社会福祉学科科目紹介(2025年度以降)学位プログラム
社会福祉学科の科目紹介(2025年度以降)です。もう少し詳しく知りたい科目については、『カリキュラム一覧』のページにある「シラバス検索」のリンクをご活用ください。
社会福祉学科学位プログラム 科目紹介
以下は、主な科目の2025年のシラバス内容を簡潔にまとめたものです。人と社会の相互作用を理解する科目
「人と社会の相互作用を理解する科目」では、人々がどのように社会と関わり、その関係がどのように構築され、変化していくのかを学びます。この科目群は、個人や家族、地域社会、さらには組織や制度といった多様なレベルでの相互関係を理解する力を育てることを目指しています。社会システムや経済の動向が人々の日常生活や福祉に及ぼす影響を考察し、現代社会における課題解決や支援のあり方について多角的な視点から考える力を養成します。このように、人と社会のつながりを幅広く俯瞰し、福祉に関する実践力や問題解決力の基礎を築くための学びを提供します。
1年
福祉心理学
- 福祉の現場で活かせる心理学の理論や応用について学びます。
- 人間の心理的特徴や成長?発達の段階ごとの課題を理解し、支援に活かします。
- 心の健康と福祉の関係について学び、心理学の理論を福祉の現場で応用する方法を考えます。
障害者の心理
- 障害のある人の心理や身体?社会的側面について学びます。
- 障害特性やライフステージに応じた支援方法を理解します。
- 援助者のあり方や地域生活支援、多職種連携について考えます。
児童?家庭福祉
- 児童福祉と家庭福祉に関する制度や施策の現状と課題を学びます。
- 児童の権利保障を理解し、児童や家庭に関する法律や制度を学びます。
- 児童福祉の歴史や理念を時系列で整理し、実施体制や法律について理解します。
- 福祉を必要とする児童の多様な背景を考慮し、今後の児童福祉や家庭支援の在り方について考察します。
実学臨床教育Ⅰ
- 大学の理念に基づき、福祉施設の現場を見学しながら実践的な学びを深めます。
- 現場で働く人々の話を聞き、福祉の仕事やマナー、サービス内容を体験的に理解します。
高齢者福祉
- 高齢者福祉の専門家として必要な知識や倫理を学びます。
- 高齢者の心身の変化や社会環境について理解し、高齢者福祉の制度や支援方法を考察します。
- 介護保険制度や認知症ケアについて学び、今後の高齢者福祉の方向性を検討します。
- 在宅や施設サービスの現状を踏まえ、ソーシャルワークやケアワークの実践について学びます。
障害者福祉
- 障害者福祉の基本的な理解を深め、関連する法律や制度を学びます。
- 障害者とその家族の生活環境や福祉の歴史、障害観の変遷について理解します。
- 障害者支援の仕組みや福祉専門職の役割について学び、適切な支援の方法を考えます。
2年
発達心理学
- 乳幼児から老年期まで、人間が一生かけてどのように発達していくかを学びます。
- 発達段階ごとの心理的課題や支援方法を理解し、実生活や支援現場に応用する力を養います。
医学概論
- ソーシャルワークに必要な基本的な医学知識を学びます。
- 身体の構造や機能、病気の予防や回復について学びます。
- ライフステージごとの健康課題や主な疾病の特徴を理解します。
- 公衆衛生の視点から健康課題の予防と対策について学びます。
社会福祉史A(1)
- 古代から近代に至るまで、人々がどのように助け合い、福祉制度が発展してきたかを歴史的に学びます。
- 宗教や政治、慈善活動など、様々な視点から福祉の背景と変遷を理解します。
社会福祉史A(2)
- 古代ヨーロッパから18世紀末のイギリスにかけ、福祉制度がどのように形成され変化してきたかを学びます。
- 教会の施しや救貧法の成立など、具体的な制度の歩みを理解します。
3年
社会保障論Ⅰ
- 社会保障の基本的な仕組みや理念、財政との関係について学びます。
- 日本の社会保障制度の全体像とその課題を理解します。
