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VOL.40 DECEMBER 2006

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[BOOK GUIDE] 自著紹介
臨床に必要な人権と権利擁護 弘文堂

教授 志田 民吉

 本書は「人権?権利擁護とは何か」を,本質から正しく理解できるように書かれたものです。この種の既刊テキストでは人権や権利擁護を正しく理解することには無理がある,というところから本書は書かれています。一例を挙げれば,既刊テキストの多くは「人間は生まれながら人権を持っている」と書き出し,何故,人間は生まれながら人権という一定の基本的な利益を享受する存在なのかについては一言も触れておりません。不思議なことに,それで読者自身も人権を理解しているつもりになっているようなのです。人権の理解とは,前提として「何故,人間は尊厳の対象であるのか」について考え,説明ができることが大切であり,その基本的な理解の上に立って始めて社会問題と化した人権問題について考えることができるのです。
 皆さんは,もしかすると‘人間が尊厳の対象’なのも,‘生まれながら人権を持っている’ことも“そんなことは当たり前でしょ!”の一言で済ませ,自分は人権を理解できたものと思い込んではいませんか? 物事にはすべて「理由」があるのです。
 さらに,人権や権利の“擁護”とは,法律専門用語というよりは,社会福祉の専門用語です。“擁護”は社会福祉の領域で理解していくことが大切であり,本書では“擁護”についても詳述しています。場当たり的な人権や権利擁護問題の対応にならないように,本書の購読を,是非お勧めします。
 参考までに,新刊本の「帯」に印刷されている「本書の特色」を転載しておきます。

■本書の特色

 多種の専門職に共通するのは人権や権利の尊重である。本書では,社会福祉専門職にとって,特に法律専門職と区別された「人権や権利の尊重,擁護」の意味するものは何かを問う。また高齢者や児童,障害者,女性をテーマに取り上げ,今日的な人権あるいは権利に係る課題を具体的に考える。さらに社会福祉制度の改革以降,行政の役割の変化,職員の労働環境の現状,リスクマネージメントの必然性,成年後見事例などを含む具体的な活動例を通した“地域”での人権と権利擁護のあり方を提案する。

*本書購入を希望される方はインターネットで,例えば“アマゾン”などの通信販売を利用するか,最寄りの本屋さんでの購入?取り寄せによって入手ができます。大学(東北福祉大学)の書店で購入される方は割引(税分)で本書を入手することができます。

■志田民吉責任編集 『臨床に必要な人権と権利擁護』(福祉臨床シリーズ7)弘文堂,平成18年11月20日発行 定価2,835円(税込)

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