2019/12/02 福祉心理学科

【学び】山形さくら町病院 臨床心理士?公認心理師 佐藤樹吏先生による講話 / 心理実践活動論

1年生を対象とした『心理実践活動論』の授業では、第一線で活躍しておられる卒業生や外部講師をお招きし、職場での心理実践活動の詳細や学生時代の学修経験などについてお話いただいています。

2019年11月30日(土:月曜授業日)は、山形さくら町病院の臨床心理科で臨床心理士?公認心理師としてご活躍されている佐藤樹吏先生(東北福祉大学福祉心理学科卒 / 同大学院臨床心理学分野修了)に講義をご担当いただきました。佐藤先生は、仙台市の小学校や中学校でスクールカウンセラー(SC)としてご活躍した経歴もあり、現在も病院勤務と高等学校でのSCのお仕事を両立していらっしゃいます。

佐藤先生には、仕事をめざしたきっかけ、SCや心理士の仕事内容や職場での役割、現場で求められる力について、具体例を挙げながらお話いただきました。カウンセリングに関する学生の事前質問に対して、とても真摯にお答えいただき、多くの学生がメモを取っていた姿が印象的でした。先輩の活躍を聞き、学生ひとりひとりにとって自分の進路について再考するよい機会になったようです。なお、12月2日に専任教員のもと、振り返りを行う予定です。
学生の感想

『佐藤先生の話を聞いて、多職種連携の大切さを改めて実感した。日頃から、他者とのコミュニケーションを積極的にとりたいと思った。相手だけでなく自分自身のことをよく知ることが大切だと感じた。支援者として当たり前のことだが、相手の相談を受けるのは自分自身なので、自分のことを分かっていないようでは、務まらないのだと考えさせられた。「これをしなさい」ではなく、「これをしたらどうですか」などと、こちら側の意見を決して押し付けることなく、相手を尊重して意志を確認することが大切だと思った。』

『今回お話を聞いて、改めて心理学は患者ではなくクライエントとしてその人のことを理解しようとする姿勢が大切なのだと感じた。質問の中で、ケースバイケースという答えが何個かあり、型にとらわれずクライエントの気持ちや目的をくみ取り寄り添うことが必要だと分かった。また、スクールカウンセラーになれば先生方との、病院では他職種の人とコミュニケーションをとることが大事だと知り、大学4年間で色々な人と関わって行きたいと思った。』

『業務内容などだけでなくクライアントとの接し方であったり、自分と向き合うことであったり、難しい質問にも答えて頂き大変参考になった。さらに大学生活の話、大学ですべきことなどは自分のこれからを考え直すきっかけにもなった。佐藤先生は、勉強しなかったとは言いつつも常に勉強熱心で、向上心に溢れているように見えた。自分も今から勉強の意識を高めたいと思った。』

『スクールカウンセラーと養護教諭には似ている点があると思いました。相手が伝えたいことを、このように思っているのかなと考えて自分の言葉に変えて話を聞くという部分などは、養護教諭として生徒と接するときにも同じことが言えるなと思いました。養護教諭だけでは解決しにくい、いじめ問題や不登校などはスクールカウンセラーの協力が必要不可欠だと思いました。』

※感想は抜粋です。

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