2024/10/23 福祉心理学科

【報告】福祉心理学科50周年記念シンポジウムを開催

2024年10月19日に国見キャンパス、けやきホールで開催されたシンポジウムでは、50年間にわたる福祉心理学科の歩みを振り返りつつ、現代の「ウェルビーイング」について深く考える場となりました。卒業生?修了生、学部生や高校生、地域の方など150名を超す参加者が集いました。

学科長の三谷聖也教授による開会挨拶から始まり、50周年記念シンボルマークの表彰式が行われました。その後、吉田綾乃教授が「福祉心理学科における心理実践の過去?現在?未来」と題した講演を行い、学科の発展と変遷について語りました。

続いて、各分野で活躍する卒業生が実践報告を行い、現場での経験を共有しました。司法領域は又地浩一郎さん、臨床領域は志田沙絵子さん、発達領域は越谷めぐみさんが登壇しました。本学副学長の大島巌教授よりコメントをいただきました。

これに続くパネルディスカッションでは、「Well-being時代の心理実践として、いま何をすべきか?」をテーマに、登壇者と参加者が意見交換を行いました。福祉心理学の学びの強みや、組織?地域のウェルビーイングに向けた取り組みなどについて、活発な議論が交わされました。渡部純夫教授による閉会挨拶の後、集合写真が撮影され、シンポジウムは盛況のうちに終了しました。

参加者の声

実践報告の様子
『東北福祉大学の福祉心理学科で行われている授業は、他大学の授業と比べてみると、授業の根底にwell-being 、人々の幸せがしっかりとあるということに驚きました。また、そのwell-beingを意識している授業を受けられているということに誇りを感じることができました。普段何気なく受けている授業ですが、今後改めて受けている意味などを考えてみたいと思いました。また、実践報告では普段様々な分野でご活躍の先輩方からお話を聞くことができて本当に貴重な経験になったなと感じています。(学部生) 』

『現役で実際に現場に携わっている方々の貴重なお話が聞けてよかったです。卒業した先輩方がさまざまな領域でご活躍なさっているところを体感することができて私も将来に向けて頑張りたいと思いました。パネルディスカッションでは学んだ強みや何をすべきかなど今の私たちに直結する内容もあり、勉強になりました。福祉心理学を学ぶことでいろんな視点があるとおっしゃっていましたが、学ぶ環境があることにプラスしていろんな分野を学んだ努力もあると考えるので、私もいろんな視点があると言われるように福祉心理学で学び、努力してそのような力を身につけたいです。(学部生)』
 
三谷先生、渡部先生による挨拶
『50周年という節目にシンポジウムに参加することができて良かったです。ウェルビーイングというテーマについて深く考えさせられました。ウェルビーイングを実現していくために、心理学という観点からどうアプローチしていくことが出来るのか、それを大学で学ぶ四年間で見つけて行きたいと思います。講演をお聞きしてVUCA時代、予測不可能だからこそ、全ての根本となる心理学を学んでいくことに意義があるのかなと感じました。また様々な専門の領域の方々による講演では福祉の現場での実体験や実践報告をお聞きし、自分の知らなかった領域新たな一面を知ることが出来ました。大学の卒業生の方々の成功事例や活動報告をお聞きすることで福祉の分野で心理学をどう活用していくか、そしてその可能性を知ることができました。(学部生)』

『卒業生の方が実際に働いてみて、どんなところで活躍しているか、どういう考え方をしているかを聞く機会は中々ないので、貴重でした。(高校生)』

『初めてシンポジウムというものに参加させていただきました。心理学の奥の深さを感じました。娘だけでなく、私も心理学に興味を持ちました。AIでは心の奥底までは知り得ないものがあると思うので、今後の人と人の関わりの心理学の未来が楽しみです!(一般の方)』

※感想は抜粋です。卒業生?修了生、地域の方々など多くの方からコメントをいただきました。感謝申し上げます。