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VOL.58 MARCH 2009

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5 スクーリング講義概要

◆春期スクーリングIII

心理学概論 佐藤 俊人

 心理学の基礎を学び,自分や他者の心を理解することは日常生活の多くの場面で有効なものです。今回のスクーリングでは,心理学の研究対象になっている諸現象の基本について概観しながら「人間らしさ」を考えてみたいと思います。
 研究をはじめて間もない方にとっては心理学の全体像をイメージしていただき,また,すでに研究が進んでいる方にとっては,その再確認をしていただけると思います。


◆高齢者福祉論(4単位) 中里 仁?後藤美恵子

 下記「★高齢者福祉論」と「★介護概論」をあわせた内容となります。


★高齢者福祉論 中里 仁

 下記の内容について講義する予定。

  1. 高齢者問題の背景(高齢者人口の動向?家庭環境の変化)を中心としながら,高齢者福祉の成立要因を多角的に考えてみる。
  2. 高齢者の経済状況,および余暇活動等の実施の把握をする。
  3. 高齢者福祉対策の基本方向を学習する。

 テキストを使用する場合は『レポート課題集(1?2年次)2009』記載のもので進めるが,平成20年度以前のテキストを持っている方でも受講可。


★介護概論 後藤 美恵子

 本講義では,わが国における高齢者の全体像を理解し,社会保障制度である介護保険制度の創設の背景と目的を理解し,介護保険制度の見直しの背景,目的及び基本的視点について理解します。さらに,社会福祉の基本理念を踏まえた上で,人としての尊厳を重視した生活支援のあり方について理解を深めることを主眼におきます。

  1. 介護保険法の概要
  2. 介護及び,要介護高齢者の概念
  3. ICFに基づいた介護過程の概要
福祉と経済 小松 洋吉  講義内容は大きく2つに分かれます。1つめは1?4単位の課題に沿って進めます。すなわち,経済学の考え方の流れ(学説)の解説,国民生活の安定とその政策についてです。2つめは,構造改革期における福祉の役割と方向についてです。平成以降,福祉は大きな改革の波の中にあります。これからの福祉がどのような道をたどるのか,「福祉の力」「福祉のあり方」によって社会の質が決定するといっても過言ではないと考えます。「生命のリスク」「生活不安」に応えるのが「福祉」ともいえると考えます。これまで学んだ集績をこのスクーリングで表現し,よりサプライズな講義に努めます。みなさんとぜひお会いしましょう。

★社会福祉援助技術総論 佐藤 博彦

 「利用者主体」「自立支援」「利用者利益の最優先」を原則とした,専門職としての相談援助とは何か,ソーシャルワークとは何かを本講義では考えていきたいと思います。
 現代社会の複雑化する地域生活の中で,支援を必要としている人々のニーズも,多様化?複雑化してきています。人々が抱えている生活課題を解決するための相談援助とはどのようにあるべきなのでしょうか。一緒に考えてみたいと思います。
 本講義では,ソーシャルワークの歴史?意義?価値等を踏まえた上で,相談援助の専門職である社会福祉士について,具体的な実践例を紹介しながら,「利用者主体」「自立支援」「利用者利益の最優先」の理念に基づいた,ソーシャルワーク実践の365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@性を考えていきたいと思います。ソーシャルワークとは,社会福祉士とは,専門的相談援助とはなにか,を明らかにしていきたいと思います。
 教科書は,よく読んで出席してください。


生涯発達心理学 木村 進

 一人の非行少年がいるとする。友達が悪いから非行するようになったと言う人もいるし,親の育て方に問題があったのだろうと考える人もいる。現在の状態をこれまでの積み重ねの結果と見るのが,発達的視点である。生涯発達心理学は,人は絶えず変化するものととらえ,その変化の様相とその変化をもたらす要因を明らかにしようとするものである。
 講義では,人の一生をいくつかの段階に区切って説明するが,それぞれの段階は,有機的な関連性をもって積み重なっていくということを理解してほしい。そのためには,受講生一人一人が,自分の中の発達ということに目を向けて,自分の経験としての発達を踏まえて理解することが効果的であろう。
 教科書p.1?115を読んでくるなど,予習をきちんとしてくること。


