2024/10/15 教育学科

【教育学科】教員インタビュー 熊谷摩耶准教授(中等教育専攻?英語科コース担当)

20244月に着任した熊谷摩耶准教授へのインタビューです。海外経験が豊富な熊谷准教授の専門分野や国際交流の魅力、学生に学んでほしいことなどについて話してもらいました。

 

1.   どのような科目を担当しているのですか?

英語教員を目指す学生にとって必要となる異文化理解に関する科目を中心に担当しています。具体的には、中等教育専攻英語科コースの学生を対象とした「異文化理解Ⅰ」「異文化理解Ⅱ」、必修の英語科目「英語Ⅰ」「英語Ⅱ」、留学生対象の「国際共修ゼミ」、英語科コースの学生を含む、留学を目指す学生対象の「語学?文化海外研修」などの授業を担当しています。

 

 

2.   専門分野と研究内容について簡単に教えてください。

比較文化学という分野を研究しています。なかでも私は東西交流史、特に18世紀から19世紀の英国と中国の文化交流史に興味を持っています。他国のイメージを作っていく過程や理由などを知ることには、異なる文化をもつ他者を理解するヒントがあると思っています。特に19世紀以降の西洋諸国の中国イメージに影響を与えたとされる、18世紀末に中国に派遣された初の英国使節であるマカートニー使節団が書いた日記や著書、絵画などを分析しています。

 

 

3.   授業では留学生とともに学ぶ「国際共修」を取り入れていますが、国際交流の魅力は何だと思いますか?

今まで見えなかったものが見えてくることです。これは私の専門としている分野にも関係しているのですが、既成概念に捉われてひとつの面しか見えなかったものに、急に違う面が見えてくるという、新鮮な驚きがあることです。自分にとっては何気ない日常が、別の文化圏の人にとっては非日常である、と聞いた瞬間、自分の日常がなんだか興味深くなりませんか?また、思いがけない共通点を見つけたり、見えなかったものが急に色づいたりする感覚も面白いところだと思っています。

 

 

4.   学生には大学でどのようなことを学んでほしいと考えていますか?

何でも貪欲に学んで、吸収して欲しいと思います。授業で自分が学びたいと思っていた学問を深く学ぶのはもちろんのこと、疑問をもって幅広く学んで欲しいです。他にも課外活動では、学生だからこそ踏み込んで学べます。卒業後、大学で思いっきり学んだ時間が糧になり、何かの突破口や、ときに生涯の趣味となることもあります。好奇心をもって、安全に授業や学内外の活動に取り組んで欲しいです。

 

 

5.   最後に、英語教員を目指す高校生の皆さんへメッセージをお願いします。

今でも英語は難しいと思う事は多々ありますが、それ以上に語学、歴史、英語圏をはじめとする外国の文化を学ぶことが仕事になるのはとても楽しいです。皆さんの英語教員への道を拓くサポートをし、ともに学べる日を楽しみにしています。

英語の授業を行う様子
異文化理解Iの授業風景

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