芹沢銈介美術工芸館
特別展「芹沢銈介の生活デザイン」
2008年10月1日(水)?12月17日(水)
芹沢デザインの軒灯
私たちの日々の暮らしに使われているものを取り上げてみると,その中に,使いやすく,長年飽きずに置いてあるものや,大事にしたいものは一体どのくらいあるのでしょうか。
型絵染の人間国宝として知られる芹沢銈介は,民藝美論を提唱した柳宗悦の思想を基盤に,日常生活にかかわる様々なものをデザインしました。それらは,着物?のれんをはじめ,風呂敷,ハンドバッグ,カーテンや間仕切り,クッションカバー,テーブルセンター,団扇や扇子,絵皿,店の看板や行灯,ラベル,包装紙,カレンダー,はがきやグリーティングカード,ブックデザイン,さらには家具や建築設計にまで至っています。
とくに,カレンダーは1年を通して部屋や仕事場に掛けられるものです。芹沢の図案に現れる四季折々の風景,動植物にはめくるごとに楽しみが生まれます。また,照明器具は,すっきりとしながらも柔らかさがある洒落たデザインです。どれひとつを見ても和洋を問わないデザインに,普遍性を感じます。
今回は,日常の暮らしの中にある芹沢デザインに視点を置き,ひと味違う芹沢銈介の世界を紹介するものです。これら1930年代から1980年代までの幅広い作品をご覧ください。
また,静岡の「寄木細工」,岡山の「倉敷段通」「花筵」など,各地の伝統産業を現代生活に生かすために,図案指導を行った作品や図案資料も展示します。
なお,この展覧会は静岡市立芹沢銈介美術館との共催で行っている巡回展です。
- 併設展示:宮城県のやきもの 堤焼?切込焼
- 休館日:11月25?29日(推薦入試期間のため)
- 講演会「芹沢銈介の意匠」
講師:水尾比呂志氏(武蔵野美術大学名誉教授)
10月4日(土) 13:30?15:30 当館5階ロビー ※定員70名(要予約)
- 型絵染講習会(初級コース)
講師:土手武彦氏?千鶴子氏(土手染色工房)
11月8日(土)10:00?16:00 ※材料費2500円 定員25名(要予約)
※他にワークショップも開催予定。詳しくは美術工芸館にお問い合せください。
※本学学生は入館無料です。受付に「学生証」を提示し入館して下さい。
1Fにミュージアムショップ,5Fにコーヒーラウンジ「可否館」もあります。スクーリングや勉強の合間に,リフレッシュのつもりで気軽にご利用ください。
お問い合わせ 芹沢銈介美術工芸館 電話022-717-3318
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