2022/11/06 福祉心理学科

【学び】仙台少年鑑別所 法務技官 安藤先生と小柳先生による講話 / 心理実践活動論

1年生を対象とした『心理実践活動論』の授業では、第一線で活躍しておられる卒業生や外部講師をお招きし、職場での心理実践活動の詳細や学生時代の学修経験などについてお話いただいています。

2022年10月24日(月)は、仙台少年鑑別所で地域非行防止調整官として活躍されている安藤友祐先生と、法務技官兼法務教官として活躍されている小柳美汐先生に講義をご担当いただきました。安藤先生には少年鑑別所の業務を中心に、司法?矯正領域における心理職の仕事内容について、小柳先生には法務技官をめざしたきっかけや、少年と関わる上で大事にしていることなどについてお話いただきました。

学生の声

安藤先生による講話
『講話を通して様々なことを学ぶことが出来ました。特に、本人の心に映っているものや受け止め方の把握を大切にされていると聞き、非行少年に限らず、他者と関わる際には、事実ばかりではなく、その行動をすることになった背景も意識しながら相手に関する理解を深め、信頼関係を築いていきたいと思いました。』

『少年鑑別所での心理職のお仕事がどのようなものかを知ることが出来ました。「面接」では、話す言葉が全てではなく「言わなかったこと」に注目することも大切だと学ぶことが出来ました。そして、困っていることをムカつくと表現するなど、言葉の中に本音が隠れていることがあるので、それに気付けるように話していくことが365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@であると学ぶことが出来ました。また、問題行動の理解に関するお話で伺った「悪いところは見るのに良いところは見ない」という言葉は、社会でも当てはまるなと思いました。「あたりまえ」がどんなことなのかは人それぞれだと思いますが、固定概念に囚われず視野を広げ「当たり前のこと」「いいこと」をした時にはしっかり認めて言葉にして褒める、これが大事なのだと感じました。また、心理的距離を近づけすぎず、分かった気にならない、これはどの心理職においても必要なのだと改めて感じることが出来ました。』
小柳先生による講話
『非行を行ってしまう子どもの背景には自分で抱えきれなくなった不安など、目には見えないことがあるので「聴く」という部分を工夫することが大切なのだと学びました。観護処遇では穏やかに過ごせるように公平さを大事にすることの大切さや、ぬいぐるみなどの心を安定させられるようなものがあることを初めて知りました。また、鑑別?鑑護処遇はもちろんですが、講演や研修、法教育などの地域援助の仕事内容は犯罪防止やよりよい教育につながる大切な仕事に一つだと学びました。私も人の相談にのる上で、まずは自分の心の動きにはどのような特徴があるのかなどを理解し、相手の特徴を把握しながら、受け止める姿勢を大切にしていきたいと思います。』

『少年鑑別所は、何が少年?少女の非行に走らせるきっかけになったのか、非行問題を解決するためにどのような支援が必要なのかを考える場所であるということを学びました。表面に出ている原因だけでなく、ちょっとした態度の変化や、裏側にある少年たちの気持ちを聞き出すことは非常に難しいと思います。しかし、何回も面接を行い、少年たちの再発防止に繋げたいという先生方の思いを講義を通して強く感じました。』

※感想は抜粋です。

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