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VOL.40 DECEMBER 2006

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【冬期スクーリングIV?V?VI

スクーリング講義概要

 ビデオ?スクーリングの講義概要は,冊子版『試験?スクーリング 情報ブック2006』p.47?54をご覧ください。


福祉心理学 渡部 純夫

 「福祉心理学」の実践について,どのように「福祉心理学」を活用していけばよいのかについて,「老人福祉」の分野から考えてみたいと思います。高齢者の行動や思考がどのようになっているかを,すべて解明することなどできないのは当たり前なのですが,わからないからと,こちらサイドの考えを押し付けていたのでは,高齢者の方の幸せに貢献することはできません。また,生活の質の向上にもなりません。そこには,科学的分析が必要になります。「福祉心理学」では「心理学」の科学的理論が多く必要とされます。
 講義では,実践を通して「福祉心理学」をどのように活用していくのかについて考えながら,応用性を養っていこうと思います。
 テキストは後日確認のために用いてもらうので,平成17?18年度配本(ぎょうせい発行)のもの,16年度以前に配本(学芸図書発行)のもののどちらでもよい。


レクリエーション論 小野寺 浩三

 少子?高齢化社会を迎えている現在,レジャー?レクリエーションの果たす役割は非常に大きなウェートを持っています。高齢者の増大する自由な時間を自由活動?余暇活動として有効に活用することが365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@なポイントとなります。
 本スクーリングでは,障害者および高齢者の個人,グループ,セラピューティック?レクリエーションをあげ,高齢化社会に対応するための福祉レクリエーションを中心に論じます。


観光と文化 安藤 直子

 皆さんにとって,これまで観光は「スル」ものであり,皆さんは多くの場合,観光地に出かける側に位置していたはずです。しかし,この授業では立場を変えて,観光客を受け入れる社会の側から観光地で起きていることを眺めた場合,どのように物事が違って見えてくるのかを考えます。
 さらに,観光地で起こる出来事の分析を通して,地域内部で生じる文化的な葛藤や権力作用,アイデンティティの問題など,社会的?文化的な問題を読み解くことに挑戦し,観光人類学の視点から現代社会を分析する力を身につけることを目指します。


高齢者福祉論 中里 仁

 下記の内容について講義する予定。
 (1) 高齢者問題の背景(高齢者人口の動向?家庭環境の変化)を中心としながら,高齢者福祉の成立要因を多角的に考えてみる。
 (2) 高齢者の経済状況,および余暇活動等の実施の把握をする。
 (3) 要介護高齢者(痴呆性高齢者?寝たきり高齢者等)の概念整理をする。
 (4) 高齢者福祉対策の基本方向を学習する。
 テキストを使用する場合は平成17年度版で進めるが,16年度版以前をもっている方でも受講可。


社会心理学 吉田 綾乃

 社会心理学は,私達が日常生活の中で経験している,様々な「なぜ?」について,科学的に解明しようとする学問です。講義では,社会心理学者が行った興味深い研究を紹介しながら,人や集団の行動の理由について考えていきたいと思います。トピックとしては,対人認知,態度形成,援助行動,攻撃行動,集団行動などを取り上げる予定です。そして,講義を終えて皆さんが普段の生活に戻ったとき,“これは社会心理学でいうところの●●だ”と気づくことができるようになることを目指したいと思います。なお,専門用語の理解がある程度必要になりますので,必ず事前にテキストを一度読んできてください。


障害者福祉論 阿部 正孝

 障害者の生活では,その援助に医療,保健,福祉,教育などの分野が包括的にかかわってきます。スクーリングの前半では,そのような領域の中で福祉的援助が有機的に実働するために修得すべき知識や考え方を,障害者の理解と援助に関する内容を中心に解説します。これをもとに,後半では,障害者福祉を実践していく上で必要な知識や技法,ならびにその実際を解説します。


環境心理学 小松 紘

 本講義では,人間と環境の様々な関わりについてとりあげ,かけがえのない環境とのよりよい関係を考える。
 講義では
 (1) 人間の発達と環境─人格形成への環境の影響
 (2) 環境破壊の歴史とその心理的機制
 (3) 環境保全のための方策
などがとりあげられる予定。


家族法 渡辺 信英?菅原 好秀

 少子?高齢化社会を迎えるわが国において,子どもの人権といった問題から,家族?親族間の高齢者における介護?扶養といった問題は,身近な問題といえます。福祉の実務においては,例えば認知症である利用者の財産管理はどうように対処したらいいのでしょうか,虐待を繰り返している両親に対して,子どもの救済を図るためにはどのようにしたらいいのでしょうか。遺産を相続するにあたって,親族間でトラブルが生じた場合にはどのようにしたらいいのでしょうか。経験や勘で対応するのではなく,福祉の現場において,最低限の法律の知識に基づいてアドバイスができる人材が現在求められています。
 講義では,家族の新しいあり方と法の関係について現状を認識し,現代の問題点を把握し,よりよく快適な生活を享受し,安心して老後を送るためにはどのようにすべきなのかについて,具体的に学んでいきます。

心理学研究法II 木村 進?白井 秀明?中村 修?大関 信隆?佐藤 俊人

 スクーリングにおいては,検査法の実習と調査法のデータ分析(心理統計)の実習を行う。受講生の人数によるが,1日目の最初の2コマが検査法実習,3コマ目が統計法についての講義,2日目の3コマを使ってデータ分析の実習を行う。実習はいくつかの小グループにわかれて行う。実習内容の概要は以下を予定している。
1. 検査法実習(2コマ:担当 木村 進 ほか)
 (1) 検査法一般についての講義
 (2) 性格検査(「谷田部ギルフォード性格検査」〈YG検査〉)の実施と結果の整理
2. 調査法(データ分析)実習(4コマ:担当 白井秀明 ほか)
 (1) 心理統計学の基礎についての講義
 (2) 統計的検定(x2検定,t検定,無相関検定)の基礎についての講義
 (3) 統計的検定の課題実習
 この科目の1単位めのレポートは,スクーリング期間中または3月22日(木)必着で提出することが求められます。受講生は『レポート課題集(1?2年次)』p.251?256,ならびに申込者に事前に送付される講義資料をよく読んできてください。
 さらに,スクーリング事前学習として『レポート課題集』p.252の(3)「要約レポート」が課されています。「要約レポート」はスクーリング初日に必ず持参してください(郵送しないこと)。
 この科目の2単位めのレポートは,スクーリング受講後ならばいつでも提出できます。
●受講条件
 スクーリング申込期日(2月9日)までに福祉心理学科専門必修科目?選択科目A群のなかから7科目分のレポートを提出していること(心理学実験を含めても可)。くわしくは,『レポート課題集(1?2年次)』p.251参照のこと。
●3月のスクーリング受講者は,同年3月の卒業はできません。


医学一般 新藤 哲

 第1日目は高齢者に特有な疾患を挙げ,その説明。
 第2日目は廃用性症候群の起こりやすい部位と症状,改善方法について,リハビリテーションにおけるADL評価についての説明。
 第3日目は神経疾患のパーキンソン病についてその特徴を説明。
 以上の講義内容を,実際の医療現場の話しを交えながら講義をする予定である。
 テキストと多少異なることがあるかもしれないが,実際我々が診ているのは一人一人個性が違う人間であり,性格も異なることを理解して欲しい。

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