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VOL.47 NOVEMBER 2007

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スクーリング講義概要

 ビデオ?スクーリングの講義概要は,『試験?スクーリング 情報ブック2007』p.51?58をご覧ください。


法の基礎(日本国憲法含む) 渡辺 信英,菅原 好秀

 福祉の現場では発生する多様な価値観の衝突に対して,迅速かつ的確な判断能力が必要です。その的確な判断能力を身につけるためには,社会福祉専門職としての法学的知識がどのような場面で,どの程度の活用ができるかという素養が必要となります。
 講義では社会福祉の対象となる市民に対しての単なる法学的知識を習得するにとどまらず,社会福祉サービスの対象の属性別(児童,高齢者,障害者など)にそれぞれの領域で専門職としてふさわしい法的思考能力を修得するために,判例の事例を踏まえながら具体的に学んでいきます。


高齢者福祉論 中里 仁

 下記の内容について講義する予定。
 (1) 高齢者問題の背景(高齢者人口の動向?家庭環境の変化)を中心としながら,高齢者福祉の成立要因を多角的に考えてみる。
 (2) 高齢者の経済状況,および余暇活動等の実施の把握をする。
 (3) 要介護高齢者(痴呆性高齢者?寝たきり高齢者等)の概念整理をする。
 (4) 高齢者福祉対策の基本方向を学習する。
 テキストを使用する場合は平成18年度版で進めるが,17年度版以前をもっている方でも受講可。


福祉心理学 渡部 純夫

 「福祉心理学」の実践について,どのように「福祉心理学」を活用していけばよいのかについて,「老人福祉」の分野から考えてみたいと思います。高齢者の行動や思考がどのようになっているかを,すべて解明することなどできないのは当たり前なのですが,わからないからと,こちらサイドの考えを押し付けていたのでは,高齢者の方の幸せに貢献することはできません。また,生活の質の向上にもなりません。そこには,科学的分析が必要になります。「福祉心理学」では「心理学」の科学的理論が多く必要とされます。
 講義では,実践を通して「福祉心理学」をどのように活用していくのかについて考えながら,応用性を養っていこうと思います。
 テキストは後日確認のために用いてもらうので,平成17?18年度配本(ぎょうせい発行)のもの,16年度以前に配本(学芸図書発行)のもののどちらでもよい。


子どもと社会 鈴田 泰子

 「子どもは社会の子どもである」と言われることがあります。子どもは養育者だけでなく様々な人間と関わることによって,知識や社会性を身につけながら成長していきます。彼らが一人ひとりの特性を生かしながら成長するために,私たちはどのような視点をもって彼らと接する必要があるのでしょうか。また子どもたちの中には,発達のしかたに特徴があり,それに起因する課題を抱える子どももいます。彼らやその養育者たちは,どのような支援を必要としているのでしょうか。このスクーリングでは,東北福祉大学特別支援教育研究センターにおける支援実践の試みも紹介しながら,講義とグループワークを行います。そして社会性の発達につまずきを持つ子どもやその家庭への支援のあり方や,子どもと社会のかかわりついて,皆さんと一緒に考えます。


地域福祉論 小笠原 浩一

 この講義では,「地域福祉」の目的,方法,政策的な位置づけなどについて学習する。また,「地域福祉」とは何かをめぐるこれまでの学説の流れや,日本の地域福祉と欧州のコミュニティ?ケアとの異同などについても検討することとする。
 内容は,(1)1970年代の「地域福祉」論の登場,(2)「コミュニティ?ケア論争」,(3)在宅サービス供給戦略?地域福祉計画と地域福祉論の展開,(4)住民参加型地域福祉論の登場,(5)専門的機能連携としての地域福祉,(6)基礎構造改革?介護保険制度?障害者自立支援法と地域福祉,(7)地域福祉の主体?方法,(8)社会福祉協議会等の福祉事業組織と地域福祉,などである。
 可能な方は,小笠原浩一?島津望『地域医療?介護のネットワーク構想』(千倉書房)をサブテキストとしてご準備ください。


