきたいと思います。


福祉機器論 関川 伸哉

 福祉用具の歴史は,義肢装具(ぎしそうぐ)に起源をもっており,紀元前の昔にさかのぼります。義肢装具とは義肢と装具の2つに分けられ,いずれも「人体に装着する補助器具」です。本講義では,義肢装具を含めたヒトと用具の関係について解説してみたいと思います。福祉用具単体の理解ではなく,ヒトと福祉用具の関係について考えていただきたいと思います。主役は,福祉用具ではなくヒトであることを充分に理解してください。福祉機器またはリハビリテーション機器は1993年の法制定を期に「福祉用具」と総称された。ここで言う福祉用具とは,心身の機能が低下し日常生活に支障のある高齢者や心身障害者の日常生活の便宜を図るための用具,機能回復訓練のための用具および補装具をさしています。


介護概論 後藤 美恵子

 本講義では,社会福祉の基本理念を踏まえた上で,人としての尊厳を重視した生活支援のあり方についての理解を深めることを主眼におきます。授業は,講義形式と実技演習形式で構成されます。
〈講義〉
(1) 生活支援における介護の目標,役割,機能および,介護の実践性と職業倫理についての理解
(2) 生活支援を展開する上での専門職としての基本的知識?専門技術の理解
〈実技演習〉
(1) 介護実践技術の基本目標,介護観についての理解
(2) 生活支援の展開における基本介護の意義,理論的背景に基づいた介護技術の理解
 実技演習では,介護技術の実際を授業展開しますので,活動できる服装できてください。また,「介護概論」テキストでは,あまり触れられていませんので,「介護技術」に関する関連文献を読まれてスクーリングに臨まれれば,より理解が深まると思います。


環境心理学 小松 紘

 本講義では,人間と環境の様々な関わりについてとりあげ,かけがえのない環境とのよりよい関係を考える。授業は講義形式と実習形式からなる。
 講義では
 (1)人間の発達と環境─人格形成への環境の影響
 (2)環境破壊の歴史とその心理的機制
 (3)環境保全のための方策
などがとりあげられる。
 視聴覚教材を利用して,下記のようなトピックスもとりあげる。
 (1)心理評定法の修得
 (2)脳波の測定,近赤外線による血流量測定


心理アセスメント 渡部 純夫

(1) 正常と異常の判断は─私たちが正常と異常を区別するとき,どんな考えのもと判断を下しているのかを考えます。今まで皆さんは,なにを基準に判断してきたかを考えておいてください。
(2) 心理臨床家の視点は─では,心理臨床家は異常をどのような観点から眺めているのでしょうか。心理臨床家の視点に迫ります。
(3) 心理面接によるアセスメント─アセスメントのひとつである心理面接を通してどのようにアセスメントが行われるのかについての説明になります。
(4) 心理テストによるアセスメント─心理テストの使用には十分な経験と注意が必要になります。そのあたりについて踏み込んでいきたいと思います。
(5) 行動観察によるアセスメント─アセスメントには五感が365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@になります。五感をどのように活用していくのかについて考えていきます。


社会福祉援助技術論I 山本 邦男

 本講義では,社会福祉の目的概念や個別援助の方法について基礎知識を学びます。特に(1)ケースワーク発展の歴史,(2)個別援助技術の具体的な展開過程,(3)対象者のニーズや全体性把握を中心に,ケースワークの基本原理や価値,基本的態度など方法と技術について学習します。また,「医療と福祉」,介護保険における「ケアマネジメント」の具体的な事例を通して,インテーク(受理面接)や各種社会資源,「在宅ケア」における関連機関との連携の実際を学びます。


社会福祉援助技術論II 小松 洋吉

 主な講義内容は,(1)社会福祉調査のこれまでの史的展開について学びながら社会福祉調査の現代的意義について考えてみよう,(2)実際の調査にはどのような方法があり,どんな長?短所をもちあわせているのか,なかでも面接調査の技法について学習する,(3)調査を行う場合の標本をどのように抽出するのか,標本抽出の意義と方法についての基本を学習する,さらに標本の大きさの決定について学ぶ,(4)調査票作成の基本とは何か,(5)調査したデータをどのように整理?分析するのか等について講義する。


社会福祉援助技術論III 松田 昭裕

 ソーシャルワーク(社会福祉援助技術)の一つであるグループワーク(集団援助技術)の意義や定義,ケースワーク(個別援助技術)?コミュニティワーク(地域援助技術)との関連,さらには,歴史的な発展について講義する。
 特に,援助者の援助行動の機能については,できうる限り事例(現場)を織り込みながら講義する。
 さらに,会場の広さなどの状況が許されるならば,事例をもとにした小グループ(4?6人)での討議も行い研修を深めていく。


社会福祉援助技術論IV 草間 吉夫

 地域において何らかの要因で課題や問題が起こったときに,さまざまな社会資源を活用しながら問題解決に導いてしていくのが,地域援助技術(コミュニティワーク)です。
 地域援助技術は,地域社会の福祉ニーズや福祉問題,福祉運営の課題に対応して,直接援助技術が展開しやすいように環境を整える働きをする技術であるため,地域の歴史や特性,環境の違いを念頭に入れて展開されるものといえます。
 スクーリングでは,社会福祉援助技術を把握した上で,地域援助技術の対象?主体?組織?方法など体系と理論および技術を学びます。
 また,地域における具体的な課題を抽出して,コミュニティワークを用いて課題解決策を探ります。
 受講者は,地域における課題などを抽出すること,在住する地域のデータ及び情報などを収集し持参してグループ討議に臨んでください。


社会教育演習I 荒井 邦昭

 まず,事前に調査してきた公民館等の社会教育施設について,感想評価を含めて報告しあいます。参加者はさほど多くはないと思いますので,質問し合いながら,公民館の現状の一端をまず明らかにしたいと思います。その現状をふまえて,これまでの歴史的経過を考えながら,テキストの第2部で書かれている公民館での活動の中から一番興味を引かれたものについてともに考えましょう。そして第3部で述べられている職員のあり方を含めて,「こうあってほしい」公民館はどのようなもので,それはどうすればできるのかを一緒に考えたいと思います。最後に行われる試験は,スクーリングで自分なりに明らかにできたことを文章にまとめます。


心理療法 宇田川 一夫

 心理療法とは,どのような理論的背景をもち,臨床現場で実践しているのかを中心に講義をおこなう。
 1)心理療法の目的,独自性とは。2)心理療法の契約,面接構造。3)各種の心理療法の特徴。4)主訴(症状,問題行動)をどう理解するか。5)面接過程。
 また,スクーリングであるのでロールプレイ等の体験学習や視聴覚教材も取り入れて進めていきたい。


精神科リハビリテーション学 八巻 幹夫

 この科目の対象は「疾病と傷害を併存する」生活者であり,ゆえに,医療?保健?福祉に関する知識と理念及び技術が必要となります。スクーリングの講義内容は,障害概念,基本原則,生活の構造,生活支援,就労支援,障害者ケアマネジメント等がキーワードです。テキスト第1,3,6章及びレポート課題に示す参考文献に目を通してくると理解が深まるでしょう。当日は作成した資料を基に講義したいと思います。

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