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VOL.53 AUGUST 2008

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スクーリング講義概要

◆秋期スクーリングII

精神保健福祉論I 阿部 正孝

 スクーリングでは三障害(知的?身体?精神)を解説し,精神障害者の視点に立ち,これまでの精神障害者福祉の歴史を見る。
 ノーマライゼーション?リハビリテーションの思想に基づき精神障害者福祉の理念,障害の概念,定義を歴史的に概観し,外国の施策状況を学びながら,今でも残っている偏見?差別が二重の障害になっていることを学ぶ。

精神保健福祉論II 阿部 正孝

 精神障害は,その病をすることにより入院する率が高く入院期間が長い。退院した後の予後においても医療との結びつきが必要で日常の生活に大きく影響する。「疾病と障害を併せ持つ障害者の行動の特性や生活のしづらさとは何か」を事例で取り上げ,障害の構造や精神障害の特性を学ぶ。
 後半には援助の基本原則を解説し,事例から援助とは何かを受講生共々考えるスクーリングにしたい。

特講?福祉心理学II(消費者行動と広告の心理学) 杉本 徹雄

 『レポート課題集(1?2年)』p.280を参照ください。

医学一般 澤田 悦子

 医学的な知識を学び,日々の暮らしに活かせるように,次の3点を中心に,一緒に学び,考えましょう。
 (1) 人体の基本的な構造や機能を理解し,老化や高齢者に多い疾病について考える。
 (2) 疾病の予防や健康維持について,公衆衛生の分野にも関連付けて考える。
 (3) 介護をする,あるいは自分自身がされる場合も念頭において,医学の知識をどのように活かすか考える。

特講?福祉心理学IV(スクール?カウンセリング) 中村 裕子

 『レポート課題集(1?2年)』p.283?284を参照ください。

◆秋期スクーリングIII

社会福祉援助技術論I 山本 邦男

 本講義は社会福祉援助技術の現場の実際を通して,「個別援助技術論」の意義を学ぶ。特に医療機関におけるケースワーク事例と介護保険制度のケアマネジメントの実際を学ぶ。具体的には次のような項目に触れてみたい。
 (1) ケースワークとソーシャルワークの分類。
 (2) 個別援助技術における「環境」と「個人」の調整の意味を理解する。
 (3) 援助技術における「価値」「知識」「技術」とは。
 (4) 個別援助技術の発展について。
 (5) 個別援助技術に関連するキーワードの解説。
 (6) 介護保険制度の概要とケアマネジメントの意義。
 (7) 在宅医療とケースワーク,ケアマネジメントの実際。
 (8) レポート課題の要点を解説する。
 社会福祉援助技術を学ぼうとする時,基礎的理論と併せて,現場の実際の事例に触れながら,実践的経験を通して,その意義を理解することが365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@である。知識や技術,制度はそれを活用する援助者の実践によって,はじめて有効なものになるからである。

社会福祉援助技術論II 都築 光一

 主な講義内容は,(1)社会福祉調査のこれまでの史的展開について学びながら社会福祉調査の現代的意義について考えてみよう,(2)実際の調査にはどのような方法があり,どんな長?短所をもちあわせているのか,なかでも面接調査の技法について学習する,(3)調査を行う場合の標本をどのように抽出するのか,標本抽出の意義と方法についての基本を学習する,さらに標本の大きさの決定について学ぶ,(4)調査票作成の基本とは何か,(5)調査したデータをどのように整理?分析するのか等について講義する。

家族心理学 西野美佐子

 家族心理学は,おもに臨床心理学的研究を基盤として1980年代に台頭した心理学でも最も新しい学問です。これまでの心理学がおおむね個人のこころを対象としていたのに対して,家族心理学は,夫婦,親子,同胞や祖父母との関係を含む錯綜とした家族関係を対象とするのが特徴で,その理論的構築にあたっては,システムズ?アプローチが必要となります。女性の社会進出,不況,少子化など社会経済文化的出来事と密接な関連をもって展開される家族関係の力動性を追及するのが,家族心理学の中心的課題です。
 本講義のねらいは,今日の社会的状況を踏まえて,変容する家族の姿の中に貫く本質的なもの,普遍的なものについて理解を深めることです。
 1. 家族心理学とは
 2. 家族の心理構造
 3. 家族の発達段階とその心理的危機
 4. ペアレンティング
  (1) 夫婦関係の発達  (2) 母子父子関係の発達 など
 5. 家族関係の心理的査定

