2024/02/14 社会福祉学科

芳賀恭司ゼミフィールドワーク報告会

社会福祉学科の芳賀恭司准教授のゼミでは、2023年度のフィールドワークの成果を報告する「リエゾンゼミⅢ 芳賀ゼミフィールドワーク報告会」を1月26日に国見キャンパスで実施しました。

最前列で報告会に参加数する「畑プロジェクト」メンバー
最前列で報告会に参加数する「畑プロジェクト」メンバー
 芳賀ゼミの3年次のテーマは「福祉を通じての街づくり」です。ゼミでは仙台市鶴ケ谷地域で、地域の高齢者の方々が行っている畑作り地域サークルに参加しました。この活動は「つるがや畑プロジェクト」と呼ばれていて、活動の場は6丁目の段々畑です。このプロジェクトにゼミの3年生が参加し、地域の方々と交流したり、福祉の現場を体験したりすることができました。そしてこのプロジェクトを通して得た知識や感想をもとに、グループごとに「福祉を通じての街づくり」に関するテーマについて、「玲那さんグループ」「みつきさんグループ」「結花子さんグループ」「りょうごさんグループ」の4グループで、それぞれ資料を調べ、ディスカッションを行い、考察をまとめて、報告しました。

報告会には報告者の3年生の他、活動地域である仙台市の鶴ケ谷地域から、鶴ケ谷地域包括支援センターの大久保保健師、鶴ケ谷畑プロジェクトの皆様が参加しました。

報告会に向けての検討について

教室の様子
教室の様子

ゼミでは報告会に向けて、グループごとに、地域コミュニティの活動などについて、次のような事柄に関する様々な資料を収集し、それらを参考に議論を重ねました。

  1. 地域コミュニティと希薄化の現状
  2. 市民サークルと活動内容の概要
  3. 他地域のコミュニティーサークルの事例
  4. 対象地域を中心とした人口動態、高齢化率の推移の傾向
  5. サークル参加によるフレイルの改善など、健康状態への影響
  6. 敬老乗車証の自己負担割合の上昇と、サークル活動における公共交通機関利用の影響など、自治体施策などの影響
  7. 高齢者にとっての生きがいに影響を与える要因や考察

畑プロジェクト活動のメリット

発表の様子
発表の様子

報告では畑プロジェクトの「活動のメリット」として次のような分析結果があげられました。

  1. 運動と健康の習慣化
    • 「みんながやっているから私も」と体を動かすきっかけとなる。運動の習慣化につながる
    • 健康の維持、生活習慣病の発生予防、身体活動状況の活発化、心身状況の安定、主観的健康観の増大、生活リズムの確立
  2. 社会的つながりとコミュニケーション
    • 共同作業でのやりがい、コミュニケーションを通じた学び、地域とのつながり、畑での交流
  3. 生きがいと達成感
    • 生きがいをもたらす、成功体験を得ることができる、畑作業の達成感、料理や食事の喜び
  4. 趣味とアクティビティ
    • 活動が趣味となる、季節感を味わうことができる、気分転換になるなど

畑プロジェクトの課題と提案

報告ではこのプロジェクトを継続?発展させていくための主な課題として、人手不足とメンバーの高齢化が挙げられました。どちらの問題も畑で作物を育てるための定期的な作業が困難になったり、力仕事を伴う作業が困難であるなど、畑での農作業を行う上での問題です。 これらの問題は難しい問題ですが、「インスタなどのSNSの活用をして、畑作業に興味のある若い人にむけた情報発信を行う」といった提案や、畑作業にこだわらず、保育園?小学校?中学校との交流なども含めた地域交流の場へと移行していく、というような提案がなされました。



芳賀ゼミでは今後も地域の関係者との関わりから様々なことを学ばせていただき、また、「福祉を通じての街づくり」というテーマに取り組んでまいります。
集中して報告を聴く参加者の皆さん
集中して報告を聴く参加者の皆さん
自己紹介の様子
自己紹介の様子
質問への回答する学生たちの様子を温かい目で見守る参加者の皆様
質問への回答する学生たちの様子を温かい目で見守る参加者の皆様