2020/12/04 保育士?幼稚園課程
教育実習(幼?小)の事前事後指導
12月4日(金)5限の教育実習(幼?小)の事後指導は、前回に引き続き、発達プロジェクトによる講義でした。今回は、「食事?排泄」についての内容です。
講義の流れは以下の通りです。
1.食事面に関する発達について
2.排泄面に関する発達について
一つ目は、「食事面に関する発達について」です。おおむね0歳から6歳の運動機能の発達について月齢?年齢ごとに詳しく説明してもらいました。
その中で、おおむね0歳0か月~1か月未満の子どもの味覚に関することついて紹介したいと思います。
赤ちゃんは生まれつき甘味、苦味、酸味を感じとることができます。出生後数時間から、新生児は甘味を好み、苦味と酸味を嫌うことが明らかになっているようです。一般に自然界では、甘味は栄養が豊富でエネルギー源になるもの、苦味は毒の入ったもの、酸味は腐ったものであることが多いです。赤ちゃんは生まれた時から栄養豊富でエネルギー源になるものが多い、甘みのある食べ物を好むようです。
これらの他にも、食具(スプーンやフォーク)の扱い方の発達についての説明もありました。
二つ目は、排泄の面に関する発達についてです。
まず、『おしっこ』はなんのためにあるかと言うと、体の中に溜まった老廃物などを尿中に出して、体液を一定に保つためにあります。尿を作るために、ある程度の水分が必要です。大人の場合は体の中の水分が少ないときには尿を濃くして排泄することが出来ますが、これにより余計な水分が奪われず、脱水を防ぐことができます。
しかし、乳児の場合、尿を濃くする働きのある腎臓がまだ未熟な為、尿を濃くする力が弱く、排泄によってたくさんの水分を失います。つまり、乳児は簡単に脱水してしまうということです。
他にも、排泄をしたい時に子どもたちが大人にどの様に伝えているか、トイレトレーニングを開始する時期などについても詳しく教えてもらいました。
各テーマの説明終了ごとに、問題があり復習する時間が設けられています。学んだことがしっかりと定着するよう様々な工夫がされている講義です。保育所実習、幼稚園実習を経験したからこそ、発達について今までよりも深く理解できていると思います。発達特別講義は来週で最後になります。しっかりと聞き、試験に向けて勉強していきましょう。
記事担当 千葉早姫