心理学研究法I VTR 木村 進?西野美佐子?吉田 綾乃?大関 信隆

 この科目は,心理学において使われるいくつかの代表的な方法のうち,「観察法」「面接法」「質問紙法」についてとりあげ,これらの基本的理解を図ることを目指しています。まず,最初の1コマで心理学における方法論について全般的な講義を行います(担当 木村進)。その後,「観察法」「面接法」「質問紙法」それぞれについて2コマずつ講義を行い(担当 「観察法」西野美佐子,「面接法」大関信隆,「質問紙法」吉田綾乃),これらの方法の特徴およびその効用と限界について具体的に解説していきます。そして,スクーリング終了後,「観察法」「面接法」「質問紙法」のいずれかの方法を実際に用いた研究論文を配布します。配布された研究論文の中から1つを選び,そこで用いられている方法についてまとめ,考察を行うことが「心理学研究法I」のレポート2単位めの課題となります(くわしくは,『レポート課題集2009(1?2年次)』p.209?210を参照してください)。
 受講者は,受講前に『レポート課題集2009(1?2年次)』p.208?217,さらに,『福祉心理学科 スタディガイド』の「III章 心理学研究に取り組む」をよく読んできてください。

●受講条件 スクーリング申込締切日(4月10日)までに福祉心理学科専門必修科目?選択科目A群の科目から7科目分のレポート(4単位科目は4課題などその科目の全てのレポート)を提出していること(心理学実験を含めても可?提出していれば不合格や未採点のものがあっても可)。くわしくは,『レポート課題集(1?2年次)』p.210参照のこと。

●研究法IIIと違ってスクーリング試験があります。


◆春期スクーリングIV

特講?福祉心理学6(対人魅力の心理学) 堀毛 一也

 『レポート課題集2009(1?2年)』p.294を参照ください。


特講?社会福祉学5(社会福祉士国家試験対策講義) 阿部 裕二?田中 治和?斎藤 征人?佐藤 博彦ほか

 『レポート課題集2009(3?4年次)』p.182?184をご参照ください。


精神保健福祉論I 阿部 正孝

 スクーリングでは三障害(知的?身体?精神)を解説し,精神障害者の視点に立ち,これまでの精神障害者福祉の歴史を見る。
 ノーマライゼーション?リハビリテーションの思想に基づき精神障害者福祉の理念,障害の概念,定義を歴史的に概観し,外国の施策状況を学びながら,今でも残っている偏見?差別が二重の障害になっていることを学ぶ。


精神保健福祉論II 阿部 正孝

 精神障害は,その病をすることにより入院する率が高く入院期間が長い。退院した後の予後においても医療との結びつきが必要で日常の生活に大きく影響する。「疾病と障害を併せ持つ障害者の行動の特性や生活のしづらさとは何か」を事例で取り上げ,障害の構造や精神障害の特性を学ぶ。
 後半には援助の基本原則を解説し,事例から援助とは何かを受講生共々考えるスクーリングにしたい。


法の基礎(日本国憲法を含む) 渡辺 信英?菅原 好秀

 福祉の現場では発生する多様な価値観の衝突に対して,迅速かつ的確な判断能力が必要です。その的確な判断能力を身につけるためには,社会福祉専門職としての法学的知識がどのような場面で,どの程度の活用ができるかという素養が必要となります。
 講義では社会福祉の対象となる市民に対しての単なる法学的知識を習得するにとどまらず,社会福祉サービスの対象の属性別(児童,高齢者,障害者など)にそれぞれの領域で専門職としてふさわしい法的思考能力を修得するために,判例の事例を踏まえながら具体的に学んでいきます。


児童青年心理学 西野美佐子?中村 修

 このスクーリングは「児童期?思春期」部分(担当 西野美佐子?6コマ)と「青年期」部分(担当 中村修?6コマ)に分けて講義を行い,スクーリング試験も別々に行います。先に「児童期?思春期」から講義を行います。

■児童期?思春期
 児童期は,小学校(6歳?12歳)の段階に当たる。講義の内容は,児童期の認知発達の特徴,学校における集団の中での友達関係のかかわり,特にギャング?エイジの喪失と,その後に続くシャム?グループやピア?グループへの影響について,集団を介した自己への気づき等に言及する予定である。また,発達加速度現象により,性的成熟の兆候は児童期後半からみられるようになった今日,子どもをめぐるメディア環境の変容の中で,どのような自己形成?自己認知をしているのだろうか。疾風怒涛の青年期の前の“無風地帯”と言われていた児童期?思春期について,受講生は自己の育ちを振り返りながら,児童期の子どもの発達の姿に迫ってみよう。

■青年期
 「アイデンティティ」をキーワードに青年期とその前後の発達期の発達を概観していきます。「アイデンティティはどうやって形成されるのか」「アイデンティティはどうして必要なのか」など,「アイデンティティ」という概念一つとっても,そこから派生する疑問には限りがありません。参加なさる皆さんも,この概念「に関する」「にまつわる」「から展開される」疑問をもって授業に臨んでください。

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