東北福祉大学では２年次より自分の学びたいゼミを選択して、より深く専門性を磨くことができます。庭野賀津子ゼミでは、特別支援教育全般の研究に加え、手話学習や特別支援学校?小学校などでのボランティア活動を行っています。

また、年に数回、２～４年生合同の「縦ゼミ」を、ゼミ生たちが企画?実施して他学年との交流の機会を持つことも庭野ゼミの特長です。先輩から後輩へさまざまな学びを伝達することが目的ですが、教職を始めどの職に就いてもチームワークが大切ですので、同学年だけではなく他学年の人ともスムーズにコミュニケーションできるようにすることもねらいの一つです。

今年度は５月１９日に第一回目の縦ゼミを実施しました。２年生は初めての参加で、最初は緊張した面持ちでしたが、先輩たちの優しい笑顔に触れてすぐに打ち解けていました。全員で手話による自己紹介をしたあと、２～４年生が混在する縦割りのグループに分かれて、教育実習や教員採用試験対策、ボランティア活動のことなどを積極的に話し合いました。

先輩である３?４年生は、かつて自分たちが先輩にしてもらったように、ていねいに後輩たちの質問に答えていました。また、教育実習や他の授業のため縦ゼミに参加できなかった４年生数名はビデオメッセージを寄せました。

この縦ゼミの経験は、卒業してからも良い思い出となっており、本学ホームページに掲載されている「東北福祉大学のDNA」に登場している、庭野ゼミ卒業生の瀧口真結子さんのインタビューの中でも触れられています。

〈参加した２年生の感想〉

?今回初めて縦ゼミというものを経験しました。最初はとても緊張していて不安でしたが、３?４年生の先輩方が暖かく迎え入れてくれて楽しい時間を過ごすことができました。普段先輩方と関わる機会がなかなかないので、色々なお話を聞くことができ有意義な時間となりました。次回の縦ゼミも心待ちにしています。

?先輩のみなさんがとても優しく、緊張がすぐに解けて沢山話すことができました。とても不安に思っていた教育実習も、先輩方がたくさん教えてくれて、私たちにはこんな素晴らしい先輩がいるんだと思うととても心強く感じました。早く次の縦ゼミをしたいと思うくらい本当に充実した時間を過ごすことができて楽しかったです。

?３?４年の先輩方とのグループ交流を通して、教育実習と教員採用試験の事や、それ以外の大学生活の話題が出て、楽しく有意義な時間を過ごす事ができました。また、先輩方がスムーズに手話をするのを見て、私も上手にできるようになりたいと感じ、これからのゼミの時間も大切にしたいと思いました。今回の縦ゼミでは同学年の横の繋がりだけでなく、先輩方との縦の繋がりも大切だということを実感しました。