医療経営管理学科 山口政人ゼミでは、離島や沿岸部に暮らす人々との交流活動を通じて、医療、福祉に関するサービスの現状や課題、健康づくりについて探求しています。
ゼミでは探究活動と並行しながら、学生達が自主的に組織しているボランティア活動も実施しています。今年も網地島の網小医院さんで花植えを行いました。

網小医院は島内で唯一の医療施設であり、介護老人保健施設、デイサービスセンター、高齢者生活福祉センターを併設しています。廃校となった旧網長小学校を改修し1999年に開院しました。
運動場跡地は防災ヘリポートとして整備され、元校長室や職員室は待合室や診察室になっており、壁には卒業生の作品が装飾されているなど、ほのぼのとした雰囲気があります。
島民のサロン的な役割も果たしており、医療を学ぶゼミ学生にとって学びの多い場所です。

さて、網小医院の阿部看護師と７月に打ち合わせをした際、昨年の反省点を踏まえ、花の日もちが良い秋に花を植えましょうとのことで、これまで準備を進めて参りました。
お花と培養土は石巻市内の花屋さんで調達しました。今回はインフルエンザ感染拡大防止のため、院内での作業はできませんでしたが、２階居室のベランダ用と正面玄関用にプランターを準備させていただきました。
定期船の待合所にもプランターを設置させていただきました。
島民の皆様や観光客の皆様に、少しでも癒しを届けることができれば幸いです。

＜お花を植えた場所＞
網小医院の正面玄関と2階居室ベランダ、長渡浜船着場待合所、網地島郵便局前

午後からは網地島特産のさつまいも堀りの手伝いをしました。
６月に苗を植え、夏に２回除草作業を行ってきました。半年間で大きく生長したことを実感しました。
網地島では古くからさつまいも栽培が盛んでしたが、高齢化が進み栽培する人が減っています。現在は耕作放棄地を畑にして、島おこしを兼ねて有志の方たちが栽培を復活させています。
潮風と温暖な気候で育った網地島のさつまいもは甘みが強く、ふるさと小包便として全国配送しています。
こうした経緯や島民の方々の思いを感じながら、みんなで収穫を行いました。

この活動は学生が主体となって企画、運営し、島民の皆様のご支援をいただき実施しています。
イベントの開催に際し、石巻市牡鹿総合支所長及川様、網小医院の友田院長を始め職員の皆様、NPO代表の阿部様、高橋区長、生花店の皆様には様々なご支援をいただきました。心より御礼を申し上げます。

尚、この活動は、東北労働金庫 大学生ボランティア活動向け助成金制度「未来へのタスキ」を受けて実施いたしました。
申請者代表：医療経営管理学科3年 塚部綾菜、副代表：同3年 早坂幸晏