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【学習サポート】

[レポート] 心理学概論 レポート解答例

 「心理学概論」担当の佐藤俊昭先生より,このために新たに出していただいたレポート課題にもとづいて作成した解答例です。佐藤先生からのコメントがレポート末にありますので,ご参照ください。さらに字数オーバーをしていること,同じ課題に対してまったく別の解答がありうることを念頭において,あくまでもひとつの参考としてご覧ください。

◆レポート課題(見本用)

 忘れようと思っても簡単には忘れられないことがある一方、必要なことをうっかり忘れてしまうこともあるのはなぜか。具体例をあげながらわかりやすく論じよ。

◆解答例

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◆コメント
担当教員 佐藤 俊昭 教授

 心理学の「学」を日常的体験の説明に,このように適切に結びつけて下さると,「学」が生きてきます。その点で,このレポートは「よい」レポートの見本です。文献の挙げかたも適切です。
 気がついた点を述べましょう。第1に,記憶には,「記銘」と「保持」と「再生」の3段階がありますので,「忘れる」のが,どの段階で起きている「忘却」なのか,「忘れられない」のが,どの段階のことなのかを整理しておいてください。失恋の痛手が忘れられないのは,情動の働きによって,繰り返し「再生」されるからです。だから,情動がおさまれば,記憶としてはしっかり残っていても,ひとりでに再生される頻度は少なくなります。時間がかかりますが,やがて,思い出しても苦しくはなくなります。忘れたければ,情動を静める方法を工夫するのが上手なやり方です。第2に,心の法則も100%当てはまるのですが,当てはまらないところでは,別の法則が働いているのだと,理解してください。

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