2023/10/30 社会福祉学科
石附敬ゼミフィールドワーク:過疎地域における高齢者の生活と保健福祉の取り組みについて知る
社会福祉学科石附ゼミ(リエゾンゼミⅢ)は、高齢者福祉や老年学を専門とするゼミですが、将来ソーシャルワーカー、公務員、教員、一般企業など多様な進路を目指す学生が所属しています。
この度、9月19日、20日の2日間「東北の人口減少地域における高齢者サービスの持続性への課題」というゼミの研究テーマの下、 岩手県宮古市川井地区を訪問し、現在どのような課題とそれに対する取り組みが行われているのかについて、保健福祉の専門職や在宅で生活をされている高齢者の方々からお話しを伺い理解を深めました。
初日は午後から、川井地区で高齢者保健福祉に取り組まれている専門職の方々と座談会を行いました。川井心生会 畠山施設長、中野生活相談員、かわい地域包括支援センター永田所長、川井保健センター長澤所長、敬礼主任保健師にご参加いただきました。学生から事前学習で調べた川井地区の特徴についてプレゼンテーションを行い、その後、専門職の方々から現在の取り組みについて詳しくお話を伺いました。
川井地区の高齢化率は58%に達し高齢者の割合が非常に高くなっていることや、山間部で人口密度が低く集落が点在しているため高齢者の移動が困難であり、訪問介護などのサービスを提供するための移動コストが非常に高いこと、高齢者を支援する人材確保が困難で介護職員の平均年齢が高齢化していること、人口減少にともないサービス利用者も減少傾向にあることなどを教えていただきました。このような経営的に大きな課題を抱えながらも、「存続し続けて地域の支援体制を守り続けることが大切」との強い思いをきかせていただきました。また、川井地区においても8050問題などの家庭内の複合的問題に対する支援を必要とする世帯があることも分かりました。その他、健康維持の取り組みや医療体制、子育て環境の問題など幅広く地域の保健医療福祉について学ぶことができました。座談会の最後は、川井地区の魅力発信や今後のことについて、意見交換を行いました。
川井地区の高齢化率は58%に達し高齢者の割合が非常に高くなっていることや、山間部で人口密度が低く集落が点在しているため高齢者の移動が困難であり、訪問介護などのサービスを提供するための移動コストが非常に高いこと、高齢者を支援する人材確保が困難で介護職員の平均年齢が高齢化していること、人口減少にともないサービス利用者も減少傾向にあることなどを教えていただきました。このような経営的に大きな課題を抱えながらも、「存続し続けて地域の支援体制を守り続けることが大切」との強い思いをきかせていただきました。また、川井地区においても8050問題などの家庭内の複合的問題に対する支援を必要とする世帯があることも分かりました。その他、健康維持の取り組みや医療体制、子育て環境の問題など幅広く地域の保健医療福祉について学ぶことができました。座談会の最後は、川井地区の魅力発信や今後のことについて、意見交換を行いました。
2日目の午前中は、3グループに分かれて川井地区にお住いの高齢者のご自宅に訪問させていただき、インタビューを行い、生活の様子や地域のこと、これまでの人生経験など沢山お話を聴かせていただきました。
午後は、北上山地民俗資料館にて、川井地区の歴史について学びました。高齢者の方々からお聴きした内容とつながって、農林業で栄えた川井地区の昔から現在への経過について理解することができました。
最後に、川井保健センターにて高齢者の方々と一緒に、シルバーリハビリ体操に参加させていただきました。健康維持のための取り組みであるとともに、高齢者の方々が一緒に活動する大切な機会であることを理解することができました。
専門職の方から伺った「過疎地域の問題は、10年後、20年後の日本の問題」という言葉がとても印象的でした。過疎地域で顕在化している問題は、急速な人口減少が続く日本国内の多くの地域が今後直面する課題を先取りしていると考えられます。そのため、過疎地域の経験から学ぶことはとても365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@です。石附ゼミでは今後もこの取り組みを続けていきたいと思います。
フィールド学習の実現に向けて準備から、当日の2日間にかけて、ご協力をいただきました川井地区の皆様に感謝いたします。
文責 石附敬
午後は、北上山地民俗資料館にて、川井地区の歴史について学びました。高齢者の方々からお聴きした内容とつながって、農林業で栄えた川井地区の昔から現在への経過について理解することができました。
最後に、川井保健センターにて高齢者の方々と一緒に、シルバーリハビリ体操に参加させていただきました。健康維持のための取り組みであるとともに、高齢者の方々が一緒に活動する大切な機会であることを理解することができました。
専門職の方から伺った「過疎地域の問題は、10年後、20年後の日本の問題」という言葉がとても印象的でした。過疎地域で顕在化している問題は、急速な人口減少が続く日本国内の多くの地域が今後直面する課題を先取りしていると考えられます。そのため、過疎地域の経験から学ぶことはとても365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@です。石附ゼミでは今後もこの取り組みを続けていきたいと思います。
フィールド学習の実現に向けて準備から、当日の2日間にかけて、ご協力をいただきました川井地区の皆様に感謝いたします。
文責 石附敬
学生の感想
- 今回の川井地区訪問で過疎の実態を知り、空き家問題や高齢者の単独世帯の状況について学び、自分にはなにができるか考える良い機会となりました。また地域住民の方がとても温厚な方が多くてゆっくりと考えを深めることができました。~川がとても綺麗で、大変素晴らしい町だと感じます。都会では味わえない雰囲気や空気を感じることができて感動しました。
- 地域で生活している高齢者の家でお話を伺った際に仰っていた、「何事も自分にその気がなければできない」という言葉が心に残っている。その方のこれまでの人生にその言葉が反映されていて、強く意思をもつことはなかなか難しいと思うけれども、とても大切なことだと思いました。川井地区に行って、人とのつながりがカギになると考えました。生活を送るうえで、できないことがない人はそういません。だからこそ支え合える関係性をつくっていくこと365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@だと思いました。
- 訪問してみて僕の地元と似たような状況だと感じましたが、驚きだったのが90歳を越えてなお逞しく体操やゴルフを行う方々がいるということでした。また、豊かな自然や人々の優しさが身に染みて伝わってくる心地よい地域ということが分かりました。
- 川井村が魅力的だと感じられたのは、実際に暮らす高齢者の方から住み続ける理由を聞いたからだと思う。地域の本当の価値や良さとは、住民の声の中にこそ現れるものだと考えさせられた。