地域福祉論 柿沼 利弘

 21世紀における社会福祉の姿として,利用者主体の社会福祉の構築とともに,地域福祉の推進は社会福祉の基調となるものである。そのため,地域福祉の理解は社会福祉の政策や実践において365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@となる。
 地域福祉論の講義では,
 (1) 地域福祉の歴史的展開を踏まえ,新しい地域福祉の展開を明らかにする
 (2) 地域ケアと地域自立支援のための方法を捉える
 (3) 地域福祉の主体形成の方策を捉える
 (4) 地域福祉計画に関する方法を捉える
という観点を中心にテキストや事例をもとに学習することとする。

福祉リスクマネジメント 渡辺 信英?菅原 好秀

 措置制度から契約制度の移行により,利用者と施設側が対等な関係となり,利用者側の権利意識が高揚したため,これまで顕在化しにくかった福祉サービスにおける事故が多発し,福祉サービス提供者側に多様なリスクが表面化し始めました。福祉サービスにおけるリスクには,介護におけるリスク,障害者におけるリスク,保育におけるリスク,施設におけるリスク,在宅におけるリスクなど様々なリスクが存在します。このような現状の下で,福祉サービスにおける事故等に対して,適切な対応の確立と具体的な介護事故における問題解決への方策が急務といえます。
 講義では施設におけるリスクの分析,つまり社会福祉施設における介護事故の裁判例の分析を通じて,事故を未然に防ぐという予防的側面と,事故が生じた場合の事後的な対応を個別具体的に検討していきます。

史料講読 岡田 清一

 本年度のスクーリングでは『吾妻鏡』の第一巻から,鎌倉幕府の成立過程を中心に講読します。その全てを講読するのにスクーリングだけでは短く,そのため,365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@な箇所を中心に進めていきたいと考えています。源頼朝の挙兵,源義経との再会,一ノ谷の戦い,屋島の戦い,壇ノ浦の戦いなど平家を亡ぼす過程で起こった有名な合戦,幕府の組織である侍所(さむらいどころ)?公文所(くもんじょ)?政所(まんどころ)?問注所(もんちゅうじょ)の成立,東国武士団の動向,頼朝と平泉藤原氏との戦いなどが網羅されているのが『吾妻鏡』第一巻です。
 なお,『吾妻鏡』は原則的に日本的な漢文体です。馴れることが必要です。これらを講読しながら,歴史資料全般についても考えていきたいと思います。

特講?社会福祉学II(連続的ケアと地域生活モデル) 小山 剛

 『レポート課題集(1?2年)』p.274を参照ください。

ケアマネジメント論 高橋 誠一

 講義では,ケアマネジメントの基本的な構造と役割を勉強します。アセスメント,ケアプラン,サービス提供,モニタリング,評価などが,365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@なテーマとなります。
 ケアマネジメントは,介護保険に組み込まれています。この講義では,介護保険におけるケアマネジメントの役割についても学習します。しかし,基本的にはケアマネジメントの仕組みが講義の中心になります。
 時折,新聞や雑誌でケアマネジメントについて話題になることがありますので,現状での課題等について,日頃から関心を持っていると一層講義に関心が持てると思います。

社会教育演習IV 寺下 明

 教育は本来社会的なものであり,社会の発展にともなう教育の必要性が歴史的に社会教育と学校教育を生み出し,発展させてきました。今日,生涯学習の見地から,両者の関連があらためて問われています。生涯学習体系化の中で,学ぶ存在である人間の原点にたち返って教育を問い直すことがいま求められているのです。演習では,生涯学習社会における日本の教育の抱える諸問題や社会教育の理念や役割等について,発表したり討論したりしながら議論を深めていきます。
 ※スクーリング事前課題あり。