医学一般 澤田 悦子

 医学的な知識を学び,日々の暮らしに活かせるように,次の3点を中心に,一緒に学び,考えましょう。
 (1) 人体の基本的な構造や機能を理解し,老化や高齢者に多い疾病について考える。
 (2) 疾病の予防や健康維持について,公衆衛生の分野にも関連付けて考える。
 (3) 介護をする,あるいは自分自身がされる場合も念頭において,医学の知識をどのように活かすか考える。


心理学研究法I 木村 進?西野美佐子?吉田綾乃?大関 信隆

 この科目は,心理学において使われるいくつかの代表的な方法のうち,「観察法」「面接法」「質問紙法」についてとりあげ,これらの基本的理解を図ることを目指しています。まず,最初の1コマで心理学における方法論について全般的な講義を行います(担当 木村進)。その後,「観察法」「面接法」「質問紙法」それぞれについて2コマずつ講義を行い(担当 「観察法」西野美佐子,「面接法」大関信隆,「質問紙法」吉田綾乃),これらの方法の特徴およびその効用と限界について具体的に解説していきます。そして,スクーリング終了後,「観察法」「面接法」「質問紙法」のいずれかの方法を実際に用いた研究論文を配布します。配布された研究論文の中から1つを選び,そこで用いられている方法についてまとめ,考察を行うことが「心理学研究法I」のレポート2単位めの課題となります(くわしくは,『レポート課題集(1?2年次配当科目)』p.255?263を参照してください)。
 受講者は,受講前に『レポート課題集(1?2年次配当科目)』p.255?263,さらに,『福祉心理学科 スタディガイド』の「III章 心理学研究に取り組む」をよく読んできてください。
●受講条件 スクーリング申込締切日(12月20日)までに福祉心理学科専門必修科目?選択科目A群いずれかの科目から7科目分のレポートを提出していること(心理学実験を含めても可?提出していれば不合格や未採点のものがあっても可)。くわしくは,『レポート課題集(1?2年次)』p.257参照のこと。
●研究法IIIと違ってスクーリング試験があります。


NPO論 江尻 行男

 今,日本のNPO(民間非営利組織)は各地での活躍によりその365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@性が高まっている。そしてNPOが活発な地域は光り輝いていると言ってもよいだろう。ところでこのNPOとは一体いかなる団体ないし組織で,何をしているのでしょうか。言葉としてはよく耳にするが,よくわからない,あるいは不明な点も多いと思います。そこで本講座では,NPOの理解と研究のために次のような観点からその実像,実態を把握,検討する。
 すなわち,(1)NPOの定義,性格,目的(使命),社会的意義などの基本問題,(2)NPOセクターの構造とNPOの形態(種別),(3)各種活動分野(特に福祉分野)とその動向(事例),(4)NPOの資金調達,(5)NPO事業のマーケティング戦略,(6)NPOの人事,労務問題,(7)NPOのトップマネジメント,(8)外国,特にアメリカのNPOの動向,そして最後にNPOの今後の課題と展望について検討する。


精神保健福祉論III 菅原 好秀

 精神障害者は,あらゆる機会において差別の対象とされ,偏見の犠牲になる可能性が高いといわれています。そのため,福祉の共通課題である人権の擁護あるいは保護が精神障害者福祉の課題といえます。
 本講義では,精神障害者にとって,今日よりよく生きるために求められているのは何であり,そこにどのような法的問題が存在し,それに伴う権利擁護の問題の現状を明らかにし,これらの状況に対応するための権利擁護システム,特に障害者の人権保障の視点を踏まえた精神保健福祉に関する法的視点について検討を加えます。また,精神障害者に関して問題となった事例につき,判例の見解を踏まえて具体的な問題点につき考察を加えます。

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