2025/05/29 実学臨床教育推進室 社会福祉学科

【実学臨床教育Ⅰ】百聞は一見に如かず:『関連施設の理解』社会福祉学科1年生の施設見学開始!

5月7日までの授業で?福祉施設で働く職員から教わる? 第1弾「施設紹介(聞く?聴く)」を済ませ、5月21日から第2弾「施設見学(見る?観る)」が始まりました。7月2日までの間の授業時間に、社会福祉学科1年生470人余りの学生が、せんだんの杜?せんだんの里?せんだんの館?せんだんの丘の4施設に約20名ずつ分かれて伺います。

実学臨床教育とは

「本学の建学の精神である『行学一如』の理念を基礎として、社会福祉分野のさまざまな領域を理論(大学での講義など)と実践活動(社会福祉施設?機関などでの実践)を通し学び、『実践する力?考察する力?理論化する力』に富んだ人材を育成する」本学の実践的な教育の先駆けとして生まれた教育プログラムです。4年間を通し積み上げていく教育内容となっており、特に実学臨床教育Ⅰ?Ⅱは本学関連施設と連携して授業を進めていきます。 

『関連施設の理解』福祉施設で働く職員から教わる:第2弾「施設見学(見る?観る)」

1週間前から記入していた「健康チェック表」を提出し、マスクと名札を受け取りマイクロバスに乗り込みます
1週間前から記入していた「健康チェック表」を提出し、マスクと名札を受け取りマイクロバスに乗り込みます
前期授業の大きな柱は「関連施設の理解」として行う大学関連施設の見学です。
大学に入学して福祉についての基礎となる様々な講義を受講し始めた1年生ですが、入学間もないこの時期に社会福祉学科1年生全員が福祉施設を訪れ職員から直接説明を受けながら福祉現場のリアルに触れることができるのは、関連法人施設と連携できる本学ならではの強みです。テキストや講義資料で福祉現場で使われる用語や写真を数多く見たり聞いたりしますが、利用者様の生活や施設の環境や事業、職員の仕事などの実際の様子を直接目にすることで、そういうことかと納得できたり理解したり、さらには「なぜ?」という疑問が生まれたりします。小さな疑問が「もっと知りたい」「ちゃんと理解したい」という意欲となり、大学での講義で確認したり知識を得たりし福祉現場をイメージしながら学びを深めることができます。

施設見学の様子

Part1 せんだんの杜(5月21日?28日)の施設見学を紹介します

せんだんの杜では、2グループに分かれて別ルートで見学を進めました。
せんだんの杜は、高齢者福祉に関することはもちろんのこと、障がい福祉(就労支援や放課後等デイサービス)、保育園、児童自立援助ホームなど、様々な利用者様を対象とした事業を展開しています。敷地内の建物を見るだけでもその多岐にわたる仕事内容は想像できます。
主に、特別養護老人ホームや軽費老人ホームの生活空間にお邪魔させていただきましたが、目的に応じた部屋の作りや支援内容の違いなどを実際に見せていただきながら学ぶことができました。
今年は、保育園の中の見学も可能になり、子どもたちの生活の様子は新鮮に感じたのか、学生も自然と笑顔になっていました。利用者様や子どもたちに笑顔で声をかけていただいたことも印象に残ったようです。
シンボルの「手作りキルト」で地域の中の施設であることを知ります
シンボルの「手作りキルト」で地域の中の施設であることを知ります
浴槽にも様々な入浴装置があることを学びます
浴槽にも様々な入浴装置があることを学びます
共有スペース:「家のように暮らしてもらう」思いや工夫についてのお話を聞きます
共有スペース:「家のように暮らしてもらう」思いや工夫についてのお話を聞きます
保育園に移動:部屋の中では小さい子どもたちが遊んでいます
保育園に移動:部屋の中では小さい子どもたちが遊んでいます
保育園内「子育てサロン」のお部屋:子育て支援の説明を聞いています
保育園内「子育てサロン」のお部屋:子育て支援の説明を聞いています
国見ケ丘の家:放課後等デイサービスについて教えていただきます
国見ケ丘の家:放課後等デイサービスについて教えていただきます

《施設見学後の学生の感想 一部抜粋》

?「施設の細かい所まで利用者の方が普通の生活らしく過ごせるように工夫をされていてすごく驚きました。今までの介護のイメージが大きく変わる発見や驚きが見つかり、とても有意義な時間だったと感じました」
?「施設感というより家のような構造やデザインになっていて、私が想像していた施設とのギャップがすごく印象に残りました」
?「見学担当者さんと利用者さんのコミュニケーションをとる場面を見るだけでも仲の良さを感じられ、利用者さんは過ごしやすそうだと感じました」
?「保育園を併設されていることで、子どもの元気な声を聞いて高齢者の方もエネルギーをもらっていることを知り、せんだんの杜ならではの居心地の良い空間になっていると感じました」
?「職員の方々が利用者さん一人ひとりを思って仕事をしているということ、施設がどのような役割を持っているか知ることができました」
?「利用者さんとの信頼関係を大切にしていることがすごく伝わってきました。見学を通して福祉の仕事は大変な面もありますが、その分やりがいのある仕事だと感じました」