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リエゾン型総合基礎教育

総合基礎教育科目とは

総合基礎教育科目群は、広い意味での「教養」(詳細:「リエゾンナビ」第9章第1節「教養〈リベラルアーツ〉を高めよう)、言い換えれば「知の技法」を学ぶ課程です。「知の技法」というのは、ものごとを考えるための思考法のことです。例えば、「リンゴが9個あります。3人で分けるには1人何個でしょうか? 」という計算も、「割り算」という思考法を使うことで、解決できるわけです。

同じように、自己を見つめ直そうとするときに、自分の持つ価値観やプライオリティーが、実は個人によって形成されたという以上に、その人を取り巻く環境が創り上げたものであるという事実に気付かなければならないでしょうが、そういう事実を教えてくれる学問も、言語学や心理学?哲学などです。

このように、「教養」を学ぶということは、一見すると「何のために勉強するの? 」みたいな疑問が浮かぶかも知れませんが、実は、そこに「教養」の「教養」たるゆえんがあるのです。「教養」とは、実践的な学問ではありません。後になって、じわりじわりと効いてくる「ものの考え方を学ぶ学問」なのです。誤解をおそれずに言えば、専門外の分野から専門領域に光を照らす学問といってよいかもしれません。

総合基礎教育科目(教養)で学ぶことは、総合的?多角的な視野を身につけること、そして、将来深めるべき専門分野への橋渡しの基礎知識を修得することです。

さらに、本学は「行学一如」を建学の精神とし、「自利?利他円満」を教育の理念としています。そして、「福祉の心」「人間力」「社会力」を持つ人材の育成を目標とし、「自らかかわり、自ら考え?気づき、自らアクションを起こす」ことを人材育成の基本方針としています。(詳細:建学の精神

これらを踏まえて、本学では、総合基礎教育科目群をその内容から「教養基礎知」「科学知」「実践知」「健康知」の「四つの知」に分割し、本学の建学の精神?教育の理念を踏まえた教養教育プログラムをリエゾン型総合基礎教育(リエゾンとはつなぐという意味)と位置づけています(注)。

(注)平成27年度より予定。平成26年度については、分け方の違いと一部科目の専門科目配置がありますが、全学で履修できるようになっています。
概念図

科目群