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VOL.45 AUGUST 2007

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芹沢銈介美術工芸館

◆企画展 「包むデザイン─芹沢銈介の風呂敷─」へのお誘い

写真
童女文風呂敷

 風呂敷は,物を包むための生活用具として日本人にとってなくてはならぬものでした。その歴史は奈良時代の正倉院御物を包んだ「包みもの」にまでさかのぼります。平安後期の「扇面古写経」(四天王寺蔵)には,衣類を包んで頭上運搬する女房が描かれています。そして室町時代には蒸し風呂の床に敷く四角い布が登場します。江戸時代になると,蒸し風呂ではなく,湯をはった銭湯が生まれました。人々は手拭い,浴衣,あかすり,洗い粉などの湯具を,風呂の敷物のような一枚の布に包んで銭湯に通ったとのことです。こうして,風呂の床に敷いた布のようなもので包むという意味の,「風呂敷包み」「風呂敷」の名称が生まれました。
 芹沢銈介は,日常生活のさまざまな場面で使用するもののデザインを幅広く手がけました。その中で風呂敷のデザインは多くの人々に愛され,全国各地に流通しました。これらは1955年(昭和30)に設立された芹沢染紙研究所から生み出された仕事でした。そのほとんどに,鶴亀松竹梅文,宝尽くし文,童女文などのおめでたい文様が配されています。芹沢銈介の風呂敷は,贈る人,包み運ぶ人の喜びの気持ちを伝えるラッピングツールだったのでしょう。最近,地球環境保護のためにどんな形のものも自由自在に包め,繰り返し使える風呂敷が見直されています。芹沢銈介がデザインした美しい風呂敷を,新たな視点でご覧ください。
 今回の展覧会では,「包むデザイン」の範疇に入るさまざまな文様の包装紙,のしがみなどもあわせて紹介します。

●会期
2007年8月5日(日)?9月15日(土)
●会期中無休
●開館時間
10:00?16:30(入館は16:00)
●併設展示
「仙台藩のやきもの 堤焼?切込焼」
「明治?大正のガラス器」
※今回は小企画展のため1?5Fのみの展示になります。
●ワークショップ:
「うちわを作ろう」8/11(土),8/17(金),8/23(木)
「しおりを作ろう」8/20(月),9/1(土),9/8(土),9/15(土)
※各11:00?15:00に芹沢銈介美術工芸館1Fにて行います。

 本学学生は無料です。学生証を受付に提示し入館してください。
 ミュージアムショップもありますので,お土産などにどうぞご利用ください。
 ホームページ http://www.tfu.ac.jp/kogeikan/
 連絡先 TEL 022-717-3318

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