2021/07/26 医療経営管理学科

水本ゼミフィールドワーク:大学周辺の地形が語る自然災害リスク

地図を片手にフィールドワークを行います。フィールドワークは、新事実発見の宝庫。事前の綿密な机上作業が、カギを握ります
地図を片手にフィールドワークを行います。フィールドワークは、新事実発見の宝庫。事前の綿密な机上作業が、カギを握ります
医療経営管理学科の水本匡起ゼミ(防災ゼミ)では、大学周辺の地形を調査するためにフィールドワークを行いました。

行政のハザードマップにはなかなか載ることのない、地域レベルの自然災害リスクを調査するためです。

フィールドワークをするまでには、「机上での綿密な事前作業」が必要になります。

ここでは、74年前の航空写真に写っている本学周辺の地形を「赤青メガネ」を使って3Dで見えるように加工し、人工改変前の自然な状態の地形を分析することによって、自然災害のリスクを把握していきます。

地形を分析すると、国見キャンパスは、台地の上に立地しており比較的地盤の良い土地であることがわかります。一方、急な斜面は土砂災害の危険が高いことを示しています。今回の調査の結果、大学の周りには複数の浅谷地形が発達していることがわかりました。

大雨の際には、これらの谷に沿って大量の水が流れ下ることが容易に予想されますが、行政のハザードマップにはそのような自然災害リスクは明記されていません。しかし、周辺地域に住む人たちにとっては、これらの谷地形をきちんと把握しておくことが、防災上極めて365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@になります。

医療経営管理学科の防災ゼミでは、このように地域の地形の成り立ちを丹念に調べることによって、地域に優しいハザードマップ作りの基礎を学んでいます。

これから医療や福祉関連で活躍する学生が、このように地域に寄り添った防災を学ぶことにより、今まで以上に幅広い観点から確実に人の命を守ることが可能となるのです。
1947年に米軍が撮影した空中写真です。赤青メガネで立体に見えるように空中写真を加工し、3Dの地形画像を見ながら、国見キャンパス周辺の地形を判読していきます。
1947年に米軍が撮影した空中写真です。赤青メガネで立体に見えるように空中写真を加工し、3Dの地形画像を見ながら、国見キャンパス周辺の地形を判読していきます。
地図に地形判読の結果を記入していきます。フィールドワークを行うための365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@な作業です。
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常に現在地を把握しながら、周りの地形環境を把握していきます。自然災害から地域の人たちの命を守るため、私たちはいつも真剣です
常に現在地を把握しながら、周りの地形環境を把握していきます。自然災害から地域の人たちの命を守るため、私たちはいつも真剣です。

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