教育学科の教育方針

学科長メッセージ

「気付く力」と「思いやる心」を大切に

教育学科 学科長 大西 孝志
教育学科 学科長 大西 孝志
湯川秀樹博士の著書のなかに「創造力は、ある一定の順序立てられた知識のうえに発揮される」という一節があります。単に人と違うことをするのは個性や創造力ではなく、単なるわがままです。奇をてらうのではなく、一つひとつ地道に、そして確実に学びを進めていくことで揺るぎのない土台ができ上がっていくものであり、そこに一人ひとりの個性が加わり、その人らしい、その人だからこその創造性が発揮され、その人にしかできない教育が実践できるのです。

教育の現場では、学習内容や児童生徒を深く理解し、生涯にわたって能動的に学び続ける教員が求められますが、大切なことは「気付く力」と「思いやる心」だと思っています。子どものわずかな変化や想いに気づき、自分は何ができるのかと考え、この子たちの希望や願いは何だろうと思いやる。教員をめざす学生には、「気付く力」を高め、「思いやる心」を育ててほしいと願っています。

教育学科紹介ページ

教育研究上の目的

当学科では、乳幼児?児童?生徒の発達の特性をいかした教育を研究するとともに、自らの実践を省察する能力を有する人材を養成します。そのため、入学者の受け入れ、教育課程の編成?実施、および学位授与について、以下のように方針を定めています。

入学者受け入れの方針(アドミッション?ポリシー)

入学考査の結果、以下の要件を満たしていると判断された方を受け入れます。
①意欲?適性:子どもを取り巻く、社会的?国際的な諸問題に関心があり、子どもの幸福に貢献する高い意欲がある。
②知識?技能:高等学校までの履修内容を総合的に身に付け、多様な背景を持つ人々とコミュニケーションできる基礎的スキルと経験を身に付けている。
③態度?志向性:多様性を認め、対話を通して価値観の違いを乗り越え、互いを尊重し、理解し合う態度が身に付いている。

卒業後の進路?将来像:卒後の職業として保育士、幼稚園教諭、教諭等を目指している。

入試方法
原則として、入学者の選抜は書類審査、学力検査、小論文、レポート、プレゼンテーション、面接等により①②③を多面的?総合的に評価します。

教育課程の編成?実施の方針(カリキュラム?ポリシー)

①入学前教育:高等学校での履修内容のうち、当学科での授業を受けるために必須と思われる内容について補習を行います。
②初年次教育:全学カリキュラムに則り、福祉のこころを涵養します。
③基盤教育:全学カリキュラムに則り、文理の枠を超えて、社会の動向、国際理解教育、多様性の尊重など解決への道筋を考えます。
④専門教育:子ども一人一人のニーズに応じた指導力を発揮できるよう、主体的?対話的で深い学びによる学修を目指します。
⑤資格取得?キャリア教育:保育士資格、小学校教諭、中学校教諭(社会?英語)、高等学校教諭(地理?歴史?公民?英語)、特別支援学校教諭(聴覚?知的?肢体不自由?病弱)の免許状取得や教育実習等の体験を通して、キャリア形成を目指します。

学位授与の方針(ディプロマ?ポリシー)

当学科(専攻)で身に付けた以下の項目が所定のレベルに達した方に学位を授与します(卒業要件となる単位数等は、全学の方針の通りです)。それぞれの達成度は、ルーブリック等に示された基準に基づいて判定します。
①興味?関心のレベル: 教育に対する強い使命感と、責任感を持ち、愛情を持って乳幼児、児童?生徒に接するための信念があり、日々研修に努めている。
②知識?技能のレベル:教育学の基礎的な知識を有し、「考える楽しさ」「学ぶ喜び」「グローバルな視点による多様性の尊重」を育て、持続可能な社会づくりに貢献する専門職としての指導力を備えている。
③実践的理解のレベル:ボランティアや実習等に積極的に参加し、広い視野と学んだ諸能力を保育?教育現場で効果的かつ柔軟に発揮できるよう社会に貢献している。

この記事に関するお問い合わせ

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教務部教務課
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