2025/07/09 キャリアカフェクラブ キャリアセンター

2025年度第1回キャリアカフェ/株式会社高山?久保さんに聞く

2025年度第1回キャリアカフェを6月26日、国見キャンパスで開催しました。今回は塩竈市に本社を置き文具店からスタート、現在は生成AI活用、デジタル化?業務効率化支援など多岐に渡るサービスを展開する株式会社高山様から、採用担当の久保カノンさんにお越しいただきました。
参加した学生11人が当日お伺いした内容の一部を、インタビュー形式でお伝えします。
<文:キャリアカフェクラブ?菅井美森(福祉心理学科1年)>

採用は「企業」と「学生」双方の大切な価値観や想いをマッチング

初参加の1年生も多く、まずはアイスブレイク
初参加の1年生も多く、まずはアイスブレイク
-貴社が掲げている DX 化について教えてください。
まず、DX(デジタルトランスフォーメーション)とは「デジタル技術を活用して、ビジネスや社会の在り方をより良く変革していくこと」です。
高山では、「強い者が生き残るのではなく、変化に対応できる者が生き残る」という考え方を大切にしています。この考えに基づいて、文房具とデジタルの融合を積極的に進めています。
こうした取り組みが評価され、これまでに宮城県警から6回にわたってサイバーセキュリティに関する講演のご依頼をいただきました。現在は塩釜を拠点に、セキュリティ意識の向上を地域に呼びかける活動にも力を入れています。

-社会人になって一番大変だったことは何ですか?
印象に残っている大変な経験のひとつは、半年間インターンとして関わってきた学生が、最終選考で辞退したことです。
一緒に時間を過ごし、その成長を間近で見てきただけに、正直とても悲しかったです。でも、採用というのはあくまで「企業」と「学生」、双方の大切な価値観や想いをマッチングさせる場です。
だからこそ「今回はご縁がなかった」と受け止め、気持ちを切り替えることにしました。失敗や悲しい出来事があっても、それをどう乗り越えるか、どう自分の中に落とし込むかが大切なのだと思います。

「動いてから考える」…結果的に良い方向に

入社2年目の久保さん。学生に近い目線で語ってくれました
入社2年目の久保さん。学生に近い目線で語ってくれました
-久保さんが大切にしていることは何ですか?
私が大切にしていることの一つは、「執着しないこと」です。私自身も不安や緊張を感じることがありますが、先輩から「不安や失敗への恐れにとらわれて動けない時間はもったいない」と教えられました。
確かに、失敗すると落ち込むこともあります。でも、それは自然な反応であり、大切なプロセスでもあります。
ただし、そこにとらわれすぎないことが365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@です。「動いてから考える」方が、結果的に良い方向に進むことが多いと感じています。たとえ失敗しても、長期的に見れば「あのときのことも大丈夫だった」と思えることがほとんどです。

-採用担当という立場から、面接でよく聞かれる「趣味」について、どんな答えが良いと思いますか?
面接で「趣味は何ですか?」と聞かれたとき、何を答えるべきか悩む学生も多いかもしれません。ですが、私が注目しているのは趣味の内容そのものではなく、「どれだけ熱中して取り組んでいるか」という姿勢です。
仕事において大切なのは、「好きなことにどれだけ没頭できるか」「それを継続できるか」という熱中する力や持続力です。そういった力があるかどうかを、趣味を通じて見ています。
また、あえて“良い趣味”を挙げるなら、「運動」や「健康」に関することは非常に好印象です。体力があればできることの幅も広がり、結果的に仕事のパフォーマンスにもつながります。

良い情報や良い人との出会いを大切に

カフェといいつつ、これも学びの場。大事な言葉はしっかりメモを取る
カフェといいつつ、これも学びの場。大事な言葉はしっかりメモを取る
-強みを伸ばすことと、弱みを克服すること。どちらが大事だと思いますか?
結論から言えば、私たちは「強みを伸ばすこと」が大切だと考えています。これは、高山が掲げる理念である「長所伸展」にも通じる考え方です。
もちろん、苦手なことから逃げずに、努力して向き合う姿勢も必要です。しかし、誰にでも得意?不得意があるのは自然なこと。その“弱み”は、他の誰かの“強み”かもしれません。
企業というのは、そうした個々の長所と短所を補い合いながら、全体として一つの形をつくっていくもの。だからこそ自分の強みに自信を持ち、さらに伸ばしていくことが結果として組織全体の力にもつながっていくのだと思います。

-1?2年生向けに、就職活動に備えて何かアドバイスはありますか?

良い情報や良い人との出会いを大切にしてください。就職活動を意識し始める時期に大切なのは、自分のやりがいにつながることを見つけることだと思います。
そのためには、すでに社会で働いている人から話を聞くことがとても有効です。たとえば、どんな仕事にやりがいを感じているのか、なぜその仕事を選んだのかなどを聞いてみると、仕事の面白さが見えてくると思います。
また、「自分がなりたい」と思えるような人に出会えたなら、その人が普段どんな行動をしているのかを観察して、少しずつ自分の中に取り入れていくのもおすすめです。
そういった経験の積み重ねが、自然と就職活動への意識や行動につながっていって、緩やかに切り替わっていくのではないかと思います。

関連ページ

この記事に関するお問い合わせ

キャリアセンター
住所:〒981-8522 宮城県仙台市青葉区国見1?8?1 国見キャンパス1号館B1
TEL:022-717-3316
FAX:022-717-3336
E-Mail:syusyoku@tfu.ac.jp