- 公的保険と民間保険の役割の違いや関係について考えます。
対象?問題を俯瞰的に分析する科目
「対象?問題を俯瞰的に分析する科目」群は、複雑化する現代社会の課題を幅広い視点から理解し、全体を見渡す力を養うことを目的としています。これらの科目では、社会や人間関係、福祉制度、経済の動向など多様な要素が互いに影響し合う構造を学び、現象の背後にある仕組みや歴史的背景、社会制度の変遷などを捉えます。例えば、社会システムと個人の関係、家族や地域社会における変化、政策や経済動向の影響を俯瞰し、課題解決の方法を探る力を培います。
これにより、学生は現場での実践だけでなく、問題の根本にある構造を把握し、多角的なアプローチで人や社会に関わる力を育むことが期待されています。
これにより、学生は現場での実践だけでなく、問題の根本にある構造を把握し、多角的なアプローチで人や社会に関わる力を育むことが期待されています。
1年
社会学と社会システム
- 現代社会の仕組みや人と社会の関係について学びます。
- 社会問題とその背景を社会学的に理解し、解決策を考える力を育てます。
- 社会学の理論を用いて、集団や組織、環境変化の影響などを考察します。
- 社会構造の変化や公共性、労働、ジェンダーなどのテーマを学びます。
2年
家族社会学
- 家族の定義、形態、役割、機能を様々な視点から学びます。
- 現代日本における家族の変化や、家族と社会の関係について理解を深めます。
公衆衛生学
- 疫学の基礎や公衆衛生の歴史、統計的手法を学び、集団の健康を守る方法を理解します。
- 環境や社会制度が健康に与える影響についても考察します。
リエゾンゼミⅡ(専門基礎演習)
- 担当教員ごとのテーマ
リエゾンゼミⅡ(福祉実践演習)
- 保育者による相談援助や子育て支援の方法を学びます。
- ソーシャルワークの視点をもとに事例や実践を考察します。
- グループ活動を通じて協働性や発表力を養います。
リエゾンゼミⅡ(介護基礎演習)
- 対人援助に必要なコミュニケーションの基本を学びます。
- 介護現場でのチームマネジメントの考え方を理解します。
- チームで働く力やリーダーシップについての基礎を身につけます。
社会?集団?家族心理学(社会?集団心理学)
- 社会心理学の視点から、対人関係や集団内での心の動き、態度や行動の変化を学びます。
- 実験や調査の知見を基に、社会的行動の背景を理解します。
社会福祉調査の基礎
- ソーシャルワークの実践を支える調査の知識と技術を学びます。
- 福祉現場での調査設計、データ収集、分析、報告書作成までの一連の方法を実践的に学びます。
- 量的?質的調査の方法や、倫理?個人情報保護について理解します。
- 調査結果を活用し、実践の質を高める方法を学びます。
社会福祉原論B
- 社会福祉の原理や理念に関する理解を深め、福祉の思想的背景を学びます。
- 社会福祉学を「人間」と「社会」を対象とする学問として捉え、多角的に考察します。
- 専門用語や実践に必要な用語を正確に理解し、社会福祉への関心を高めます。
災害ソーシャルワーク論
- 災害前?中?後の被災者支援、とりわけ弱い立場の人々への対応について学びます。
- 事例を通して、災害時におけるソーシャルワーカーの役割や支援方法を考察します。
医療ソーシャルワーク論
- 医療福祉の歴史や、病院など医療現場でのソーシャルワークの役割、業務内容を学びます。
- 医療環境の変化に伴う支援の必要性や具体的な対応方法を理解します。
3年
社会調査実習
- 具体的な事例を基に、社会調査の企画、データ収集?整理、分析、報告書作成までの実践的な手法を学びます。
- 現場での調査活動を通して、理論を実践に生かす技術を身につけます。
ケアマネジメント論
- 介護保険にとどまらず、精神障害や知的障害など幅広い分野で活用されるケアマネジメントの基本概念と実践方法を学びます。
- 背景、個別支援、システムとしての特徴、そしてストレングスモデルの意義について考察します。
