2022/07/25 医療経営管理学科

【社会貢献】水本匡起先生の防災講座「国見まち歩き」が行われました

まち歩きの様子1
まち歩きの様子1
7月14日(木)に、北山市民センターおよび国見社会学級主催、そして国見小学校地域本部の協賛で、防災講座「国見まち歩き~地形を知って命を守る~」が行われました。当日は本学の水本匡起先生が全体をまとめながら、チーム防災士の学生3人がサポート役を務めました。

当日は、国見小学校の校長先生をはじめとし、国見小学校保護者の方々、近隣にお住いの方々、仙台市社会学級研究会会長やアメリカ?シカゴの大学教員の方も参加しました。

まち歩きの基礎資料となったのは、本学の紀要論文に書かれている研究成果※です。

本学周辺の国見地区は、ハザードマップでは自然災害のリスクがほとんど無い地区とされています。しかし、地形学に基づく水本先生の研究成果には、ハザードマップには載ってない自然災害のリスクが、根拠を持ってきちんと示されています。


1時間の座学で基礎的な知識を身につけた後、約2時間かけて北山市民センターから国見小学校までの「地形さんぽ」を楽しみました。そして、かつて広瀬川が国見地区を流れていた証拠や、水害リスクの高い流路跡や谷地形、過去の洪水による堆積物などを見ながら、ハザードマップには載ることの無い「国見地区の自然災害リスク」を参加者全員が確認することができました。

参加者のアンケート結果より

座学の様子
座学の様子
  • いつも通っている道が、全く新しい景色として見えるようになった。
  • 地形はおもしろい。すごく納得した。
  • 身近な地域に新しい発見がたくさんあって、本当に興味深かった。
  • 子ども向けの講座もお願いしたいです。
  • チーム防災士の大学生も参加して説明してくれたので、大変良かった。
など、多数の好意的な意見をいただきました。

まち歩きの資料となった水本先生の論文中の図
まち歩きの資料となった水本先生の論文中の図
 北山市民センター、国見社会学級、国見小学校地域本部とは、今後も連携を図りながら、さらに学校区まで対象地域を広げることや、子どもたちの防災まち歩き、国見地域の防災マップ作りなどを共に推進していく予定です。

このように、今年度に公刊した研究成果が、早々に地域の人たちに必要とされて、地域防災力向上に大きく貢献する結果を得ました。

※《まち歩きの資料となった研究成果》
?水本匡起(2002)洪水ハザードマップにおける地形分類図の意義 ~仙台市国見?荒巻本沢本沢地域の地形を事例として~.東北福祉大学研究紀要,第46巻,85-98.

以下の東北福祉大学リポジトリより上記論文を自由にダウンロードできます
http://doi.org/10.57314/00000808
隠された谷の中を歩く
隠された谷の中を歩く
広瀬川が流れていた証拠を示す堆積物
広瀬川が流れていた証拠を示す堆積物
国見小校長室に招かれたチーム防災士の学生たち
国見小校長室に招かれたチーム防災士の学生たち

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