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卒業生で児童文学作家の佐々木さんが「ストーリーで楽しむ伝記 伊達政宗」(岩崎書店)を出版

本学福祉心理学科の1985年度卒業生で、児童文学作家として活躍する佐々木(旧姓?鈴木)ひとみさんが2020年2月、「ストーリーで楽しむ伝記 伊達政宗」(岩崎書店)を出版しました。
学生時代と結婚以降、ずっと仙台で暮らす佐々木さんが、第二の故郷と慕う仙台の土台を築いた伊達政宗公を題材にした伝記物語です。
奇しくも本作は2010年の児童書デビュー作「ぼくとあいつのラストラン」(ポプラ社)で「第20回椋鳩十児童文学賞」を受賞してから10年目という節目の作品です。

児童文学作家として幅広く活躍する佐々木さん
児童文学作家として幅広く活躍する佐々木さん
出版の案内文に、「伊達政宗公は、前半生を戦国大名として、後半生を民の安寧と国の繁栄のために力を注いだ近世大名として生きた、武芸のみならず高い教養と豊かな趣味をも備えた武将です」と記した通り、佐々木さんは政宗公の70年にわたる波乱万丈の生涯を、魅力たっぷりに分かりやすく描いています。

行間はゆったりし、大きめの活字は読みやすく、要所々々に画家?鈴木淳子氏の挿画を差し込むなど、児童から高齢者までが楽しめるように工夫が凝らされています。とりわけ、子どもたちには「伊達政宗公と仙台?宮城に興味を持ってもらうことはもちろん、今、自分たちが暮らすまちの歴史や、礎を築いた先人たちに思いを馳せてくれることを心から願っています」と期待を込めました。

佐々木さんの生まれ故郷は茨城県北部の高原地区。「あるのは山と田んぼと畑だけ」という自然豊かな環境で、感性が培われました。幼少の頃から本に親しんでいた佐々木さんにとって、本は自分と外の世界を結ぶ架け橋でした。

学生時代は華道部とBBSサークルに籍を置いていましたが、中心は学外の「劇団ピッカリ座」の活動でした。そこではぬいぐるみを着て、物語を演じていました。授業の思い出は白衣を着た心理学の実験で、結果をまとめてレポートを提出。劇団をテーマに書いた卒業論文が指導教員から褒められ、「表現をやってみたいと意識するようになった」と振り返ります。

卒業後は茨城県に戻り、高萩温泉病院で理学療法士の助手を3年勤め、結婚で仙台へ。広告制作プロダクションで5年間、コピーライターを務めた後、フリーライターになり、現在に至っています。

学生時代を過ごし、結婚を機に再び暮らし始めた仙台は、佐々木さんにとって第二のふるさと。「ふるさとを書きたい」という思いは児童文学賞の受賞後も変わらず、毎年のように本を出版しています。史実に忠実に、東北にまつわるエピソードをふんだんに盛り込んで書かれた画期的な伊達政宗公の伝記。読むと仙台がより身近に感じられます。

なお、7月18日~8月23日に仙台文学館で「みちのく妖怪ツアー展」が開催されることになり、佐々木さんが登場いたします。地元の文学館で自作のイベントが開催されるのは、作家にとってきわめて名誉なことです。同窓生の皆さま、著書ともどもよろしくお願いいたします。

プロフィール
?佐々木(旧姓?鈴木)ひとみ 児童文学作家?コピーライター。茨城県日立市出身。日立一高から東北福祉大学社会福祉学部福祉心理学科入学。1985年(昭60)卒。2008年「第1回新?童話の海」入賞、10年「第20回椋鳩十児童文学賞」受賞。著書多数。日本児童文学者協会?日本児童文芸家協会会員。仙台市在住。

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