重宗 弥生ゼミ(認知神経科学 / 神経心理学)

身近な心理現象を研究課題に落とし込み、実験データをもとに検証していくことで、心のメカニズムを明らかにしていきます。

研究内容

ヒトのモチベーション(動機付け)の脳内メカニズムに興味を持ち、研究を行っています。

これまで、脳の血流量の変化を画像化することができるfMRI (functional Magnetic Resonance Imaging: 機能的磁気共鳴画像法)やPET (Positron Emission Tomography: 陽電子断層撮像法)などの脳機能イメージングを用い、金銭的な報酬や罰などの外発的動機付けが記憶に与える影響について検討を行ってきました。

近年は、これらの研究に加え、報酬系のドーパミン神経が衰えるパーキンソン病患者を対象とした内発的動機付けの検討や、脳腫瘍患者を対象とした時間認知の検討といった神経心理学的な研究を行うと共に、健常者のギャンブル課題中の視線と瞳孔径のデータから、ギャンブル依存傾向と記憶の関係について検討する生理心理学的な研究も行っています。

ゼミの特色

自分の興味がある心理現象を実験的に検証したい!という知的好奇心を持った方に向いているゼミです。

ゼミでは、まず始めに、心理学的な実験について理解を深めてもらうために、参加者として実験課題を体験します。続いて、実験者として実験課題の作成やデータ解析、結果のプレゼンテーションに取り組みます。参加者と実験者の両方を経験することを通して、研究を行うための実践力を養うことを目指しています。

また、ゼミではこれらの学びと並行して、自身の興味が惹かれる研究論文を見付け、その内容についてプレゼンテーションを行います。自身の研究上の興味がどこにあるのかを探りながら、興味に添った研究計画を立て、研究を行ってもらいたいと考えています。

ひとつの研究を完遂するのは大変な作業ですが、ゼミではタスクを細分化し、1つ1つクリアできるようにサポートを行っています。

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