スクールソーシャルワーク論
- 児童?生徒が抱える問題(いじめ、不登校、発達障害など)とその背景を、福祉の視点から学びます。
- 学校や家庭と連携した具体的な支援方法、アセスメント、支援計画の作成方法を習得します。
保健医療と福祉
- 現代の医療制度や政策、サービスの動向を理解し、保健医療の現状を学びます。
- 医療現場での社会福祉士の役割や他職種との連携について考えます。
- 保健医療の課題に対する支援方法を具体例を通じて理解します。
倫理的実践力を培う科目
「倫理的実践力を培う科目」では、福祉分野における倫理的な判断力や実践力を養うことを目的としています。これらの科目は、社会福祉の現場で直面するさまざまな倫理的課題に対応できるよう、理論的な知識と実際の場面での応用能力を身につけることを重視しています。学生は、倫理的ジレンマや価値観の対立を理解し、専門職として必要な判断基準や行動指針を学びます。また、倫理的な問題に直面した際に、福祉の理念に基づいた適切な対応を実践できる能力を育成するため、ケーススタディやディスカッションを通じて、理論と実務を繋げる学びを深めます。このような科目を通じて、社会福祉の実践現場での倫理的な対応力を強化し、福祉専門職としての資質を高めていきます。
1年
リハビリテーション論
- 自立支援を目指し、身体の特性や病気による障害を理解した上で、効果的なリハビリテーション方法や多職種連携、セルフマネジメントを学びます。
- 実例を通じて、支援の在り方や福祉機器の活用法を習得します。
- 身体機能や加齢の変化、障害の特性に応じた支援方法を理解します。
権利擁護を支える法制度
- 社会福祉士や精神保健福祉士、介護福祉士、公務員として、権利擁護に関する法制度を学びます。
- 憲法や民法、行政法の基本を理解し、成年後見制度の意義や活用方法を学びます。
- 判例を通して基本的人権や自由権?社会権についての理解を深めます。
刑事司法と福祉
- 刑事司法制度と更生保護制度について基礎的な知識を学びます。
- 犯罪者や非行少年への対応、更生支援の方法を学びます。
- 保護観察や医療観察制度の意義や課題を理解し、福祉との関わりを考えます。
ソーシャルワークの基盤と専門職
- ソーシャルワークの理念や歴史、価値について学びます。
- 現代社会で求められるソーシャルワークの役割や支援方法を考察します。
- ソーシャルワーカーの専門性や実践内容について学び、理解を深めます。
- グローバルな定義や活動内容を理解し、福祉の「知」を発信する力を養います。
2年
社会福祉原論A
- 社会福祉の思想?哲学?理論を通して、社会福祉の必要性や成立について学びます。
- 現代の社会問題を社会構造と関連づけて捉え、社会福祉の意義を考察します。
- 社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士の合格水準に必要な基礎知識を習得します。自らの社会福祉観を育てます。
現代の精神保健の課題と支援Ⅰ
- 現代社会における精神保健の課題や支援方法について学びます。
- 個人の問題だけでなく社会環境との関係も踏まえた理解を深めます。
- 精神保健に対する関心を高め、専門職の役割も考察します。
3年
公的扶助論
- 生活困窮や貧困の実態と、それに対する支援制度を学びます。
- 生活保護制度を中心に、支援の現状と課題を理解します。
- 災害などを含む多様な困難への支援について考えます。
- 実際の支援活動に活かせる知識と考察力を養います。
認知症の理解と支援Ⅰ
- 認知症の原因、症状、検査方法、そしてケアの基本について学びます。
- 認知症の偏見を解消し、適切な接し方や支援技術を習得します。
- 中核症状やBPSDへの理解を深め、適切な対応を考察します。
- 検査法や治療?予防についての医学的知識も習得します。
実学臨床教育Ⅲa
- 福祉施設でのフィールドワークを通じ、理論と実践を結び付ける学びを行います。
