自然災害のほとんどは、地形が変化することによって起こります。よって、防災には地形の知識が欠かせません。

2023年12月に仙台市太白区の西多賀地区にて、医療経営管理学科の水本先生が講師として招待され、地形を知る防災まち歩きが行われました。

【地形を知る防災まち歩き】 は、住民の皆さんが普段から見慣れた地域で新しい発見ができるため、たくさんの方々が地域防災に関心を持つようになります。そして、地域活性化や地域の新たなまとまりに繋がっていくことも期待できます。このように、地形を知る防災まち歩きは、楽しみながら地域防災力が身に付く 【新しいタイプの防災まち歩き】 です（水本、2023）。

水本ゼミとチーム防災士の学生は、西多賀地区の地形環境を事前に学び、まち歩きに備えました。

当日は小グループに分かれて、各学生が地域の人たちをサポート。現在地や周りの地形について地域の人たちに話をしながらも、逆にたくさんの有意義な情報を地域の人たちから聞くことができました。

地域の人たちからも、東北福祉大学の学生さんが来てくれてとても楽しかった、学生さんがわかりやすく教えてくれた、一緒に歩いてくれてとても頼りになったなど、たくさんの感謝の声をいただくことができました。

学生たちも、地域の人に感謝されることの大切さ、研究ベースの情報を提供することの365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@さ、実際に現地を歩くフィールドワークの意味など、教室では学べないたくさんのことを吸収でき、とても充実した一日となりました。

なお、今回の活動は、先進的な地域防災活動の事例として、2024年3月に仙台国際センターで行われる「仙台防災未来フォーラム2024」で発表する予定です。


仙台西多賀地区SBLの皆様、仙台市西多賀小学校社会学級の皆様、そして西多賀市民センター職員の皆様には、大変お世話になりました。この場を借りて心より感謝申し上げます。

参考文献：
水本匡起（2023）地域防災力向上を目的とした水害リスク?コミュニケーションの実践的手法 ～地形発達史の観点を取り入れた防災まち歩き～. 東北福祉大学研究紀要, 47, 55-71.