2024/10/10 福祉心理学科

【学び】仙台少年鑑別所 法務技官(心理)の先生方による講話 / 心理実践活動論

1年生を対象とした『心理実践活動論』の授業では、第一線で活躍する卒業生や外部講師をお招きし、職場での心理実践の実際や、学生時代の学びに関する経験をお話いただいています。

2024年10月8日(月)は、仙台少年鑑別所で法務技官(心理)および地域非行防止調整官としてご活躍中の鈴木香奈子先生と、法務技官兼法務教官としてご活躍中の栗原真菜先生に講義を担当していただきました。

鈴木先生からは、犯罪心理のスペシャリストとしての矯正心理専門職の仕事内容について、具体例を交えながら詳しくお話しいただきました。栗原先生には、法務技官を志した動機や学生時代の過ごし方、そしてお仕事のやりがいについてもお話しいただきました。先生方は学生からの質問にも丁寧にお答えくださり、学生にとって非常に充実した学びの時間となりました。

学生の声

『少年が少年鑑別所にいることができる期間は最大でも4週間であり、その期間内に少年たちを鑑別しなければならないため、一つ一つの行動を注意深く観察し判断していくことが大事になってくると感じました。面接を行う際には、非行少年が話した事柄に対して指導や反論をしてはいけないこと、敵ではなく非行少年の協力者あるいは理解者として彼らの話を聴くことの大切さを学びました。社会の中に自分の居場所や出番がないと感じている人たちをどのようにサポートしていくのかということが、心理師などの専門職の果たすべき任務だと気づきました。』

『非行や罪を犯してしまった人に対し、社会の一員として、まずは原因や置かれていた環境について知ろうとする姿勢が365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@だと考えました。また、非行や犯罪行為について理解し、研究し続けることの必要性も感じました。非行や罪を犯した人々を完全に受け入れることは、難しいことであり、安易に考えられることではありません。しかし、まずはそれらの問題を放棄せずに、向き合うことが今我々にできることなのではないかと考えました。』

『講話を通して、科学的視点に基づいた判断や冷静に分析する姿勢の365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@性について考えることができました。倫理的、感情的な思い込みで判断することなく、一歩引いた視点から見つめることを、心理学を学ぶ中で養っていきたいです。また、講話内にあった「SOSを飲み込んだ結果が『非行』の形で消化されてしまうこと」という言葉を思い出しながら、支援について考え、勉学に励みたいと思います。』

※感想は抜粋です.