仏教専修科
科目紹介 経論講読
講義の概要
みなさんは曹洞宗寺院の徒弟として、折にふれてお経をお唱えすることがあるでしょう。普段お唱えするのは、たとえば般若心経、あるいは法華経といったお経だと思います。いずれも大変すばらしいお経です。しかし、そうしたお経を唱えるときに、その「意味」を理解しながら読んでいる人は少ないのではないでしょうか。仏教専修科「経論講読」講義では、ふだん意味を考えずに唱えているお経を、意味を理解しながらしっかりと読んでいきます。
お経には強い力があります。私たちが毎日お経をお唱えしているのは、お経のそうした力を信じているためです。意味を理解せずに唱えても、お経の言葉には功徳があるでしょう。しかし、もし言葉の意味をよく理解して唱えたならば、それはさらに強い力をもつに違いありません。この講義のねらいはここにあります。
この講義では、お経とならんで道元禅師のご著作も読んでいきます。例年とりあげているのは『弁道話』ですが、過去には『学道用心集』や『正法眼蔵』「行持」巻を読んだこともあります。
講義の進め方
講義では、講師が準備したテクスト(本文と現代語訳)を読み、講師が適宜に説明を加えます。
講義のスケジュール
前期(四月から九月)は法華経を中心とした漢訳大乗経典を読む予定です。
後期(十月から一月)は道元禅師のご著作を読む予定です。
教材
法華経の現代語訳は主として藤井教公先生の『現代語訳 妙法蓮華経』に基づいて作成します。
担当教員
早川祥賢
学生の声
私はこれまでお経を読んではいましたが、その意味や内容、背景についてはよく知りませんでした。将来、私はお寺を継ぐつもりですが、この経論講読を履修したことで、よりよい仏事が行えると思います。感謝しています。(365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@五年度履修 松村俊永)