2021/12/23 社会福祉学科

矢吹ゼミ、後藤ゼミ生が仙台市の認知症施策への提言を行いました

本学では、2014年より仙台市と「認知症施策推進に関する連携協定」を締結しています。その一環で、毎年学生目線で仙台市の認知症施策への提言を行う機会を設けています。今年は、10月21日に仙台市より、市の認知症施策の説明会を行っていただき、12月16日に仙台市地域包括ケア推進課小堺課長ほか2名の職員に対して、矢吹知之ゼミ、後藤美恵子ゼミの3年生の8グループが、「認知症理解促進のために仙台市で必要なこと」をテーマに報告を行いました。

認知症理解促進に向けて

グループでのプレゼンテーションの様子
グループでのプレゼンテーションの様子

報告内容には、認知症の偏見やネガティブなイメージを払しょくし、ポジティブなイメージに転換するための学生ならではのユニークな提言が報告されました。

後藤ゼミからは、SNSを通じた発信、トイレのスペースを活用した広報活動、給食センターとの連携の認知症メニューづくり、小学生向けの認知症理解のクイズ。
矢吹ゼミからは、名ばかりサポーターから真の認知症サポーターへ、ずんだシェイクで関わりをつくる、フラットな関係づくりの交流の場、オレンジジャックプロジェクト等個性あふれるアイデアが報告されました。

また、2年生も参加し先輩の報告から多くの学びを得ていたようです。

参加した3年生の声

プレゼンテーション資料をもとに説明する学生
プレゼンテーション資料をもとに説明する学生
  • 最も大切なことは提案だけではなく、どう行動変容するかだと感じた。この報告会を通じて自分の意識や考え方を変えて認知症があってもなくても暮らしやすい地域づくりに貢献していけたらと思いました。
  • 今回報告した内容が普及し実現できたら、認知症を知ってもらう機会が増えると思うし自分には何ができるのかをあらためて考える機会になりました。行動に移そうと思います!
  • どのグループも具体例?案が出ており、オリジナリティや身近に感じられる発表ばかりでした。差別や偏見をなくすということ、暮らしやすい街づくりに焦点がおかれていた。
  • 合同ゼミを通して自分のゼミだけでは得ることのできなかった知識や知見、アイディアを別の視点から得ることができました。

参加した2年生の声

  • 1人では考え出せない色々な意見があると思いました。「どうして」「なんで」「気になる~」といった感情を引き出される面白い案があり興味をひかれたので、きっと多くの人にも共感されるのではないかと思いました!!
  • 私には、認知症をかかえている祖母がいますが、認知症についてどれだけ知っていないかを改めて考える機会となりました。3年生になった時、これだけ素晴らしい発表ができるかの自信はありませんが頑張りたいです!!

仙台市地域包括ケア推進課認知症対策担当 小堺課長より

学生の発表に対し、熱心に対応していただいた仙台市地域包括ケア推進課認知症対策担当の方々
学生の発表に対し、熱心に対応していただいた仙台市地域包括ケア推進課認知症対策担当の方々
本市では、高齢者保健福祉計画?介護保険事業計画において、認知症の人が希望を持って自分らしく暮らし続けることができる取り組みの推進として、認知症への理解の促進を図るため、幅広い世代に向けた普及啓発の新たな手法の検討をすすめています。学生のみなさんから頂いた数多くのアイディアも生かして普及啓発を拡充していきたいと考えています。

みなさんからの提案には、ワクワクしたとともに、真摯に認知症を理解する取り組みに向き合い、「自分のこと」として考えていただいたことに感動を覚えました。このような機会を提供いただいた大学に感謝いたします。