2022/12/21 保健看護学科 PR課
小野木 弘志 准教授が日本薬学会東北支部奨励賞を受賞し記念講演
今年度の日本薬学会東北支部奨励賞を受賞したため、12月17日に行われた日本薬学会第44回東北薬学セミナーにおける授賞式に参加し、その後の記念講演をしました。
受賞タイトルは「p-Hydroxyamphetamine脳内投与による行動異常と脳内ドパミン?セロトニン神経系の関与」です。少し複雑なタイトルなのですが、「覚せい剤そのものではなく、覚せい剤の代謝物が行動異常を起こすこと、及びその薬理学的特性(薬がどこに作用するか)を明らかにした」研究成果を、講演しました。
研究対象とした覚せい剤代謝物は実験動物の自発運動量を増加させたり、音刺激による「プレパルス抑制」の障害を引き起こしました。「プレパルス抑制」とは、驚愕音(びっくりさせる大きい音)を負荷したときに示す驚愕反応(びっくり反応)が、低強度の先行音(プレパルス)を負荷することにより抑制される(びっくりしなくなる)正常な反応です。
例えば、通常、ドアを急に開けられるとびっくりしますが、先にノックされると「プレパルス抑制」が働いてびっくりしなくなります。このドアのノック音のような事前に小さな音刺激を負荷することにより、びっくりしなくなる反応のことを「プレパルス抑制」といいます。「プレパルス抑制」がきちんと働いていることで、無意識に音に対する反応がコントロールされ、日常生活が送れることになります。この「プレパルス抑制」が障害されると、ノックされてからドアが開いてもびっくりしてしまうことになります。
「プレパルス抑制」は脳内情報処理機能を反映するとされます。また、「プレパルス抑制」は統合失調症患者でも障害される事例が多いことから、統合失調症の病態生理研究の365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@なツールとして提案されております。
現在は覚せい剤代謝物による脳内モノアミン濃度変化を測定するなどして、覚せい剤代謝物の薬理学特性を今後さらに検討する予定です。
受賞タイトルは「p-Hydroxyamphetamine脳内投与による行動異常と脳内ドパミン?セロトニン神経系の関与」です。少し複雑なタイトルなのですが、「覚せい剤そのものではなく、覚せい剤の代謝物が行動異常を起こすこと、及びその薬理学的特性(薬がどこに作用するか)を明らかにした」研究成果を、講演しました。
研究対象とした覚せい剤代謝物は実験動物の自発運動量を増加させたり、音刺激による「プレパルス抑制」の障害を引き起こしました。「プレパルス抑制」とは、驚愕音(びっくりさせる大きい音)を負荷したときに示す驚愕反応(びっくり反応)が、低強度の先行音(プレパルス)を負荷することにより抑制される(びっくりしなくなる)正常な反応です。
例えば、通常、ドアを急に開けられるとびっくりしますが、先にノックされると「プレパルス抑制」が働いてびっくりしなくなります。このドアのノック音のような事前に小さな音刺激を負荷することにより、びっくりしなくなる反応のことを「プレパルス抑制」といいます。「プレパルス抑制」がきちんと働いていることで、無意識に音に対する反応がコントロールされ、日常生活が送れることになります。この「プレパルス抑制」が障害されると、ノックされてからドアが開いてもびっくりしてしまうことになります。
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