◆秋期スクーリングIV

児童福祉論 千葉喜久也

 豊かな社会といわれる中で,悲惨な子ども虐待が増加し,少年犯罪の凶悪化やいじめの陰湿化,不登校児の増加等,子どもの問題は深刻化している。これらの子どもの問題は現代社会が生んだ病理現象の一つである。都市化,核家族化された現代社会の歪みが最も弱い子どもに向けられたものである。
 本講座では,こうした子どもを取り巻く社会現象の背景に迫りながら,児童福祉の制度やしくみについて学習する。そして児童福祉の新たな理念である「子ども家庭福祉」の潮流について理解を深める。なお,講義では実態の理解を図りながら,受講生が興味と関心をもって楽しく聴講できるようビデオなどを活用した授業を行う。また講義が一方的にならないよう受講生の感想や意見を吸い上げながら行う。テキストは中央法規発行のもの所持がのぞましい。

心理学概論 佐藤 俊人

 心理学の基礎を学び,自分や他者の心を理解することは日常生活の多くの場面で有効なものです。今回のスクーリングでは,心理学の研究対象になっている諸現象の基本について概観しながら「人間らしさ」を考えてみたいと思います。
 研究をはじめて間もない方にとっては心理学の全体像をイメージしていただき,また,すでに研究が進んでいる方にとっては,その再確認をしていただけると思います。

社会福祉原論(職業指導を含む) 齋藤 征人

 本講義では,社会福祉の理念と歴史について基礎的知識を学修すると同時に,社会福祉の見方?考え方について理解を深める。
 また,社会福祉の方法とそれを実践する社会福祉専門職や各種資格制度,ならびに高齢者福祉,障害者福祉等の各分野論等についても概説する。
 併せて専門職業人として求められる基本的姿勢?態度についても考える。例えば,社会福祉の対象者が負わされている受苦に注目しながら,「利用者の立場に立つ」とはどのような視点なのか考えてみたい。
 講義を中心とするが,必要に応じてビデオを用いる。講義中適宜ディスカッションを求めることがある。

教育心理学 白井 秀明

 各自の持つ「教育観」「発達観」を見つめ直していただきます。受け身的に話を聞くだけでなく,小学校のテストに答えたり工作したりと,頭や手をフル活動していただきます。お楽しみに! 講義内容は,次のように絞る予定です。
 (1) 教育と発達…教育とは,L.S.ヴィゴツキーとJ.ピアジェの発達論,ある発達障害児の例
 (2) 教授?学習過程…「教える」ということ,「学ぶ」ということ,動機づけ,無意味綴り学習と有意味綴り学習
 (3) 教育評価…目的活動における評価,教育評価の目的,方法
 できるだけ多く実践例をあげたいと思います。そして,「わかること」と同時に「わからなくなること」の“楽しさ(!?)”を感じていただけたら,そんな場になれば,と考えています。

地域福祉論 柿沼 利弘

 秋期スクーリングIIIと同様。

社会福祉援助技術論IV(コミュニティワーク) 松田 昭裕

 地域において何らかの要因で問題が起こったときに,問題解決に導いていくのが地域援助技術(コミュニティワーク)です。
 スクーリングでは,地域援助技術の原則,展開過程,そして,具体的な事例を通しながら援助の技術を学びます。特に,社会福祉協議会が果たしてきた意義や役割について,事例を織り込みながら講義します。
 また,地域における具体的な事例をもとに,グループ討議をとおして課題の解決を探ります。

社会福祉援助技術論III(グループワーク) 熊谷 和史

 本科目では「そもそもグループワークとは何か」について,資料をもとに講義をしていきます。また併せてレポート課題についても解説しますので,教科書を持参して来てください。
 内容については,グループワークの特徴と長所。どのような場面で使われているのか。そして,援助者がグループのメンバーをどう「観る」のか。援助者自身に必要とされる「立ち位置」とは何かを中心に述べていきます。特に,援助者のあり方については,当日配布する資料をもとに,受講生のみなさんと考えていきたいと思います。

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