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【お知らせ】芹沢銈介美術工芸館開館20周年記念 特別展「芹沢銈介コレクション 日本の絵画」 2009年4月8日(水)?6月23日(火)
長崎系泥絵 型絵染の技法を確立して人間国宝に認定された芹沢銈介は,古今東西の工芸品コレクターとしても高い評価を得ています。その蒐集は矢立(やたて?腰にさして携行した筆記具)に始まり,24歳の大正8年頃から小絵馬に興味が移ったとされています。それらはやがて民藝運動を始動していた柳宗悦の知るところとなり,昭和2年には静岡の芹沢宅を訪れます。柳はその選択眼に感心し,さらに南部八戸の不思議な魅力を持つ小絵馬の存在に大きな感銘を受けました。以後芹沢は染色工芸の道を選ぶことになりますが,小絵馬は,柳宗悦を生涯の師として運動をともに推進するきっかけを作ったのでした。これらの絵馬は昭和20年の戦災ですべて焼失しましたが,その後も,芹沢は絵馬や泥絵,ガラス絵,大津絵,屏風絵,仏画などを追い続け,晩年にはかなりの点数の日本絵画が東京?蒲田の家に集まりました。現在はその大部分が静岡市立芹沢銈介美術館に所蔵されています。これらは,必ずしも柳宗悦の系統をひく民藝に限られているわけではありません。たとえば鎌倉時代の「金剛界種字曼荼羅」や桃山時代の「誰が袖屏風」「扇面流し屏風」「辻が花模様雛形」や「中尊寺参詣曼荼羅屏風」「諸将旌旗図屏風」「曽我物語屏風」などの当代第一級の古美術品や貴重な和本類も含まれています。抜きんでた美意識で世に知られ,多くの著作で日本文化の本質を論じた白洲正子は,芹沢の蒐集を「そこには一貫した美の基準というべきものが通っている」と評しました。二人が「誰が袖屏風」の名品所蔵をめぐって競い合ったという逸話は有名です。芹沢は20代の頃から“ものを見る眼”に定評がありましたが,後年は白洲をはじめとする当代の目利き達からも一目置かれる存在であったのです。今回の展覧会では,芹沢銈介が既成の観念や価値観にとらわれずに自由な眼で選びぬいた美しい日本絵画140点を紹介いたします。
スクーリングや勉強の合間に,リフレッシュのつもりでどうぞお出かけ下さい。ミュージアムショップもありますので,お土産などにご利用ください。 |