With TOP > VOL.36 JUNE 2006 > 

VOL.36 JUNE 2006

【学習サポート】

【現場から現場へ】

【8月科目修了試験のご案内】

【夏期スクーリングIIIのご案内】

【通信制大学院コーナー】

【お知らせ】

【卒業と資格?免許状取得のために】

【ひろば】

【お知らせ】

しょうがい学生サポーターの募集

 しょうがいのある学生さんが,スクーリングや学校行事に参加する際,様々な支援をしていただくサポーターを募集しています。支援活動の内容は,下記登録内容の(6)のとおりです。
 サポーターとして登録していただける方は,下記の登録内容を通信教育部事務局「しょうがい学生支援係」までお寄せください。支援が必要な方から依頼があった際,担当者から活動シフト調整の連絡をさせていただき,都合がつく方に無理のない時間と日程で活動していただきます。皆さんのお力を是非お寄せください。初心者?経験者を問いません。
 より詳しい内容をお知りになりたい方は,「しょうがい学生支援に関する資料請求」と明記のうえ,下記の問い合せ先までご連絡ください。

◆登録内容

(1)氏名  (2)学籍番号  (3)住所
(4)連絡先:自宅電話?FAX/携帯電話番号
(5)Eメールアドレス:PCメールアドレス/携帯メールアドレス
(6)希望する活動(番号でお答えください。複数可)

  1. 聴覚しょうがい学生へのノートテイク(手書きによる情報伝達)
  2. 聴覚しょうがい学生へのパソコン要約筆記(パソコン入力による情報伝達)
  3. 視覚しょうがい学生へのガイドヘルプ
  4. 資料作成(テキストデータ作成?ビデオ教材の字幕作成?点訳用データ作成)
  5. 上記支援活動の練習会の企画?運営等
  6. その他(1?5の支援以外で出来る事など自由にお書きください)

(7)活動の調整連絡を行なう際,最も有効な通信手段(例:PCのメール)
(8)活動可能な時期(例:夏期スクーリングの期間,9?10月の土?日?祝日 等)
(9)ご意見?要望等

◆謝金(大学負担)

時給630円(※実働時間から計上 交通費実費800円以内)。

◆問い合わせ?登録申込先

通信教育部「しょうがい学生支援係」
通信教育部事務室宛に郵送?FAXまたはEメールにてお申込ください。

◆学生の声

ボランティアしませんか?

福祉心理学科 柴田 朋子

 「チームプロモに参加しませんか?」その言葉がきっかけとなり,私はこの研究会に参加することになりました。「何をするのだろう?」大きな不安をかかえたまま第5回ミーティングに初めて参加。「しょうがいを持つ学生のサポート」,「ノートテイク」という言葉が飛びかう中,私の頭の中はパニック状態になり,「私に何ができるのだろう……」,というのが,初参加の正直な感想でした。
 チームプロモとは,しょうがい者が快適に講義を受けることができるような仕組み作り(プロモーション)に関する研究会です。活動内容は,ノートテイクする人の養成?訓練,また,障がいのある学生の理解を深めることです。私は障がいのある人と接する機会が少ないので,この研究会での活動は勉強になり,自分の知識が広がります。その第一歩としてノートテイクの講習会に参加しようと思いました。
 皆さんの中にもしょうがい者への理解を深めたい人いませんか?一緒にノートテイク始めてみませんか?

ノートテイクをやってきて

社会福祉学科 佐藤 昭博

 私は,所属しているパソコン要約筆記「文字の都仙台」に通信教育部より要請があり,パソコンでノートテイクを行っています。聴覚しょうがい学生にとって耳の代わりになるのは,この場合パソコンになります。私の目標としては,「他の学生と一緒に笑いを共有してもらう」ことです。講義中では先生の音(声)を即座に文字にし,臨場感を伝えられればなあ,と思い活動を行っています。このような活動をやっているため,講義中パソコンのキーボードを打つ音がうるさい場合がありますが,ご理解して下さい。
 聞こえない学生が大学において講義を受けるサポートがあれば健聴者と同様に,講義を受けられ,よりよい学生生活が送れると思います。また,これが聴覚しょうがい者の社会参加に繋がると考えています。
 ノートテイクやりませんか?

支援を受けて

通信教育部卒業生 田脇 博子

 「これはおかしい」と言い切る,あるスクーリングでの先生の言葉。もちろん,私はこの言葉を直に聴いているわけではない。ノートテイクによって知るのである。
 聴覚に障害があり,1対1でのコミュニケーションはどうにか取れるものの,スクーリングの先生のお話を目で追うことなんて無理がある。スクーリングのときはいつも,私の耳の代わりに先生の話を紙に書くノートテイカーさん2人が私の脇にいた。時にはパソコンを使ったテイカーさんや手話通訳者がいた。この通訳によって,講義内容を知ることが出来た。それが講義保障である。同時にかつての自分の普通学校生活13年間を振り返ってみた。家庭内や自分で頑張ることを条件に普通学校に通わせて頂いたあの時代。小学時代は読唇術を駆使していて気を抜くことを知らなかったように思う。その反動が高校時代で,先生の口元を全く見ず上の空で過ごしていたものである。なんと多くの無駄な時間を過ごしてしまっていたのだろうね。講義保障によって肩肘を張らずにゆったりと受けていたスクーリングが,懐かしい。みなさんの支援のお陰で大学卒業を果たせ,あらためてお礼を申し上げます。講義を受けることに難儀している学生はもっといることと思う。何も言えずにいる学生もいることであろう。皆が平等に講義を受けられるようにするには,どのような仕組みがあるといいのか,考えていきたいものである。「しょうがいがある」からではなく,「実際に困っていることがある」その解決に,みなさんの温かい支援をお願いしたい。

1つ前のページへこのページの先頭へ