2025/01/07 実学臨床教育推進室 社会福祉学科 福祉心理学科 福祉行政学科

【実学臨床教育プログラム】今年の集大成-その2-:3年生が『研究構想発表会』、4年生が『研究報告会』を行いました

12月25日(水)3年生が1年間の取組から得た「実学臨床教育研究構想発表会」、4年生が4年間の学びの集大成「実学臨床教育研究報告会」を開催しました。
実学臨床教育Ⅱを履修している2年生、4年生の福祉フィールドワーク実践先ご担当者、本学リエゾンゼミ担当教員など多くの方にご参加いただきました。

3年生:実学臨床教育研究構想発表会

実学臨床教育Ⅲを受講している3年生は、前期自分の探究課題(研究テーマ)と実際にフィールドワーク(実践活動)をするに適している実践先を教員と相談しながら検討し、9月頃からフィールドワークに取り組んできました。
フィールドワーク先で見学や一緒に活動するという実践を重ねる中で現場の理解を深めながらも、「もっと知りたい」「やってみたい」「確かめたい」「なぜだろう」と思うことを浮き彫りにする作業を行い、次年度に向けた研究テーマや研究の進め方を考えてきました。
それをポスターにまとめ「研究構想発表」ができるように仕上げました。
発表会は、3年生だけではなく、2年生、4年生も参加したため発表の際は緊張感も増したようですが、実践活動について質問をし合う姿も見られ、お互いの研究テーマや活動内容を知り学びあうことができ充実した時間となりました。福祉フィールドワーク先が多岐にわたるため、特に2年生は初めて触れる福祉現場や用語に新しい発見と、もっと知りたいという探求意欲が芽生えたようです。終了後に提出したコメント用紙には、「自分では思いつかないような視点で驚きました」「聞いたことがある施設の事を学ぶことができました」などの記述がありました。
また、教科担当ではない社会福祉学科の教員も複数名参加し、講評として助言をいただきました。
「障害者の就労支援」
「学習支援」
「不登校児支援」
私服で参加している2年生:先輩の発表に真剣に耳を傾けています
緑の名札が3年生:お互いの発表を聴き学び合います
社会福祉学科の清水冬樹先生がポスター発表の感想と作成時の助言をしています

4年生:実学臨床教育研究報告会

一人ひとり研究成果を報告しました
実学臨床教育Ⅳを受講している4年生は、1年生のときから4年間かけて学びを積み重ねていく実学臨床教育プログラムを受けてきました。しかし、コロナ禍で、1年次の関連法人施設の見学も外からの見学のみであったり実践活動には制限が多い中での実学臨床教育でした。
やっと昨年から実学らしい活動が出来始め、物足りなさもあったかもしれませんが与えていただいた機会と環境を生かし、自分の探究課題の解決に向けて実践研究活動に取り組んできました。先行研究、研究方法?サイクルの確立、実践記録の整理、調査?分析、そして考察、結論と導きだし、「実学臨床教育研究論文」を完成させました。その論文の研究要旨を作成し、それに基づいたパワーポイントを作成し今回の研究報告へと漕ぎつけました。
今年度は結果的には4名が実学臨床教育を修了します。
報告会では1名都合によりオンラインでの出席となりましたが、それぞれ研究結果を報告することができました。今年は、報告会に実践先の方をお招きできたので、来学したりオンラインで参加したりして、それぞれ感想?講評をいただきました。また、リエゾンゼミの担当教員も所属学生の発表の時間帯に聞きに来てくださり、大学4年間の学びとしての成果に称賛のお言葉をいただきました。さらに、フィールドワークの実践先ではない関連法人施設の方もオンラインで参加し、最後に講評をいただきました。論文を書き上げるのは大変な事だったと思いますが、多くの皆様から頂戴したお言葉に、4年間の達成感を得る事ができたようです。
2年生?3年生は、実践活動から考察?結論までの道筋を知り、実践研究の在り方や取り組み方を学ぶことができました。4年間の学びの積み重ねを知ることができるのも学年を超えた学び合いができる実学臨床教育プログラムならではです。
報告内容に興味津々の眼差しの参加者
オンラインで報告をする学生もいました
実践先オレンジねっと:理事長 荒川陽子氏
実践先せんだんの館:小渡加依氏
リエゾンゼミの所属学生の発表に講評を寄せる関川伸哉先生
関連施設せんだんの丘 齋藤陽子氏:学生一人ひとりにコメントをくださいました
4年生代表の閉会の挨拶で謝辞を述べる学生
報告会を終えてほっとする4年生4名
研究構想発表会、研究報告会について述べる実学臨床教育推進室室長 竹之内章代先生

実学臨床教育とは

「本学の建学の精神である「行学一如」の理念を基礎として、社会福祉等に関する幅広い知識?視点を有し、実践力?理論化する力に富んだ人材を育成する」授業科目です。福祉を「理論(大学での講義)」と「実践(施設等での活動)」を通じて、学生自身が『自分』で、『他者』から学ぶ授業です。実学臨床教育Ⅰ~Ⅳは、4年間を通し積み上げていく授業内容になっています。特に実学臨床教育Ⅰ?Ⅱは、本学関連4施設と連携して授業を進めていきます。