三谷 聖也ゼミ(臨床心理学 / 家族心理学)

多様なものの見方ができる個と家族を支える支援職の育成を目指しています。

ゼミの特色

三谷ゼミでは多様なものの見方ができる個と家族を支える支援職の育成を目指しています。「小児ぜんそく」を例に考えてみましょう。小児ぜんそくは呼吸器疾患としての医学的側面のほかに、心身症や家族の問題を映す鏡としても考えることができるのです。個人のこころの内では叫びたい気持ちとそれを抑えたい気持ちがせめぎ合っている状態と見ることができますし、家族関係では夫婦喧嘩の際に子どもが症状を起こすことで一時休戦となることで家族がばらばらになるのを防ぐという機能が考えられます。ほかにも発作後に夫が家事育児により協力的になるといった、夫婦の性役割の不公平を調整する機能なども考えられます。三谷ゼミではこのような多様なものの見方を身につけることを目指します。

活動内容

ゼミ活動ではカウンセリングにおける基本姿勢と主要理論を学ぶとともに、児童相談所の心理判定員、スクールカウンセラー、急性期病院の緩和ケアチームの臨床心理士としての私の臨床経験をいかした話をしていきます。そのうえで、私の専門である家族心理学と家族療法の学びを深めていきます。アニメ「クレヨンしんちゃん」を題材に家族とは何かを考える授業など、学生さんに親しみのある題材を通して楽しく学んでいきます。講義だけでなく面接スキルの習得も目指します。ロールプレイを通してカウンセリングおよび家族面接の方法を学びます。ほかにも資格取得や大学院進学に向けた内容も充実させています。

ゼミ生の声

  • 座学からだけでは得られない、実践を通した学びや気づき、面接の難しさを得られるのがこのゼミの最大の特色だと思います。ほかにも、先生の今までの臨床経験を聞くことができるため、実際の臨床についての理解を深めることができるのも、このゼミの特色の1つだと思います。
  • 実際に学んだことを実践する機会もあるので私にとって非常に新鮮な経験ともなりました。
  • 家族という集団に対する視野を広げるができたと感じます。家族心理学の基礎的な歴史やそれに基づくカウンセリングの方法を学んで、ロールプレイを通して実践的な経験を積むことができました。また、ゼミの雰囲気はとてもアットホームな感じがあり、とても学びやすい充実したゼミ活動に取り組めます。

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