- 自ら福祉の課題を見出し、考えをまとめて発表する力を養います。
実学臨床教育Ⅲb(福祉フィールドワーク)
- 希望する福祉分野での現場体験を通じ、実践的な活動と自己のキャリア形成について学びます。
- 現場で得た経験をもとに、自分の考えを深めます。
社会福祉法制論
- 社会福祉に関連する法律や制度を体系的に学び、弱者支援のための法的分析力を養います。
- 判例や具体的事例を通して、論理的に問題を説明する方法を習得します。
4年
実学臨床教育Ⅳa
- これまでのフィールドワーク成果をまとめ、論文や発表を通じて自分の考えを言語化する力を養います。
- 実践研究の方法や成果のまとめ方を学びます。
実学臨床教育Ⅳb(福祉フィールドワーク)
- 希望する分野で実践的なフィールドワークを行い、現場の体験をもとに自分の福祉観やキャリアを考察します。
- 現場での経験を深め、将来に向けた学びを得ます。
開発?創造力を培う科目
「開発?創造力を培う科目」は、社会福祉における実践力と発想力を養うための学びを提供します。この科目群では、地域福祉や国際福祉、非営利組織、福祉サービスの経営、ソーシャルビジネスなど、多岐にわたる分野を対象にしています。学生は、福祉分野の課題に対する実践的なアプローチを学び、課題解決のための新しい方法や仕組みを考え出す力を身につけます。社会のニーズに応えるだけでなく、未来の福祉サービスのあり方を創造するための土台となるカリキュラムです。
2年
国際福祉論
- 地球温暖化、貧困、人権問題など国際社会が抱える課題と、国際福祉の役割について学びます。
- 先進国?途上国の現状を比較し、国際協力や支援の方法を論考します。
社会貢献論
- 利他性やクラウドファンディング、CSRなどを通して、企業や個人が社会に貢献する仕組みを学びます。
- 実例を交えながら、社会貢献の理論とその応用を考察します。
ソーシャルビジネス論
- 社会的課題の解決に向けたビジネス手法や、地域課題に自律的に取り組むコミュニティビジネスについて学びます。
- 基本概念や事例をもとに、現状と課題を理解し議論します。
非営利組織論
- 福祉、医療、環境、教育など幅広い分野で活動するNPOの制度、役割、運営方法について学びます。
- NPOの活動事例を通して、その365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@性や現状を理解し、自分の意見を形成します。
地域福祉と包括的支援体制A
- 地域で人々の生活支援や地域づくりがどのように行われるか、基本的な考え方と実践方法を学びます。
- 地域福祉の基本的な考え方や取り組み方を学びます。
- 地域で支援を進める専門職の役割や倫理について理解します。
- 地域の課題に気づき、自ら考え行動する力を育てます。
福祉用具と生活支援
- 障害者や高齢者が使用する福祉用具の基本的な知識や、適切な使い方、支援方法を学びます。
- 用具を通じた自立支援や社会参加の実現に必要な知識と技術を習得します。
3年
リエゾンゼミⅢ(専門演習Ⅰ)
- 担当教員ごとのテーマ
マーケティング論
- マーケティングの基本理論を学び、具体的な製品やサービスの事例を分析します。
- なぜ良い製品でも市場で成功しないのか、その原因を理論と実例から考察します。
福祉サービスの組織と経営
- 福祉サービスを提供する法人の組織運営、管理、人材育成、会計など、経営の基礎知識と実際の仕組みを学びます。
- 具体的な事例を通して、福祉サービスの質向上と利用者支援の方法を理解します。
- 多様な福祉サービスの提供形態とその特性を事例で学びます。
4年
リエゾンゼミⅣ(専門演習Ⅱ)
- 担当教員ごとのテーマ
以上のように、各科目は専門的な知識や理論だけでなく、現場での実践や事例を通して学びを深めることを目的としています。各分野の基本的な枠組みと実践力を養い、将来の福祉現場で役立つ知識や技術を習得するためのカリキュラムとなっています。